ジロ・デ・イタリア第4ステージの前に、XDS Astana TeamはTeam dsm-firmenich PostNLにワールドチームの降格争いで4ポイント差に迫っていた。
これは、2020年、2021年、2022年の過去3シーズンのワールドツアーチームとプロチームの累積UCIポイント数の合計で行われるが、シーズン開始時には5,173ポイントの差があった。
昨年末にはTeam dsm-firmenich PostNLは17位。XDS Astana Teamは21位だった。5,000ポイント差といえばプロチームの1年間分のUCIポイントだった訳だけど、一気に縮まってきている。
クラッシック・ダンケルクで逆転
Pascal Ackermann (Israel – Premier Tech) remporte la première édition de la Classique Dunkerque / Grand Prix des Hauts-de-France !
Biniam Girmay (Intermarché – Wanty) finit deuxième, Alberto Dainese (Tudor Pro Cycling Team) complète le podium. #4JDD pic.twitter.com/2USjYJS2R8
— 4 Jours de Dunkerque / GP des Hauts-de-France (@4JDDunkerque) May 13, 2025
ジロ・デ・イタリア第4ステージのフニッシュの1時間前に、クラシック・ダンケルクのゴール。
この時点でXDS Astana TeamのUCIポイント獲得は
- ケース・ボル 6位 70ポイント
- マイク・テウニッセン 11位 30ポイント
Team Picnic PostNLの獲得ポイントは
- トビアス・ルンド・アンドレセン 7位 60ポイント
- パトリック・エディ 13位 20ポイント
- ニルス・エークホフ 16位 5ポイント
そう、クラシック・ダンケルクのゴールでXDS Astana TeamはワールドチームランキングでTeam Picnic PostNLを抜いて、18位に返り咲いていた!
これはダンケルク4日間が6日から5日に減り、最初のレースをワンデーレースとしたことも関係している。
ワンデーレースならば40位までUCIポイントが獲得できるのだ。主催者側は、有力選手、降格争いをするチームを集めるためにワンデーレースを作ったけれど、見事に思惑が一致した。
ジロ・デ・イタリア第4ステージで逆転
🔻 A very fast final kilometer in Lecce, and a battle between the fastest legs of the Netherlands
🔻Un chilometro finale tiratissimo a Lecce, e poi la battaglia tra le gambe più veloci d’Olanda!
⏪ The @continentaltire Ultimo Kilometro ⤵️#GirodItalia pic.twitter.com/lOkhCFOZZW
— Giro d’Italia (@giroditalia) May 13, 2025
チームの危機を救ったのがTeam Picnic PostNLのキャスパー・ヴァン・ユーデンだ。
グランドツアー初出場で初優勝。しかも、180UCIポイントを獲得した。ジロ・デ・イタリアの場合には、15位までUCIポイントが獲得できるけれども、最高の得点をキャスパー・ヴァン・ユーデンは稼ぎ出した。
これは大きい。これにより5月13日の終了時点で両チームの差は
18 | 17 | ▼1 | Team Picnic PostNL | WT | 21552 |
19 | 21 | ▲2 | XDS Astana Team | WT | 21393 |
159ポイント差まで、戻した。
4ポイント差から一気に差が広がった。この差は、ジロでステージ優勝しないと逆転出来ない得点差だ。第6ステージで再び、スプリンーが活躍できるステージがあるが、それまではTeam dsm-firmenich PostNLは抜かれることはない。
Team Picnic PostNLは、とりあえず逆転でピンチを脱している。XDS Astana TeamとPicnic降格争いは、ジロの最中も続いていくが、白熱するのは間違いない。
見ている側はいいけれど、選手とチーム首脳陣は本当にハラハラしているだろう。
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