ロードバイクの情報を発信しています!

ツール・ド・スイス第2ステージ 雨の厳しいサバイバルレースで優勝したのはやはりあの人!

海外情報
Photo credit: F.d.W. on VisualHunt.com
この記事は約13分で読めます。

ツール・ド・スイスは第2ステージから2級山岳が3か所も現れるコース。

ただ、前半は平坦基調なので逃げきりが狙える。リーダーとなったシュテファン・キュングのGroupama – FDJもコントロールは難しいだろう。

このステージで逃げ切れば、そのままリーダーとなれるので皆が狙うステージとなる。

 

スポンサーリンク

第2ステージ ノイハウゼン・アム・ラインフォール~ラチェン 173 km

第2ステージ photo tourdesuisse

 

スタート地点のノイハウゼン・アム・ラインフォールは、ヨーロッパ最大級の滝(幅150メートル、高さ23メートル)がある観光地。

前半の難易度は高くなく、なだらかに登っていく。今回の山岳ポイントは3か所。

  1. 2級山岳 Ghöch 8.3km・4.7%
  2. 2級山岳  Oberricken  7.8km・5.1%
  3. 2級山岳   Litschstrasse   2.4 km・8.3%

 

たとえ、集団が逃げを捕まえたとしても、ゴール手前の2級山岳は平均勾配8.3%もある。そのため、間違いなくゴールを狙うライダーが続出するはず。

2級山岳頂上からゴールまでは7kmなので逃げ切りが可能だ。ジュリアン・アラフィリップやヤコブ・フルサンが動いてきそう。

マチュー・ファンデルプールは、今日からの3つのステージで勝利を目指すことを発言しているので、逃げが見れるかも。

 

Tix-cyclingストリーミング スクリーンショット以下同様

第2ステージスタートでの各賞のライダーは

  • 総合リーダー シュテファン・キュング (Groupama-FDJ)
  • 山岳賞  トム・スクーリー(EF Education-Nippo)
  • 新人賞 シュテファン・ビッセガー(EF Education-Nippo)

ジュリアン・アラフィリップも先頭に並んでいる。

 

逃げは4人

スタートして、すぐに出来た逃げは4人。順調にタイム差を開いてる。

 

  1. トム・ボーり Cofidis, Solutions Crédits
  2. ズコウスキー・ニコラス Rally Cycling
  3. DAL-CIN Matteo Rally Cycling
  4. イムホフ・クラウディオ  Switzerland

 

2級山岳 Ghöch 8.3km・4.7%

集団はGroupama-FDJが引いている。残り66kmで5分37秒のタイム差。

 

2級山岳の頂上手前1km。タイム差はほとんど変わらない。

 

2級山岳頂上は、ズコウスキー・ニコラス(Rally Cycling)がトップで通過して6ポイント獲得。

 

集団先頭はDeceuninck-Quick-Stepが引く展開。当然最後は、ジュリアン・アラフィリップがアタックをかけるだろう。

 

なんと、下りから雨が降り出してきた。落車がないといいのだけど。

 

集団はAlpecin-Fenixが引いている。タイム差は5分を切ってきたる

 

マチュー・ファンデルプールも先頭付近に位置している。すぐ後ろにはジュリアン・アラフィリップもいる。

 

先頭集団のズコウスキー・ニコラス(Rally Cycling)が太もも裏がつったようで一時遅れる。だが、また先頭に復帰。

 

2級山岳  Oberricken  7.8km・5.1%

2つ目の2級山岳に登り始めたが、タイム差が3分45秒と縮まってきた。この頂上を早く越えないと追いつかれてしまいそうだ。ここから頂上まで4.6kmある。

 

2回目の山岳ポイントに向けて、今度はトム・ボーリ(Cofidis, Solutions Crédits)が先行してアタック。

 

今回は、トム・ボーりが1位通過。

 

そのまま下りを一人で走り始める。TTは得意だ。

 

集団先頭は、マチュー・ファンデルプール。先頭で下り始める。

 

トム・ボーりにおいて行かれたイムホフ・クラウディオがアタックをかける。

 

イムホフ・クラウディオは先頭に追い付き、スイス人同士のコンビとなる。

  1. トム・ボーり Cofidis, Solutions Crédits
  2. イムホフ・クラウディオ  Switzerland

 

スプリントポイント Benken

先頭二人は、追走の二人に28秒のタイム差をつけた。スプリントポイントは二人で越える。

 

  1. イムホフ・クラウディオ  Switzerland  4ポイント 3秒のボーナスタイム
  2. トム・ボーリ Cofidis, Solutions Crédits 2ポイント 2秒
  3. ズコウスキー・ニコラス Rally Cycling 1ポイント 1秒

 

集団はかなり人数が減っている。残り23.8kmで1分48秒差。

 

下りで分割したのが戻っていない。

 

逃げていたRally Cyclingの二人が集団に吸収される。残るのはスイス人コンビの二人となる。

 

集団先頭には、エスデバン・チャベスのためにTeam BikeExchangeが上がってくる。2回目のスプリントポイントまで6.7km。タイム差は、1分21秒となったのでゴールまでには捕まえそうだ。

 

二人はスプリントポイント前の登りに差し掛かる。

 

ここで、トム・ボーリが遅れてしまう。

 

トム・ボーリは、残り15.9kmで捕まってしまう。残るのはイムホフ・クラウディオ一人だ。

 

2回目のスプリントポイント Wangen

イムホフ・クラウディオは単独でスプリントポイントまで逃げれそうだ。ここで、また雨がひどくなる。

 

イムホフ・クラウディオはスプリントボイントを1位通過。タイム差を逆に広げ始めた。

 

ゴールまで10kmで31秒。そろそろ最後の2級山岳になる。

 

2級山岳   Litschstrasse   2.4 km・8.3%

さあ、最後の登りに入った。

 

ジュリアン・アラフィリップがドリス・デヴェナインスに引かれて前にくる。いよいよ戦闘開始だ。

 

イムホフ・クラウディオが吸収されてしまう。

 

先頭はイネオスのエディ・ダンバーが引いている。

 

ジュリアン・アラフィリップがアタックだ。

 

後ろにはリチャル・カラパスがついている。

 

ジュリアン・アラフィリップは、かまわずペースを上げ続ける。

 

マキシミリアン・シャフマンが前に出る。

 

ジュリアン・アラフィリップは後方を伺いながらペースを上げる。

 

ジュリアン・アラフィリップがアタック!

 

2級山岳頂上はマキシミリアン・シャフマンが先頭通過。後ろは、アラフィリップ。その後ろは、マイケル・ウッズ。

 

残り4kmでジュリアン・アラフィリップが先頭でゴールに向かう。後ろは、マキシミリアン・シャフマン。

 

残り3.4kmでマチュー・ファンデルプールがアタック!

 

シッティングのまま、後ろを一気に引き離す。いつものパターンだ。

 

後ろから、マキシミリアン・シャフマンが残り1.8kmでおついてきた。

 

マキシミリアン・シャフマンは何度か首を振って、先頭交代を渋っていたが前に出る。

 

おっと、集団後方でルイ・コスタがマンホールの段差で落車してバイクを投げてしまった。

 

ゴール前で集団が追い込んでくる。後ろは、ワウト・プールスだ。

 

ここで、マチュー・ファンデルプールがスプリント開始!

 

マチュー・ファンデルプールの加速は凄い!   前からみるとあまり差がないように見えるが上空からの映像だと10m以上離れている。

 

マチュー・ファンデルプールはマウンテンバイク切り替えから、復帰第1戦で勝利だ~。

狙ったレースを確実に取るのは凄い。雨も降っており、厳しいレースで生き残ることが出来るのはシクロクロス王者だからこそ。

 

ロードに戻れてよかった。最初の数日が自分に合っていたので、ここでステージを勝ち取りたかった。すでに勝っているということは、誇りに思っている。ここで私が勝った相手を見れば、この勝利は非常に勝ちが高いと思う。

チームはフィニッシュから 50 キロの地点でレースを難しくしなければいけなかったが、彼らはそれを実行した。彼らを誇りに思い、感謝したい。

 

しかも、最後のスプリントの伸びが凄すぎる。これでは誰も太刀打ちできないだろう。マチュー・ファンデルプールは残る2つのステージも狙い目だと言っているのでゴールを狙うはずだ。

それはツール・ド・フランスに向けての予行演習でもある。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第2ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  VAN DER POEL Mathieu Alpecin-Fenix 60 50 4:12:30
2  SCHACHMANN Maximilian BORA – hansgrohe 25 30 0:01
3  POELS Wout Bahrain – Victorious 10 18 0:03
4  GARCÍA CORTINA Iván Movistar Team   13 ,,
5  HIRSCHI Marc UAE-Team Emirates   10 ,,
6  CARAPAZ Richard INEOS Grenadiers   7 ,,
7  WOODS Michael Israel Start-Up Nation   4 ,,
8  ALAPHILIPPE Julian Deceuninck – Quick Step   3 ,,
9  FUGLSANG Jakob Astana – Premier Tech   2 ,,
10  KRON Andreas Lotto Soudal   1 0:09

マチュー・ファンデルプールのステージ勝利は30回目。

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 1  KÜNG Stefan Groupama – FDJ 10 4:24:52
2 5 ▲3  ALAPHILIPPE Julian Deceuninck – Quick Step   0:01
3 12 ▲9  SCHACHMANN Maximilian BORA – hansgrohe   0:02
4 25 ▲21  VAN DER POEL Mathieu Alpecin-Fenix   0:06
5 14 ▲9  GARCÍA CORTINA Iván Movistar Team   0:12
6 3 ▼3  CATTANEO Mattia Deceuninck – Quick Step   ,,
7 15 ▲8  CARAPAZ Richard INEOS Grenadiers   0:13
8 11 ▲3  POWLESS Neilson EF Education – Nippo   0:25
9 29 ▲20  MÄDER Gino Bahrain – Victorious   0:30
10 43 ▲33  KRON Andreas Lotto Soudal   0:33

シュテファン・キュングはジャージを死守。だが、タイム差1秒でジュリアン・アラフィリップが2位に。

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1  KÜNG Stefan Groupama – FDJ 12
2    VAN DER POEL Mathieu Alpecin-Fenix 12
3    IMHOF Claudio Switzerland 8
4    SCHACHMANN Maximilian BORA – hansgrohe 8
5 2 ▼3  BISSEGGER Stefan EF Education – Nippo 8
6 3 ▼3  CATTANEO Mattia Deceuninck – Quick Step 6
7    POELS Wout Bahrain – Victorious 6
8    GARCÍA CORTINA Iván Movistar Team 4
9 4 ▼5  SCULLY Tom EF Education – Nippo 4
10 5 ▼5  ALAPHILIPPE Julian Deceuninck – Quick Step 2

 

山岳賞

Rnk Rider Team Points
1  BOHLI Tom Cofidis, Solutions Crédits 10
2  ZUKOWSKY Nickolas Rally Cycling 10
3  MÄDER Gino Bahrain – Victorious 6
4  DAL-CIN Matteo Rally Cycling 6
5  ALAPHILIPPE Julian Deceuninck – Quick Step 4
6  IMHOF Claudio Switzerland 4
7  WOODS Michael Israel Start-Up Nation 3
8  VAN DER POEL Mathieu Alpecin-Fenix 2
9  CARAPAZ Richard INEOS Grenadiers 2
10  VERGAERDE Otto Alpecin-Fenix 1

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 5 ▲4  POWLESS Neilson EF Education – Nippo 4:25:17
2 7 ▲5  MÄDER Gino Bahrain – Victorious 0:05
3 13 ▲10  KRON Andreas Lotto Soudal 0:08
4 33 ▲29  HIRSCHI Marc UAE-Team Emirates 0:22
5 18 ▲13  DUNBAR Eddie INEOS Grenadiers 0:29
6 22 ▲16  HAMILTON Lucas Team BikeExchange 0:30
7 28 ▲21  TULETT Ben Alpecin-Fenix 0:38
8 34 ▲26  WILLIAMS Stephen Bahrain – Victorious 0:43
9 12 ▲3  VANSEVENANT Mauri Deceuninck – Quick Step 1:05
10 11 ▲1  SIVAKOV Pavel INEOS Grenadiers 1:07

最後まで逃げ続けたイムホフ・クラウディオは敢闘賞獲得

※ハイライト動画はのちほど追加予定

コメント

タイトルとURLをコピーしました