今回のジロ・デ・イタリアは波乱に満ちていた。当初、レムコ・エヴェネプールとプリモッシュ・ログリッチの戦いになると思われていたが、レムコはコロナでリタイヤ。
そして、信じられないほどの悪天候。チマコッピが変更となるコース短縮に、滑りやすい路面での落車が相次いだ。
INEOS Grenadiersは、テイオ・ゲイガンハートにパヴェル・シヴァコフを落車で失い、フィリッポ・ガンナをコロナで失った。
それでも、ゲラント・トーマスはマリアローザを第10ステージから、第20ステージまで守り通した。3,356.8kmを走ってログリッチとのタイム差は、わずか14秒。
この差に対するゲラント・トーマスの考えることは何だろうか?
とても近い
Well, if I couldn’t win, I thought I might as well try and help an old mate out. Call it an early retirement pressie @MarkCavendish 🤣 Chapeau mate 👌 #Giropic.twitter.com/MGZ4LFO1kv
— Geraint Thomas (@GeraintThomas86) May 28, 2023
友達を助けようと、ゲラント・トーマスは残り2.2kmからゴール手前1kmまで、Astana Qazaqstan Teamのルイスレオン・サンチェスとマーク・カヴェンディシュを引き続けた。
今回のAstana Qazaqstan Teamにはカヴのトレインはなく、スプリントで好位置につけるのは難しかったが、これをGが手助けしたのだ。
これにより、カヴは残り700mの地点で前から10人以内につけることができた。そして、カヴの勝利。最後に、ジロを最も盛り上げてくれた瞬間だった。
この後、Gはインタビューに答える。
今回のジロではタイムトライヤルの走りが勝敗を分けたのですが、最後は14秒差でした。それについては?
とても近かった、とても近かった。自分の乗り方のせいで最後の3、4キロでホイールが少し外れてしまったので、まだイライラしていると思う。
もし違う乗り方をしていたら、つまり、ゆっくりスタートして力強くフィニッシュしていたら、やはり同じだけタイムを失っていただろうけど、感じ方は少し違っていたかもしれない。
しかし、最終的に遅れを取ってしまったという事実が状況をさらに悪くしている。ただ全力を尽くしただけだ。フラットTTだったらまた違ったかもしれないが、そういうものだ。これはスポーツなんだ。浮き沈みがいっぱいある。
感情はまだ少し行き過ぎているが、チーム全員がどのように乗り、どれほど献身的に取り組んできたか、そしていくつかの挫折を乗り越えてどのように立ち直ったかをまだ誇りに思っている。
我々は満足できるが、これに関してはチームで勝ちたいので、いつも少し難しい。
チームメイトは最後は4人まで減ってました。厳しかったのでは?
そのせいで、昨日は私にとってさらに困難になった。自分が彼らを失望させているような気がしたからだ。本当にみんなのために完成させたかった。でも最終的にはバンドを再結成して、もう一度やれるかどうか見てみるつもりだよ。
INEOS Grenadiersは、2022ジロのリチャル・カラパスの失速に続いて総合優勝を逃している。グランツールの勝利が遠い。
ブエルタはあるのか?
Cheers everyone! 🍻#Giro 2023: Completed ✅🏁 pic.twitter.com/ZxeHdig7mS
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) May 28, 2023
レース前には、英国で行われる世界選手権しか考えていないと言っていたけど、ジロ2位を受けて、その考えに少し変化があるようだ。
先週の木曜日に37歳になりましたが、年齢については?
自分の年齢については、あまり考えたことはない。でも、37歳になった頃には「もう老けたな」と思っていた。
でも、自分は今でも自転車に乗るのが大好きだし、運動するのも大好きだ。それに、男の子たちと一緒にいるのも大好きだ。
そうすることで精神的にも若さを保つことができると思う。自分はまだ競争力がある。今でもレースが大好きだ。今でもスプリントの激しい駆け引きが大好きなので、楽しい限り走り続ける。
INEOS Grenadiersとの契約は今シーズンの終わりで期限切れとなるけど、それについては?
今後数週間かけて自分の将来について整理しようと思う。あと2年以上は絶対にやらないだろうと思う。でも、そうは言っても今年以降も続けるとは思ってなかったので…。
グランツールへの意欲は続くと考えて良い? ブエルタについてはどう?
まだ何かを約束するつもりはないが、以前ブエルタに乗ったことがあり、良い経験ではなかったので、より良い経験ができれば良いだろう。
もちろん世界選手権もイギリスで開催されるので、大きなイベントにはなるが、ブエルタもいいですね…。
ではジロはどうでしょうか?
そうなることを願っている。絶対とは絶対言うな。レースを続ける限り、戻ってきたいと思っている。
ブエルタとなると、またプリモッシュ・ログリッチとの対決となる。INEOS Grenadiersは、カルロス・ロドリゲスと共にトーマスがエースとなれば強力な態勢となる。
レムコは出ないので、面白い戦いとなりそうだけど、どうなるだろうか?
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