Team Jayco AlUlaのマイケル・マシューズが、今シーズンの春のクラシックキャンペーンをすべて欠場せざるを得なかった衝撃的なトレーニング事故の真相を初めて明かした。
今年3月にイタリアで起きたアクシデント当時、チームは具体的な事故の状況を伏せていた。だが、実戦復帰を果たした今、マイケル・マシューズ本人の口から「消防車との時速100kmでの衝突」という驚くべき原因が語られた。
逆走してきた消防車との遭遇
Michael Matthews:
“The accident I had in March was much worse than everyone originally thought. It wasn’t really posted anywhere, but I hit a fire truck at a combined speed of 100 km/h… he was doing 50, I was doing 50. I had broken arms and a broken face.”
“I’m not scared to… pic.twitter.com/lA8oaO1DIC
— Lukáš Ronald Lukács (@lucxsronald) June 7, 2026
事故が発生したのは2026年3月5日、イタリアでのバイクペーサー中のことだった。マイケル・マシューズは自身の走行車線を正しく走っていたが、コーナーを曲がった瞬間に、対向車線を逆走してきた消防車と正面衝突した。
お互いが時速50kmずつ、相対速度にして時速100kmという猛烈なスピードでの激突だった。
この衝突により、マイケル・マシューズは腕の開放骨折、親指の腱の断裂、両手首の骨折、そして顔面の縫合を要する鼻腔骨折という、選手生命に関わるほどの重傷を負った。
しかし、良く生きていたものだ。当初は単なる落車と言われていたけど、消防車と激突したとは~。
事故後3週間は一切の運動ができず、ローラー台に乗れるようになるまで4週間を要する過酷なリハビリ生活を強いられた。
ファンや周囲に余計な心配をかけたくないという意図から、これまでは具体的な詳細を伏せていた。
だが、リヴィーニョでの高地トレーニングキャンプを経て、ツール・ド・フランスの前哨戦であるツール・オーヴェルニュ=ローヌ=アルプでの実戦復帰に合わせ、ようやくこの事実を公表するに至った。
キャリアの危機を乗り越えて
Bling is back 💎
It’s great to have Michael Matthews back at the races 💜 pic.twitter.com/aqnQYaKPqj
— GreenEDGE Cycling (@GreenEDGEteam) June 7, 2026
マイケル、まずはレースへの復帰おめでとうございます。春のクラシックをすべて欠場することになったあの3月の事故について、ようやく詳細が明かされましたね。
ありがとう。実際のところ、当時の状況は周囲が想像していたよりもはるかに深刻なものだった。
これまで詳しく話していなかったけれど、自分は時速100km近い速度で消防車に激突したんだ。自分が時速50km、向こうも時速50kmで走っていたからね。
なぜそこまでの大事故になってしまったのでしょうか。当時の状況を教えていただけますか。
あの事故は決して自分のミスではない。自分はバイクペースのトレーニングをしていて、自分の走行車線を守ってコーナーを曲がった。
その瞬間、記憶にあるのは、目の前に突然「赤いもの」が現れたことだけだ。消防車が道路の反対側、こちらの車線を走ってきていた。
文字通り、九死に一生を得るような大アクシデントだったのですね。
このようなクラッシュは、選手キャリアが終わってもおかしくないし、それどころか命を落としていても不思議ではなかった。
今こうして生きて自分のストーリーを話せていること自体が、信じられないほど幸運で恵まれていると感じている。
現在は手首の動きも戻り、トレーニングも順調だと伺いました。これからのシーズンに向けての意気込みを聞かせてください。
手首もしっかり動くようになってきたし、トレーニングの成果も本当に素晴らしい。
すべてが予定通りのトラックに戻りつつある。ここからの残りのシーズンは通常のレーススケジュールをこなしていくつもりだし、再びチームと共に走れることが本当に楽しみだ。
苦しい時期を支えてくれたすべての人に感謝している。トップレベルで再び戦うための大きな力になった。ここからはただ上を向いて進んでいくだけだ。
過去にも様々な怪我や、昨シーズンの肺塞栓症による長期離脱などを不屈の精神で乗り越えてきた35歳のベテラン。
若き日に派手なアクセサリー(ヒップホップ用語で言うところのBling-Bling)を好んで身につけ、その生意気なまでの自信からついたBling(ブリング)の愛称で親しまれていた。
完全復調して再び勝利する日が来ることを見てみたい。






コメント