マルク・ヒルシはこのツール・ド・フランスでブレークしたライダーの一人だろう。
何度も逃げにのり、惜しくも勝利に届かない場面もあった。だが、第12ステージではついに逃げ切り勝利をつかむ。
この第18ステージでも、逃げにのり全ての山岳ポイントで1位を獲得して走っていた。
落車さえなければ、山岳賞もステージ優勝も夢ではなかった。
下りの落車の原因とは
マルク・ヒルシは第18ステージの山岳ポイントで
- 1級山岳ロズラン峠 1位通過
- 3級山岳 1位通過
- 2級山岳コル・デ・セジー 1位通過
実に、順調に山岳ポイントを稼いでいた。
だが、2級山岳コル。デ・セジーからの下りで落車してしまう。頂上通過後にリチャル・カラパスが先頭で下り出すが、2番手に誰も追走せで一瞬お見合いとなる。
ここで、マルク・ヒルシは自ら2番手で下り出す。だが、左カーブで落車。
完全にオーバースピードだったと語っているが、もう一つ原因があった。マルク・ヒルシが使っていたのはShimanoのホイール。
普段と同じ感覚で下ってても、タイヤが違えばかなり違うはず。下りで無理をして落車しては何にもならない。
タイヤなどは、普段使っているタイヤを使うべきだったと思う。当然タイヤのメーカーは言うはずがない。
ちなみに、この日のマルク・ヒルシはXTRディスク・ローターは使っていない。
敢闘賞が欲しかった訳ではない
マルク・ヒルシは敢闘賞を貰ったが、彼が欲しかったのはこれではない。
5人の逃げでは、ミハウ・クフィアトコフスキが大部分引いていた。当然、イネオスの二人は待つ義務はない。
左ブレーキブラケットは曲がり、叩いても治らない。下りでは当然怖くてタイム差は広がるばかり。登りで28秒まで詰め寄るが、そこが限界だった。
マルク・ヒルシはステージ優勝と山岳賞獲得という夢はまぼろしと終わってしまった。マルク・ヒルシには世界選手権で頑張って貰いたい。
コメント