春のクラシックの頂点であるパリ〜ルーベで、タデイ・ポガチャルを破る歴史的な勝利を収めたワウト・ファンアールト。
しかし、長期休養明けのレース復帰となったツール・オーヴェルニュ=ローヌ=アルプの第1ステージでは、勝者のアレックス・ボーダンから27分32秒遅れという大きなタイム差でゴールすることになった。
一体なぜ、ワウト・ファンアールトほどの選手がここまで遅れることになったのか。
パリ〜ルーベ後の長引いた祝賀ムードと練習不足
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その最大の要因は、パリ〜ルーベ優勝後の長期にわたる休息と、それに伴うトレーニング不足にあるようだ。
所属チームのスポーツディレクターであるマールテン・ワイナンツは、ワウト・ファンアールトがパリ〜ルーベ勝利後の「ピンクの雲(有頂天)」からようやく現実の世界に戻ってきた段階だと現地メディアに明かしている。
歴史的な勝利のあとの連日の祝賀イベントやパーティーによりオフ期間が長引き、再びレースに向けた厳しい練習のリズムを取り戻すのに時間がかかっているのだ。
ワイナンツディレクターによれば、完全に休養モードに入った状態からトップレベルのコンディションを再構築するのは容易ではなく、現在のファンアールトは基礎的なベースが不足している状態だという。
実際に第1ステージでも、序盤の上りで何度かアタックの動きに反応した際、普段なら問題ないペースでもすぐに息が上がってしまっていた。
ただ、陣営に過度な焦りはない。今大会はあくまでツール・ド・フランスに向けた足作りのプロセスであり、ワウト・ファンアールト自身も「ひどく悪かったわけではない。終盤に無理をしなかったのは自分自身の選択だ」と語っている。
後半はエースのマッテオ・ヨルゲンソンの位置取りに徹しており、高地トレーニングの疲労を抜きながら徐々にレースの感覚を取り戻していく構えだ。
第2ステージのスタート前には、大会直前のTTバイクでの落車アクシデントを含め、現在の率直な状態を語るインタビューに応じている。
おはようございます、ワウト。まずは調子はいかがですか。先週の落車による包帯が痛々しいですが、何があったのか、そして現在の状態を教えていただけますか。
ああ、ありがとう。調子は悪くない。そうでなければ、当然スタート地点には立っていない。決して良い転び方ではなかった。
TTバイクに乗っていて、大きな穴にハマってハンドルから手が離れてしまったんだ。だから、ソフトな着地にはならなかった。でも大丈夫だ。
このレースを走るには十分な状態だが、残念ながら昨日はすぐに良い感覚を掴めなかった。だから、今日はどうなるか様子を見てみよう。
紙上のプロフィールを見ると、今日はあなたが狙えるステージのように思えますがいかがでしょうか。
とても長い1日だし、普段なら自分に合っているような上りだ。レースがどう展開するかとても興味深い。明日は重要なチームタイムトライアルが控えているから、1日中コントロールしたがるチームは多くないだろう。
だから、逃げが決まるステージになるかもしれない。どうなるか見てみよう。
ツール・ド・フランスに向けて、このレースはどれほど重要なのでしょうか。明確にそこへ向けて調子を上げようとされているようですが。
いつも重要な1週間だ。適切なコンディションで臨めば、このような1週間から本当に多くの進歩を得ることができる。だから我々はここにいるし、一歩前進したいと思っている。
精神的な面についてお聞きします。ツール・ド・フランスに向けて、皆が目撃したあの勝利のおかげで、少し肩の荷が下り、さらにモチベーションが高まっている状態でしょうか。
どうだろうか。感覚は変わらないし、ツールに向けての緊張感もいつもと同じだ。
ツールがどれほど過酷で、あそこでパフォーマンスを発揮するのがどれだけ難しいかを知っているからね。だから現時点では、ただ可能な限り最高の準備をすることに集中している。
あなたはパヴェ(石畳)を圧倒し、シクロクロスでも優れたバイクコントロールスキルを持つ選手として知られていますが、そんなあなたがTTバイクでどのようにして落車してしまったのでしょうか。
いい質問だ(笑。地面に倒れ込んだとき、自分でも「一体どうやって転んだんだ?」と同じことを問いかけていたよ。
家からほんの数キロの場所だったんだけどね。でも、時々はこういうことも起こるものだ。起きてしまったことには対処しなければならない。
ツール・ド・フランスまでは、調整時間がまだあるのでベストなワウト・ファンアールトに戻るはず。まだは、第3ステージのチームタイムトライヤルでどこまで引っ張れるか注目だ。




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