コロナの影響により、需要が供給を大きく上回った結果、自転車の購入はこの1年で非常に困難になった。
ニュースで、コンテナ不足が挙げられているが、これも解消の見込みはない。オミクロンの急拡大でコンテナをつくる人員も確保出来ていない状態だ。
さらに、トラック運転者の不足も上げられている。これに追い打ちをかけているのが中国だという。どんな問題なのだろうか?
コンテナ待ちの影響が
中国の港でのコンテナ待ち時間は、61日から5日に短縮されている。ヨーロッパでは、コンテナ輸送にかかる日数が、ドイツでは25日、英国では51日と驚異的に長い日数がかかっている。
中国からのコンテナの出入りは改善されているかもしれないが、アジアへのコンテナの戻りが遅いため、問題を起こし続けているのがヨーロッパの港湾の混雑だ。
この港湾の混雑が、現時点での需要と供給のミスマッチを引き起こしている原因だ。
時間通りに貨物量を処理できないため、2021年11月には全コンテナ容量の平均36.2%が港で立ち往生していることが明らかになっている。
自転車産業の労働力の多くは極東に集中しており、台湾・ベトナム・カンボジアにも企業があり、その多くは中国の原材料や部品に依存している。
これが届かないことには自転車の組み立ても出来ないということだ。ただ、このコンテナの問題の終焉はまだやってこないと言われている。
ゼロコロナ政策
中国では北京オリンピック、そして旧正月(1月31日から2月6日)が近づいている。オミクロンを完全封鎖するために、ゼロコロナ対策をしており、都市はロックダウン状態だ。
そのため、主要な港湾も封鎖状態となっており、更にコンテナ輸送に影響を与えている。
アジアで多くの部品が生産されている製造問題がある限り、この問題に終焉はないかもしれない。
例えば、欧州では昨年12月にShimanoに注文した場合、2022年8月に到着する。9か月もかかっていては、自転車の供給などいつになるかわからない。
コンテナの不足、コロナの終焉、トラックドライバーの確保など、多くの問題が解決されないと中々安定して供給できるようにならないかもしれない。
難しい問題だ。
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