マーク・カヴェンデッシュはエディ・メルクスの勝利記録に匹敵した。
英国のスプリンターは、34回目のステージ優勝を果たしたため、エディ・メルクスと同じ記録に並んでいる。
残りのステージでスプリント勝利が狙えるのは、あと2ステージ。果たして記録更新なるだろうか?
全てはタイムアウトを逃れること
A #TDF2021 final kilometer for the history books! pic.twitter.com/758I0bY7Rm
— Deceuninck-QuickStep (@deceuninck_qst) July 9, 2021
マーク・カヴェンデッシュはゴールに至るまで、2度ミケル・モルコフのホイールから離れている。ゴール手前、数キロの登りでも少し遅れ、チームと合流するに時間がかかった。
特に、ゴール手前500mでは、Team DSMのニルス・エークホフとケース・ボルに先頭を奪われる。だが、これは速すぎるスパートだった。
再び、ウルフパックが主導権を握り、最後はイバン・ガルシアのホイールをミケル・モルコフがロック。
マーク・カヴェンデッシュは誰よりも低い姿勢でスプリントを開始しギリギリでゴールを駆け抜けた。
もう、残るのは記録更新の35勝目を狙うしかない。
残るステージは
- 第14ステージ カルカソンヌ〜キヨン 183.7㎞(丘陵)
- 第15ステージ セレ~アンドラ・ラ・ベリャ 191.3km(山岳)
- 第16ステージ パ・ド・ラ・カーズ〜サン・ゴダンス 169km(丘陵)
- 第17ステージ ミュレ~サン=ラリ=スラン(コル・ド・ポルテ) 178km(山岳)
- 第18ステージ ポー~リュス・アルディダン 129.7km(山岳)
- 第19ステージ ムランクス〜リブールヌ 207km(平坦)
- 第20ステージ リブルヌ~サン=テミリオン 30.8km(個人TT)
- 第21ステージ シャトゥ〜パリ・シャンゼリゼ 108.4km(平坦)
問題は、山岳ステージが3つあること。第15ステージは山頂ゴールでなく下ってゴールなので多分大丈夫ではないだろうか?
最難関は、第17と18ステージの登りゴールだ。これを越えるのは厳しい。それさえ越えればスプリントのチャンスがあるが、越えなければジエンドとなる。
エディ・メルクスは登り、TT、スプリントで34勝をあげている。マーク・カヴェンデッシュの場合には、スプリントのみだ。
二人の記録を比べることは出来ないが、偉大な歴史上の人物に並んだことは間違いない。
こうなったら、なんとしても山岳を越えて記録にチャレンジにして貰いたいのが人情というものだ。完走すれば、2011年以来のグリーンジャージ獲得も間違いない。
あ~、なんとか山を越えてくれ~。
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