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イツリア・バスクカントリー第4ステージ 総合がシャフルされた~

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Photo credit: GOC53 on VisualHunt
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前日の登りゴールでは、ラスト3kmからの総合勢の戦いは凄まじかった。

最後はタデイ・ポガチャルが勝っているが、その前に4人の総合勢をちぎるペースアップを見せたのはプリモッシュ・ログリッチだ。

普通ならば、後ろについてタイム差を保つ走りをしてもおかしくないのに、自ら先頭にたって走るのは王者の貫禄とも言える。

タデイ・ポガチャルにかわされはしたが、その走りは称賛されるべきだろう。今日のステージは最後に下って平坦路でゴールなので、総合の逃げ切りは難しいだろう。

そうなると、世界一の逃げ屋トーマス・デヘントの逃げ切りを期待したい。

なお、総合上位につけていた、マイケル・ウッズ(Israel Start-Up Nation)と、ウィルコ・ケルデルマン (BORA – hansgrohe)は第3ステージの落車のためにDNSとなっている。

 

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第4ステージ ビトリア=ガスティス〜オンダリビア 189.2㎞

第4ステージ photo itzulia.eus

 

第4ステージは丘陵ステージ。前半下っていくコースは逃げには最適だ。最後には2級と1級山岳がならんでいる。

ラスト27kmから始まる1級山岳エライツ峠は、登坂距離4kmで平均勾配は10.4%。総合勢の動きがあると面白いのだけど、どうかな。

 

4人の逃げ

phto Tiz-cyclingストリーミング 以下同様

 

逃げているのは、コフィディスのギヨーム・マルタンに、AG2Rのベン・オコナーも逃げに入っている。二人共総合では遅れているので、逃げ切り狙いだろうけど。

残り50kmで、2級山岳に入っている。タイム差はどんどん縮まっているので逃げ切るのは難しいかな。

    1. Guillaume Martin»(Cofidis Solutions Crédits)
    2. Juan Pedro López(Trek – Segafredo)
    3. Ben O’Connor(AG2R Citroën Team)
    4. Jefferson Alveiro Cepeda(Caja Rural – Seguros RGA )

 

先頭集団から、トレックのファン・ロペスがアタックだ。これに反応したのはベン・オコナー。ギヨーム・マルタンは追いつそうもない。

 

ミケル・ランダのアシストをしていた新城幸也が苦しそうだ。残り48km地点で下がっていった。お仕事終了だ。

この後、ミケル・ランダのアシストはペリョ・ビルバオだけになってしまう。

 

集団先頭は、Team BikeExchangeに変わる。先頭を引くのはエチオピア出身のスガブ・グルマイだ。エチオピアのロードチャンピオンに3回なっている。

Team BikeExchangeのエースは、エステパン・チャベスで現在総合19位。

 

先頭の二人は、2級山岳の頂上まであと1.4km地点。後ろとは48秒のタイム差だ。二人はこのまま頂上を越えていく。

 

トレックのファン・ロペスは下りが速い。ベン・オコナーを自然に離しまうほどだ。一時は後ろをみてベン・オコナーを待っていた。

 

集団先頭はUAEが引いている。ラスト28.8kmでタイム差は33秒。射程圏内となった。次の1級山岳で先頭を捕まえるだろう。

 

1級山岳エライツ峠

さあ、最後の1級山岳にはいっていく。最大勾配は14%ある。ただ、距離は3.8kmしかないのでそれほどでもない。

 

逃げていた二人は集団に一気に飲み込まれてしまう。ファン・ロペスは、最後まで抵抗していた。

 

ヤコブ・フルサンがアタックをかけた。これに、リチャル・カラパスが2番手について上がっている。集団がシャッフルされていく。

 

ここで、ミケル・ランダ (Bahrain – Victorious)がアタックだ。

 

ミケル・ランダにブランドン・マクナリティとエスデバン・チャベスが追いつく。3人は少しリードを築くが、後ろも逃してはくれないだろう。

 

ブランドン・マクナリティが前を引く。エスデバン・チャベスは遅れてしまった。

頂上までは後1.6km。ゴールまで逃げ切るにはもっとタイム差がないと下りで追いつかれてしまう。

 

後ろから、凄い勢いでユンボ・ヴィズマのヨナス・ヴィンゲゴーが追い込んでくる。

 

あ~、二人は頂上で捕まってしまう。

 

ブランドン・マクナリティは、集団に捕まってから皆がまったりした所で、またもアタック。これには、すぐにヨナス・ヴィンゲゴーがチェックにはいる。

 

ブランドン・マクナリティが捕まり、少し集団が緩んだところで、エスデバン・チャベスがアタックだ。後ろはペリョ・ビルバオ。

 

後ろから、ブランドン・マクナリティが追ってきている。ブランドン・マクナリティは底なしのパワーなのか?

 

先頭は6人となったが、最後尾にヨナス・ヴィンゲゴーがいるので逃がして貰えないのではないかな。一気に45秒まで開いたけど、どうかな。

 

  1. エスデバン・チャベス(Team BikeExchange) 
  2. ペリョ・ビルバオ (Bahrain – Victorious)
  3. エマヌエル・ブッフマン(BORA – hansgrohe)
  4. ヨナス・ヴィンゲゴー(Team Jumbo-Visma)
  5. ヨン・イサギレ(Astana – Premier Tech)
  6. ブランドン・マクナリティ(UAE-Team Emirates)

ブランドン・マクナリティが総合3位の30秒差でプリモッシュ・ログリッチを追っているので、ログリッチは追わないといけない。

だが頼みの綱のヨナス・ヴィンゲゴーは前にいる。

 

後方からは、ダディ・ゴジュがアタックをかける。だが、逃がして貰えない。

 

今度は、ジェームス・ノックスがアタックだ。これには誰も反応しない。

 

残り6.3kmで39秒のタイム差となっている。バーチャルリーダーはブランドン・マクナリティだ。

 

追走集団はまとまらない。プリモッシュ・ログリッチはリーダーを明け渡しても良いと思っているのだろうか。

ユンボ・ヴィズマは、パスカル・エーンクホーンがアシストとして残っているのだが、もう一人で引ける状態ではない。

プリモッシュ・ログリッチが単独で追う場面でもないので、難しい立場だろう。

 

先頭集団からは、エマヌエル・ブッフマンがアタックだ。

 

エマヌエル・ブッフマンが捕まると、今度はエスデバン・チャベスがアタックをかける。だが、後ろは逃がさない。

 

最後のスプリントはハンドルを投げてゴール。

勝ったのは、昨年総合優勝のヨン・イサギレ(Astana – Premier Tech)だ。実に数センチの差でペリョ・ビルバオ(Bahrain – Victorious)を破った。

ヨン・イサギレは最後の1級山岳では集団から零れ落ちそうになっていたのに、見事に勝利を収めることが出来た。凄い粘りだ。

総合トップは、ブランドン・マクナリティの手に。ログリッチに対して23秒のリードを築いた。

しかし、プリモッシュ・ログリッチはリーダーをあっさりと明け渡した感じ。まだ、最終ステージの登りゴールが待っているので、そこで逆転を狙うつもりなのだろうか?

タデイ・ポガチャルは、一気に5位まで順位を落としている。だが、チームとしてはブランドン・マクナリティがトップに立ったので問題ない。

 

こちらはユーザーが作成したハイライト動画

 

リザルト

第4ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  IZAGIRRE Ion Astana – Premier Tech 50 50 4:17:07
2  BILBAO Pello Bahrain – Victorious 20 30 ,,
3  MCNULTY Brandon UAE-Team Emirates 8 18 ,,
4  VINGEGAARD Jonas Team Jumbo-Visma   13 ,,
5  BUCHMANN Emanuel BORA – hansgrohe   10 ,,
6  CHAVES Esteban Team BikeExchange   7 0:02
7  BEVIN Patrick Israel Start-Up Nation   4 0:49
8  KNOX James Deceuninck – Quick Step   3 ,,
9  HERMANS Quinten Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux   2 ,,
10  VALVERDE Alejandro Movistar Team   1 ,,

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 3 ▲2  MCNULTY Brandon UAE-Team Emirates 8 12:25:21
2 1 ▼1  ROGLIČ Primož Team Jumbo-Visma   0:23
3 6 ▲3  VINGEGAARD Jonas Team Jumbo-Visma   0:28
4 8 ▲4  BILBAO Pello Bahrain – Victorious   0:36
5 2 ▼3  POGAČAR Tadej UAE-Team Emirates   0:43
6 4 ▼2  YATES Adam INEOS Grenadiers   1:02
7 14 ▲7  BUCHMANN Emanuel BORA – hansgrohe   1:07
8 5 ▼3  VALVERDE Alejandro Movistar Team   1:13
9 18 ▲9  IZAGIRRE Ion Astana – Premier Tech   1:15
10 7 ▼3  LANDA Mikel Bahrain – Victorious   1:23

Team Jumbo-Vismaのヨナス・ヴィンゲゴーは3位に躍進。前日と違うUAEと立場が逆転してしまった。

BORA – hansgroheは、ウィルコ・ケルデルマンがリタイヤしているが、代わりにエマヌエル・ブッフマンが7位にはいる健闘。逃げ切りしたライダーが上位に食い込んできている。

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1  ROGLIČ Primož Team Jumbo-Visma 57
2 2  POGAČAR Tadej UAE-Team Emirates 57
3 5 ▲2  MCNULTY Brandon UAE-Team Emirates 42
4 6 ▲2  VINGEGAARD Jonas Team Jumbo-Visma 38
5 3 ▼2  ARANBURU Alex Astana – Premier Tech 37
6 26 ▲20  IZAGIRRE Ion Astana – Premier Tech 30
7 8 ▲1  VALVERDE Alejandro Movistar Team 28
8 23 ▲15  BILBAO Pello Bahrain – Victorious 27
9 4 ▼5  YATES Adam INEOS Grenadiers 27
10 7 ▼3  GAUDU David Groupama – FDJ 24

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1  POGAČAR Tadej UAE-Team Emirates 17
2 2  HERMANS Quinten Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 14
3 3  ROGLIČ Primož Team Jumbo-Visma 14
4 10 ▲6  MCNULTY Brandon UAE-Team Emirates 12
5 11 ▲6  LANDA Mikel Bahrain – Victorious 10
6 17 ▲11  LÓPEZ Juan Pedro Trek – Segafredo 8
7    O’CONNOR Ben AG2R Citroën Team 7
8 7 ▼1  VALVERDE Alejandro Movistar Team 7
9 4 ▼5  SCHACHMANN Maximilian BORA – hansgrohe 6
10 5 ▼5  LAZKANO Oier Caja Rural – Seguros RGA 6

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 2 ▲1  MCNULTY Brandon UAE-Team Emirates 12:25:21
2 3 ▲1  VINGEGAARD Jonas Team Jumbo-Visma 0:28
3 1 ▼2  POGAČAR Tadej UAE-Team Emirates 0:43
4 4  VANSEVENANT Mauri Deceuninck – Quick Step 1:32
5 5  HIGUITA Sergio EF Education – Nippo 1:42
6 6  GAUDU David Groupama – FDJ 1:52
7 7  VAN WILDER Ilan Team DSM 1:58
8 8  MÄDER Gino Bahrain – Victorious 4:04
9 9  DONOVAN Mark Team DSM 9:10
10 10  DUNBAR Eddie INEOS Grenadiers 10:45

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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