2026年の英国ヒルクライム選手権は、例年とは少し違った戦いとなった。今年の舞台は、サマセット州のポーロック・トール・ロード(Porlock Toll Road)
全長約6.6kmの長い登りで、従来の英国ヒルクライム選手権で見られる短く急勾配のコースとは異なり、比較的勾配が緩やかで速度が上がる高速コースだった。
こうしたコースでは、単純な軽量化だけでなく、空気抵抗を減らすことも重要になる。そのため、これまで軽量バイクを追求してきたアンドリュー・フレーザーも、エアロ性能を重視したバイクで出走していた。
そんな高速コースで驚きのタイムを記録したのが、Decathlon CMA CGM Teamのジャージを着用した16歳だった。
男子エリート
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男子エリートでは、エド・ラヴァラック(Assos UK Race Team)が優勝。2019年以来、7年ぶりとなる英国ヒルクライム選手権のタイトルを手にした。
ラヴァラックのタイムは14分32.1秒。2位のアンドリュー・フレーザーとの差は、わずか1.2秒だった。
アンドリュー・フレーザーは14分33.3秒でフィニッシュ。ヒルクライム界で実績を重ねてきた4度の王者を、ラヴァラックが僅差で退ける結果となった。
3位にはロードレースでも活躍するローワン・ベイカー(JAKROO Handsling Racing)が入り、見応えのある接戦を締めくくった。
ラヴァラックにとって、今回の勝利は特別な意味を持つ。最後にタイトルを獲得したのは2019年。再び英国の頂点に立つまで、7年の歳月が流れていた。
一方、優勝したラヴァラック以上に注目を集めることになったのが、男子エリートのタイムを上回った16歳のジュニア選手だった。
ジュニア 16歳エズラ・ベイトマンが全体最速タイム
エズラ・ベイトマンは、Decathlon CMA CGM U19 Teamに所属する16歳。
ジュニアカテゴリーで出走したベイトマンは、ポーロック・トール・ロードを14分31.9秒で駆け上がった。
このタイムは、男子エリート優勝者ラヴァラックの14分32.1秒を0.2秒上回る。年齢別カテゴリーを超えて、出場選手全体の最速タイムを記録した。
しかし、英国ヒルクライム選手権では、エントリーしたカテゴリーでのみタイトルを獲得できる。そのため、ベイトマンは男子エリートの王者にはなれず、ジュニアカテゴリーの優勝者となった。
Junior champion, 16-year-old Ezra Bateman, rode 6.6km Porlock Toll Road 0.2 seconds fast than the Open winner Ed Laverack https://t.co/4ZN5FCEhQx
— Cycling Weekly (@cyclingweekly) October 26, 2026
本人も、エリートのタイトルを獲得すべきだったかと問われると、カテゴリーが異なる以上、そうではないという趣旨の考えを示している。
それでも、男子エリートの優勝者を上回るタイムを16歳で記録したことは、驚くべき結果だ。
ベイトマンは以前から有望な若手として注目されてきたが、今回の走りでその才能を改めて証明した。今後の成長にも期待が集まる。
16歳だと、まだ筋量とかそこまでないはず。足も細い。身長は173cmと高くない。
これはDecathlon CMA CGM Teamはポール・セイシャスに続く逸材を手に入れているといってもよいかもしれない。まだ、16歳なのだから。
リザルト
| Rnk | Rider | Team | UCI | Bon | Time |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Ezra Bateman | Decathlon CMA CGM Juniors Team | 14:31.9 | ||
| 2 | Ed Laverack | ASSOS UK Race Team | 14:32.1 | ||
| 3 | Andrew Feather | HuntBikeWheels.com | 14:33.3 | ||
| 4 | Oliver Swinburn | Velo Club Lincoln | 14:58.0 | ||
| 5 | Rowan Baker | JAKROO Handsling Racing | 15:00.8 | ||
| 6 | Gabe Dellar | Ride Revolution Coaching | 15:02.2 | ||
| 7 | Paddy Clark | Schils – Doltcini RT | 15:02.4 | ||
| 8 | Gus Dutton | Camsmajaco | 15:10.9 | ||
| 9 | Joshua Hall | NOPINZ RT | 15:35.1 | ||
| 10 | Dan Evans | ASSOS UK Race Team | 15:37.6 |
女子エリート イリ・ガードナーが4度目の優勝
女子エリートでは、イリ・ガードナー(Cardiff Ajax CC)が優勝した。
ガードナーのタイムは17分33秒。2位のマリア・ホールドクロフト(Cowley Road Condors CC)に大差をつけ、英国ヒルクライム選手権で通算4度目のタイトルを獲得した。
ホールドクロフトのタイムは18分13秒で、ガードナーとの差は40秒。長い登りを安定して走り切ったガードナーが、女子カテゴリーを制した。
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イリ・ガードナーは過去にエベレスティングの世界記録を保持したことでも知られるクライマー。
前年は短いコースに苦戦したものの、今年は長い登りで本来の力を発揮した。
一方、女子3位でフィニッシュしたレベッカ・ヘンドリクセは、朝の出走確認を済ませていなかったことが判明し、失格となった。
ナンバーと計測チップを前日に受け取っていたものの、当日のサインオンを行っていなかったことが理由とされている。








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