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現在のフレーム設計にトラスシステムがないのは何故か?

機材情報
Photo by Bernard Hermant on Unsplash
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現在のフレーム形状では、トラスで組まれたフレームは発展していない。

過去に、トラス構造のフレームは発表されているけれど、大きく進歩しているということはない。

トラスとは、部材を3角形に組んだ形のことだけど、フレームの断面でトラスを使うことがないのは何故だろうか?

 

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トラス断面のフレーム

photo delta7bikes

 

上記のように2013年にDelta 7がトラス形状のフレームを発表。

特許取得済みのオープンラティス、スパイダーウェブバイクデザインは、適切な補強間隔で材料を濃縮し、余分な材料を排除することにより、IsoTrussカーボンファイバーの強度からより高い効率を持っている。

気になる重量だけど、フレーム重量は860g。中空になっているのだから、もっと軽くても良さそうだけど、2013年に作られたならば物凄く軽い。

 

photo delta7bikes

 

フレームは16本作られ9本が販売済み。強度はかなり高い。それは以下の動画で見てもわかる。

 

以下の動画では、普通の丸フレームとトラスフレームの加重テストを行っている。

 

強度も高く、更に軽量化も出来そうだけど、何故、発展しなかったのか?

それは、簡単に言うと対費用効果の点で問題があるからだ。

トラスセクションは複雑な製造を必要とする。各セクションは個別に作成され、他のフレームコンポーネントと手動で統合される。このプロセスは時間がかかり、費用がかかるということだ。

しかも、手動なので大量生産に向かない。今ならば、3Dプリントがあるので、違うかもしれないけど。

Delta 7のフレームがいくらで販売されたのかは、公式サイトにも情報がない。

 

Frace F160は、70kgのアルミニウムスラブから機械加工 photo frace

 

トラス構造のフレームは、検索すると何台かはヒットする。形としては面白いのだけど、コストがかかるので、発展することはないでしょうね。

すでに、カーボンフレームで600g台の重量で作成することが出来るので、わざわざコストをかけて作る必要がないというのが結論のようだ。

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