ツール・ド・ロマンディ第2ステージを終わって、イネオスのローハン・デニスはリーダージャージをキープしている。
特に第2ステージでは、最後の1級山岳で自ら先頭を引いてアタックをつぶしていった。ゴール手前1kmまで先頭にいたのは凄いことだ。
耐えるローハン・デニス
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昨年のジロで見せたテイオ・ゲイガンハートを守る山岳での強さは今年も健在のようだ。
上のインスタの写真は、最後の1級山岳で3人で抜け出した
- マイケル・ウッズ(Israel Start-Up Nation)
- セップ・クス(Team Jumbo-Visma)
- ケニー・エリッソンド(Trek – Segafredo)
の強力なクライマーを捕まえた時のものだ。
その後、1級山岳頂上までローハン・デニスは引き続け、下りも先頭で駆け下る。途中 Bahrain – Victoriousのライダーが先頭交代を少しだけしてくれていた。
ゴール前のベン・オコナー(AG2R Citroën Team)のアタックにも、ローハン・デニスが自ら引いて吸収。ゴール手前1kmまで引き続けたのは凄い活躍だった。
ローハン・デニスはレース後に
他の誰からも助けを得られなかった。それから、最後の登りで少しひびを入れたいと思った人が何人かいた。私たちはそれをコントロールし、基本的には最後の下りで誰も本当に何もしたくないようだった。
私たち3人が先頭にいることで、私が自分自身を犠牲にしてもいいと思っているのが伝わっているのだと思う。わずかな下り坂でも非常に速かった。
まともな人ならは「行き過ぎだ」とは言わないと思う。エネルギーを別の日のためにとっておくのだ。
土曜日までキープ
第3ステージは、ゴール手前に3級山岳があるけどスプリンターの戦いとなる。だからローハン・デニスはリーダージャージをキープできるはずだ。
問題は土曜日のクイーンステージとなる第4ステージだ。
スイスアルプスにある専用スキーリゾート、ティヨン2000に登るコースは山頂ゴールとなっており、ここで総合優勝が決まる。
第2ステージのイネオスの戦いを見ていると、勝負所までローハン・デニスが最後尾で待機。アシストが全員外れると、リッチー・ポートとゲラント・トーマスをローハン・デニスがアシストする形となる。
最後の1級山岳ティヨン2000は登坂距離20.7kmで平均勾配7.6%。これを最後までローハン・デニスが引き続けることは不可能だ。
ここまでなりを潜めていたクライマーが一気にアタックをかけてくることになる。ローハン・デニスのリーダージャージもここまでだろう。
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