台湾の企業Microshiftは、価格の面でShimanoやSRAMを下回り、市場を混乱させる可能性のあるSwordと呼ばれる新しいグラベルグループセットを発表した。
Sword は機械式シフトを備えた10速システムで、1x (シングル チェーンリング) と 2x (ダブル チェーンリング バージョン) が用意されている。
レバーは油圧式ではなく、機械式ディスクブレーキで動作する。10速で機械式ということで、最新とは言えないけれど、価格面でアピールしそうだ。
Microshift Sword
最新の12速電子グループとか、ワイヤレス駆動とか、高性能のグループセットは進化を続けている。
だが、Microshiftは、機械式でメンテナンス、交換も容易な安価なグループセットを提供するためにSwordを開発した。
Microshiftは、安価に提供するためにフロントディレラーのいらないシングルチェーンセットも用意している。
コンパクトよりも低いギア比を提供
ギア比についても3種類で提供。
コンパクトダブル | Sword 2× | Sword 1× | |
チェーンリング | 50-34 | 46-29 | 40 |
カセット | 11-34 | 11-38 | 11-48 |
最低ギア比 | 1.0 | 0.76 | 0.83 |
これならば、どんなコースでも対応出来そうだ。クランクセットは、フロントシングルでもダブルでも一緒なので交換は簡単。
Shimanoと同様に、Microshiftは110/80mm のボルトサークル直径 (BCD) を使用しているため、アフターマーケットのチェーンリングに交換するのも簡単だ。
破損したケージを交換する場合にも簡単。必要なネジは 3 本だけで、ケージの交換プロセスができる限り使いやすいように設計されている。他製品のケージで交換することも可能。
リアディレイラーには、荒れた地面での不要なチェーンの動きを制御するクラッチシステムが装備されている。
「私たちは、瞬時の係合と静かな動作という 2 つの目標を掲げて、ラチェットと爪クラッチをゼロから再設計しました。
新しい Sword ディレイラーはその両方を実現します。後輪を取り外すときは、ケージピボットに組み込まれたスイッチを回転させるだけでクラッチがオフになります。」
とMicroshiftは公式サイトで述べている。
ケーブルで機械式なので、調整は簡単に出来る。現在は、グラベル用のチェーンセットのみだけど、ロード用も提供してくれると、安価な製品を望むユーザーには朗報となるかもしれない。
Microshift Sword spec
各パーツの重量
- シフター (右) : 276g
- シフター (左、ダブル) : 276g
- シフター (左) : 190g
- ブレーキ レバー、ドロッパー リモート : 270g
- リア ディレーラー, 1x : 308g
- リア ディレーラー, 2x : 329g
- フロント ディレーラー、ろう付け : 108g
- カセット、Advent X G シリーズ, 11-48t : 424g
- カセット、ソード G シリーズ : 11-38t : 336g
- カセット, Sword H-Series, 11-38t : 453g
- カセット, 1x 40t, 172.5mm : 790g
- カセット 1x 42t, 172.5mm : 810g
- カセット 2x 46/29t, 172.5mm : 925g
価格
- チェーンセット : Chainset (1x or 2x) £99.99(約1万7千円)
- フロントディレラー : (clamp or braze-on) £24.99(約4,400円)
- リアディレラー : £74.99(約1万3千円)
- シフター (右) : £89.99(約1万6千円)
- シフター(左ダブル) : £89.99(約1万6千円)
- ブレーキレバー (左) £64.99(約1万1千円)
- ブレーキレバー、ドロッパーリモート : £84.99(約1万5千円)
- カセット : £41.99-£64.99(約7,400~1万1千円)
シンプルな 1x セットアップは £371.95(約6万6千円)。(チェーンセット、リアディレイラー、右シフター、左ブレーキレバー、カセット)。
チェーンとブレーキキャリパーが含まれていないため、別途調達する必要がある。
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