皆さんは、このメーターを見たことがありますか?
LEOMOが開発した「TYPE-R」というメーターです。
今日初めて現物を装着しているライダーに会いました。P1ライダーです。
少し調べてみました。
LEOMOとは
設立は2012年。従業員は30名。孫正義氏の弟で実業家の孫泰蔵氏や、テストライダーには宮澤崇史氏などが加わっている新しい会社です。
現在のパワーメーター
現在のパワーメーターは動力しか計測できていません。ライダーのベストパフォーマンスが出せているは不明です。
対して、TYPE-Rは人の動きをモーションセンサーでセンシングして可視化しています。動きを視覚化して、パフォーマンスの向上を図ろうという考えです。
モーションセンサーとは
モーションキャプッチャーでの解析は、現在のスポーツ界においてはトップ選手が取り入れてベストパフォーマンスを作り上げています。
これらにも、モーションキャプッチャーでの解析を元にしています。
スタジオ解析
モーションキャプチャーは、ラボやスタジオでの測定に限られてました。精密かつ高価なシステムが必要でした。 テレビなどでも見たことありますよね。身体に沢山のセンサーをつけてカメラで撮影をして解析してます。
光学式・機械式・磁気式・ビデオ式等、複数あります。現在では少しずつ安価で出来る環境が出来てきています。
TYPE-Rの特徴
高価で一部の人しか利用できなかった、モーション解析を屋外でも可能にしたのがTYPE-Rです。
アスリートやそのコーチがトレーニングや競技を行う環境と同じ条件下で、日々、気軽にモーションデータの収集を行うことができます。
メーター機能
- TYPE-Rは、タッチスクリーンを搭載
- ハンドルバーまたは手首に取り付け
- パワー、パワーバランス、ケイデンス、心拍数を表示
- 3軸のジャイロスコープと3軸の加速度センサーを搭載
- アスリートの動きやフォームを正確に計測
モーション機能
- Dead Spot Score: 1ケイデンス内で、ペダル速度がスムーズではない箇所の大きさと位置を特定
- Foot Angular Range:ペダリング時に踵がどれだけ上下に動くかを測定
- Foot Angular Range (Q1):クランク位置が0時から3時の間で踵がどれだけ上下に動くかを測定
- Leg Angular Range:ペダリング時にももがどれだけ上下に動くかを測定
- Pelvic Tilt:自転車選手の骨盤の前傾角度を測定
自らの体にセンサーを貼り付け、ペダルをこぐ。
その動きをセンシングして、専用モニターに表示する。その情報をもとに、ペダルをこぐ技術を向上させたり、正しく体を使えてたりしていれば、人が生み出す力を効率的に伝えることができるというわけだ。
クセや角度などを数値で
見ただけで、その人のクセや乗り方が分かる人は少ないと思います。まして足の角度や踏みだし角度など。それを数値化出来るので、指導者と選手の双方で納得してトレーニングにいかせる性能を備えてますね。
ディスプレイ
これらの画面は、ディスプレス一杯になります。
パイオニアパワーメーターと同じようにタッチパネルで操作可能。
指でドラッグすると画面を切り替えることが出来ます。
表示する項目数を変えることも出来る所もパイオニアと似ています。
バッテリー
バッテリーをつけて走ることも出来ます。
これもパイオニアと同じですね。
センサー
このようなセンサーが足、太もも、腰にもあります。
各センサーの役割
足の甲のセンサー
踏み遅れの確認などに使用。
モモのセンサー
体の動きの左右差の確認などに使用。
仙骨センサー
疲労とともに変化していく骨盤の角度を計測する。
そして、ペダリング1回転内で、ペダル速度がスムーズではない箇所の大きさと位置を特定し、数値でスコアリングするDSSという指標も編み出した。
体の動きをセンシングすることで、個々人の癖を見つけ出し、パフォーマンスを上げる道筋を見つけることを可能にするという。
WALKRIDE
このメーターの持ち主のバイクです。
使用者からのインプレ
P1ライダーからのインプレです。
メリットと思われる点
ポジションを改善したり身体の動きの悪い箇所の修正に使えそうかと。
デメリットと思われる点
type-rは毎回センサー着けないといけないです。
あとバッテリーの持ちはパイオニアと比べると良くないです。
これから楽しみなTEPY-R
一般的には、まだ広まっていないTYPE-Rですが、一般の人でもモーション解析が出来るようになるシステムが手に入るのは凄いことだと思います。
パフォーマンスの改善と怪我の予防についても研究されているようなので、これからが楽しみのツールだと思います。ランニングなどでも利用できるようですね。
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