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2021ツール・ド・ワロニー第4ステージ 200kmを越えるステージを勝利したスプリンターはまたも?

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Photo credit: saigneurdeguerre on VisualHunt.com
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第1ステージと第2ステージはスプリンターの対決となった。だが、第3ステージは逃げ切りのステージとなりTrek-Segafredoの20歳クイン・シモンズが勝利している。

このツール・ド・ワロニーにはあまり厳しい山岳コースは設定されていない。まあ、ベルギーには高い山もないから仕方ないけど。その代わり石畳などが用意されている。

第4ステージも丘陵コースと言った感じで逃げ切りに向きそうなコースだ。

 

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第4ステージ  ヌシャトー~フルーリュス 206km

変更前第4ステージ photo trworg

 

ルクセンブルグ州のヌシャトーをスタート。ナミュール州の道路を経由して、エノー州のフルーリュスに向かってゴールする。

逃げ向きのコースに見えるが、最後は平坦基調なので昨日のようにはならないかも。

 

  1. 2級山岳 ウィッチーズ・リープ 2km・7.1%
  2. 1級山岳    コルデュサティ 1.1km・11.8%
  3. 2級山岳   コードドルキモン 1.9km・5.9%
  4. スプリントポイント
  5. 2級山岳   コート・ダジモン 1.3km・5.5%
  6. 1級山岳   ソウルミー・コースト 2.1km・6.7%
  7. スプリントポイント  ラムサール
  8. スプリントポイント  ヘピグネス
  9. 1級山岳   コート・デュ・プチ・トライ 1.3km・6.6%

登りは、どれも短いが勾配はキツイ。石畳の部分もあるのがベルギーらしい。最後は約20kmの周回を2周してゴールとなる。

Trek-Segafredoはクイン・シモンズのリーダージャージを守るために全力で逃げを阻止するだろう。

 

2人の逃げ

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

スタートには、リーダージャージのクイン・シモンズも並ぶ。ツール・ド・ワロニーのリーダージャージはオレンジ色だ。

 

序盤は4人が逃げていたが人数が多いと捕まる。次に出来たのが2人の逃げ。

 

  1. パブティスト・プランカールト Intermarché-Wanty-Gobert
  2. アレッサンドロ・デマルキ Israel Start-Up Nation

アレッサンドロ・デマルキは、ジロ・デ・イタリアでマアリローザも着用した。だが、右鎖骨骨折、6本の骨折骨折。2箇所の椎骨骨折という重症をおって、第12ステージでリタイヤしていた。

2か月振りのレース復帰で元気な姿をみせてくれている。

 

集団はTrek-Segafredoが引く展開。最大6分30秒あったタイム差は、残り86kmで2分20秒まで縮まっている。

 

1級山岳   ソウルミー・コースト 2.1km・6.7%

先頭の二人はタンタンと通過していったけど、集団では二人が山岳ポイントを目指してアタック!

 

だけど、バイクが近すぎてトム・ファンアスブロック(Israel Start-Up Nation)は避けるために路肩に~。

ここは山岳賞トップのフロリアン・フェルメルシュ( Lotto Soudal)が3位通過。

 

集団から追走のアタックがかかる。3人が飛び出した。後ろからも次々と離脱しそうだ。

 

UAEのルイ・オリヴィラが追いついて、すぐに4人となる。

 

更に、後ろから次々と追いついてくる。

 

とても大きい追走集団となる。こうなると後ろの集団も黙っていないだろう。ゴールまでの距離も長いし一度振り出しに戻りそうだ。

 

更に、後ろからユンボ・ヴィズマのディラン・フルーネウェーヘンも追走している。

 

先頭2人は20秒差に迫られている。これは吸収されるだろう。

 

先頭2人は残り72.2kmで捕まってしまう。集団とも28秒差だ。

 

21人もいると、回さないメンバーもいるのでタイム差が開かない。

 

Intermarché-Wanty-Gobertは、3人逃げに入っているので必死で回している。だが、協力するチームが少ない。

 

残り62.8kmで集団に吸収されてしまった。

 

ドリース・デポントがアタックをかけて逃げを試みる。シクロクロスのトーン・アールツも逃げに入っている。

  • ドリース・デポンド (Alpecin-Fenix)
  • フロリアン・フェルメルシュ (Lotto Soudal)
  • トーン・アールツ (Baloise – Trek Lions)

 

登りで後続が追いついて7人が抜け出しそうだ。

 

山岳賞のフロリアン・フェルメルシュ( Lotto Soudal)も入った7人の逃げが完成しそうだけど、タイム差は15秒程度で開かない。

 

ようやくタイム差が54秒まで開いた。

  1.  ジュリアス・ファンデンベルグ (EF Education-Nippo)
  2. ドリース・デポンド (Alpecin-Fenix)
  3. フロリアン・フェルメルシュ (Lotto Soudal)
  4. トーン・アールツ (Baloise – Trek Lions)
  5. ロイック・ヴリーヘン(Intermarché-Wanty-Gobert)
  6. リーター・エリオット(B&B Hotels p/b KTM)
  7. ドリス・ファンヘステル(Total Energies)

 

スプリントポイント  ラムサール

登りスプリントポイントで抜け出した3人が先行するが、後ろからまた追いついて7人に戻る。

スプリントポイント通過順位は

  1. ロイック・ヴリーヘン(Intermarché-Wanty-Gobert)
  2. リーター・エリオット(B&B Hotels p/b KTM)
  3. ドリース・デポンド (Alpecin-Fenix)

 

シクロクロスの第一人者トーン・アールツは今大会2度目の逃げを見せている。ロードでもいけるのではないかな。

 

集団はUno-X Pro Cycling Teamが主に引いている。

 

このままスプリントとなると、ファビオ・ヤコブセンにも第2ステージに続いて勝利のチャンスが出てくる。

 

ラスト2周の周回コースをトーン・アールツ先頭で通過する。集団とは残り40kmで57秒差。

 

集団は横一列になって追い込んでくる。

 

先頭7人は長い石畳のコースに入っていく。

 

トーン・アールツが石畳のない側溝を走っていてホイールを取られてしまう。落車はしなかったけれど遅れてしまう。

 

石畳で先頭はバラバラに。石畳の得意な選手との違いが大きく出る。

 

集団は石畳で落車発生。どうしても端を走ろうとするので渋滞してしまう。

  • VAN ROOY Kenneth (Sport Vlaanderen – Baloise)
  • サーシャ・モードロ (Alpecin-Fenix)

 

トーン・アールツに続いて、ドリース・デポンドも先頭から切れてしまう。

 

ドリース・デポンドは集団に吸収。集団はコフィディスが引いている。

 

先頭は追い込まれていく。タイム差は13秒と一気に縮められてきた。

 

先頭は残り17.6kmで捕まってしまう。

 

先頭を捕まえ瞬間に、Deceuninck-Quick-Stepのヨセフ・チェルニーがアタックをかける。

 

ヨセフ・チェルニーは、チェコのTTチャンピオン。タイムトライヤルは得意だ。これでチームメイトは集団を引く必要はなくなる。

2020ジロ・デ・イタリア第20ステージでも逃げ切っているので勝利する可能性はある。

 

だが、この後あきらめて残り12kmで吸収されてしまう。

 

1級山岳   コート・デュ・プチ・トライ 1.3km・6.6%

リーダーのクイン・シモンズを後ろにつけて、トレックが攻撃をしかける。

 

ジャンルルーカ・ブランビッラはかまわず先頭で引き続ける。

 

  

頂上を通過するとリーダーのクイン・シモンズが更に集団を絞りこむ。この登りでファビオ・ヤコブセンは切れてしまう。

 

集団はすぐに追いついて15人の逃げは吸収。一人が飛び出ている。

  1.  VANDEBOSCH Toon (Pauwels Sauzen – Bingoal)

 

ラスト2.8kmで最後の逃げを捕まえる。ファビオ・ヤコブセンはいないが、ディラン・フルーネウェーヘン、ジャコモ・ニッツォーロ、フェルナンド・ガビリアは先頭50人の中にいる。

 

ラスト900mでは、Uno-X Pro Cycling Teamが先頭。

 

ラスト500m付近から。Team Jumbo-Vismaのオランダチャンピオン、ティモ・ローセンがディラン・フルーネウェーヘンを引く。

 

ティモ・ローセンが引き終わるとDeceuninck-Quick-Stepのベルト・ファンレルベルフがフロリアン・セネシャルを引いてゴールに向かう。

その後ろは、ディラン・フルーネウェーヘンだ。

 

 

ベルト・ファンレルベルフに発射されたフロリアン・セネシャルだが、なんとペダルを踏み外してしまう。良く見るとチェーンが外れて何か部品も落ちたように見えた。

 

フロリアン・セネシャルをディラン・フルーネウェーヘンとジャコモ・ニッツォーロが抜いていく。

 

ディラン・フルーネウェーヘンとジャコモ・ニッツォーロの勝負だ。

 

 

だが、ディラン・フルーネウェーヘンの伸びが凄い!    ジャコモ・ニッツォーロを完全に引き離して勝利だ。

2位は、ジャコモ・ニッツォーロ、3位にはフェルナンド・ガビリアが入った。これでディラン・フルーネウェーヘンは第1ステージに続いて2度目の勝利だ。

 

こちらはユーザー作成のレースハイライト

 

リザルト

第4ステージ リザルト

nk Rider Team UCI Pnt Time
1
 GROENEWEGEN Dylan
Team Jumbo-Visma 20 30 4:55:16
2
 NIZZOLO Giacomo
Team Qhubeka NextHash 10 18 ,,
3
 GAVIRIA Fernando
UAE-Team Emirates 5 12 ,,
4
 MOZZATO Luca
B&B Hotels p/b KTM   7 ,,
5
 SIMMONS Quinn
Trek – Segafredo   4 ,,
6
 VERMEERSCH Gianni
Alpecin-Fenix   3 ,,
7
 CAPIOT Amaury
Team Arkéa Samsic   2 ,,
8
 OLDANI Stefano
Lotto Soudal   1 ,,
9
 SÉNÉCHAL Florian
Deceuninck – Quick Step     ,,
10
 MENTEN Milan
Bingoal Pauwels Sauces WB     ,,

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 1
 SIMMONS Quinn
Trek – Segafredo 5 15:58:43
2 2
 DEWULF Stan
AG2R Citroën Team   0:03
3 3
 RENARD Alexis
Israel Start-Up Nation   0:19
4 4
 BARCELÓ Fernando
Cofidis, Solutions Crédits   0:23
5 5
 EENKHOORN Pascal
Team Jumbo-Visma   ,,
6 6
 HERMANS Quinten
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux   0:26
7 7
 VAN GILS Maxim
Lotto Soudal   0:27
8 8
 CAPIOT Amaury
Team Arkéa Samsic   0:31
9 21 ▲12
 LIETAER Eliot
B&B Hotels p/b KTM   ,,
10 16 ▲6
 VAN DEN BOSSCHE Fabio
Sport Vlaanderen – Baloise   0:32

20歳のクイン・シモンズは、がっちりと首位をキープ。

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 3 ▲2
 GROENEWEGEN Dylan
Team Jumbo-Visma 50
2 4 ▲2
 GAVIRIA Fernando
UAE-Team Emirates 39
3 1 ▼2
 SIMMONS Quinn
Trek – Segafredo 33
4 5 ▲1
 CAPIOT Amaury
Team Arkéa Samsic 26
5 17 ▲12
 NIZZOLO Giacomo
Team Qhubeka NextHash 26
6 2 ▼4
 JAKOBSEN Fabio
Deceuninck – Quick Step 25
7 9 ▲2
 VERMEERSCH Gianni
Alpecin-Fenix 21
8 6 ▼2
 DEWULF Stan
AG2R Citroën Team 20
9 7 ▼2
 HOFSTETTER Hugo
Israel Start-Up Nation 20
10 8 ▼2
 RENARD Alexis
Israel Start-Up Nation 18

ディラン・フルーネウェーヘンはポイント賞トップに。

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 VERMEERSCH Florian
Lotto Soudal 32
2 2
 VAN ASBROECK Tom
Israel Start-Up Nation 26
3 17 ▲14
 GOUGEARD Alexis
AG2R Citroën Team 18
4 6 ▲2
 BRAMBILLA Gianluca
Trek – Segafredo 16
5 22 ▲17
 PLANCKAERT Baptiste
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 16
6 3 ▼3
 PAQUOT Tom
Bingoal Pauwels Sauces WB 16
7 4 ▼3
 JOSEPH Thomas
Tarteletto – Isorex 16
8  
 DE MARCHI Alessandro
Israel Start-Up Nation 14
9 20 ▲11
 SIMMONS Quinn
Trek – Segafredo 12
10 7 ▼3
 VLIEGEN Loïc
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 10

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1
 SIMMONS Quinn
Trek – Segafredo 15:58:43
2 2
 DEWULF Stan
AG2R Citroën Team 0:03
3 3
 RENARD Alexis
Israel Start-Up Nation 0:19
4 4
 VAN GILS Maxim
Lotto Soudal 0:27
5 7 ▲2
 VAN DEN BOSSCHE Fabio
Sport Vlaanderen – Baloise 0:32
6 5 ▼1
 LÓPEZ Juan Pedro
Trek – Segafredo ,,
7 6 ▼1
 OLDANI Stefano
Lotto Soudal 0:34
8 8
 QUINN Sean
Hagens Berman Axeon 0:35
9 9
 VANHOOF Ward
Sport Vlaanderen – Baloise ,,
10 11 ▲1
 CARVALHO Andre
Cofidis, Solutions Crédits ,,

新人賞のトップ3人がそのまま総合のベスト3。時代は変わりつつある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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