クロノ・デ・ナシオンでシーズン最終戦を終えたレムコ・エヴェネプール。
圧倒的な走りで優勝を飾ったレムコは、次期Specialized TTバイクの開発テストも兼ねて出場したと言われている。
シーズンは終わった。それでも、レムコのタイムトライアルへの探究心は止まらない。
アメリカ・カリフォルニア州にあるSpecialized本社を訪れた彼は、風洞実験だけでなく、さらに先の大舞台を見据えた動きも見せている。
Specialized本社を訪問、風洞実験でさらなる速さを追求
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レムコ・エヴェネプールは、シーズン終了後にアメリカ・カリフォルニア州へ向かい、バイクスポンサーであるSpecializedの本社を訪問した。
Specializedの本社は、カリフォルニア州モーガンヒルにある。レムコにとって、シーズン終了後に同社を訪れ、風洞実験によってタイムトライアルのポジションや機材を調整するのは恒例の取り組みとなっている。
今回も風洞実験を行い、空力性能の改善を追求する予定だ。
すでに世界最高峰のタイムトライアル能力を持つレムコだが、そこで満足するつもりはない。
ポジションや機材を細かく調整し、わずかな空気抵抗の差まで詰めていく。こうした地道な作業が、数秒を争うTTで大きな意味を持つ。
2028年五輪コースを視察
今回のアメリカ滞在で注目したいのは、Specialized本社での機材開発だけではない。
レムコは2028年ロサンゼルス五輪の個人タイムトライアルを見据え、現地の道路を走ってコース周辺を視察した。
Stravaには「LA 2028 ITT RECON」というタイトルでライドを記録しており、走行距離は約65km。Red Bull – BORA – hansgroheのチームメート、ジェイ・ヒンドレーとルーク・タックウェルも同行している。
ただし、これは正式に確定した五輪TTコースを全区間試走したという意味ではない。コースの詳細はまだ最終確定していない部分があり、今回のライドはロサンゼルスの道路や地形を早い段階で確認するためのものと考えられる。
報道によると、五輪の個人TTは約35kmが想定され、ロサンゼルス動物園付近からスタートし、グリフィス天文台付近でフィニッシュする計画となっている。
特にフィニッシュ付近には登りがあり、パリ五輪の比較的平坦なTTとは異なる特徴を持つ可能性がある。
レムコは2024年パリ五輪で、個人タイムトライアルとロードレースの両方を制した。男子選手として両種目を同一大会で制した初の選手となり、歴史に名を刻んでいる。
その2冠を2028年にも再現するためには、空力性能だけでなく、登坂を含むコースへの適応も重要になる。今回の視察は、そうした条件を早い段階から把握する機会になったのだろう。
2027年ツールの先に、レムコが見据えるもの

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気になるのは、2027年ツール・ド・フランスとの関係だ。
2027年のツールは個人タイムトライアルが合計71km設定されるなど、レムコの得意分野を生かせる要素がある。総合優勝を目指すうえでも、大きな目標となる大会だ。
しかし、今回のSpecialized訪問やロサンゼルス五輪の視察を伝える報道では、2027年ツールのコースについて具体的な言及はない。
もちろん、これだけでレムコがツールを軽視しているとは言えない。来季の目標や出場計画が、この訪問によって決まったわけでもない。
むしろ注目したいのは、2027年のレースを戦うための準備と並行して、2028年という長期的な目標にも目を向けていることだ。
オリンピックは4年に一度の大舞台であり、コースの特徴を把握し、機材を開発し、最適なポジションを探るには長い準備期間が必要になる。とりわけタイムトライアルでは、細かな技術的改善が勝敗を分ける可能性がある。
パリ五輪で2冠を達成したレムコにとって、ロサンゼルスでの連覇は大きな挑戦となる。
特に、天文台への登りはきつい。世界最高峰のTTスペシャリストでも平坦とは条件が変わってくる。タデイ・ポガチャルやポール・セイシャスがライバルとなってくるはず。
シーズンが終わっても、すでに次の大舞台に向けた準備は始まっているようだ。







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