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2026 ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージ なぜポガチャルは攻めた? エンリク・マスが感じたポガチャルの怒り

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2026 ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージは、総合勢にとって静かな一日になるかと思われていた。

この日の逃げは十分な差を築き、ステージ勝利は逃げ集団から決まる流れ。総合首位のタデイ・ポガチャルにとっても、無理に動く必要はなかった。

ところが終盤、レースは再び動いた。

フェリックス・ガルを擁するDecathlon CMA CGM Teamが最終登坂でペースを上げ、総合勢を分断。ポガチャルもその動きに反応し、最後には自ら前へ抜け出した。

前日の第6ステージでは、エンリク・マスがポガチャルの単独アタックを追い上げて追いつくという劇的な展開があった。

そして翌日、今度はポガチャルが再び攻撃した。だが、エンリク・マスには、その攻撃が少し違って見えていた。

 

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エンリク・マスが「ポガチャルは少し怒っていた」

 

エンリク・マスはレース後、ポガチャルの攻撃について、レース中に何か思うところがあり、それが攻撃につながったのではないかという見方を示した。

特に、前日の第6ステージでポガチャルが一度単独で抜け出したところを、マスが追いついて追い抜いたことが影響していた可能性を指摘している。

第6ステージでは、ポガチャルがグラベル区間で先行。

約40秒のリードを築いたと思われたところへマスが追いつき、山頂手前でポガチャルを追い抜いた。

ポガチャルにとっては、今大会で初めて決定的な山岳アタックを追いつかれた瞬間だった。

 

その翌日に再び、総合争いとは必ずしも必要ではないタイミングでポガチャルが攻撃。マスは「もしかすると昨日のことも関係しているのでは」と考えたわけだ。

そして、もう一つマスが感じ取っていたのが、レース終盤の展開そのものだ。

この日の総合勢は、逃げ集団をそのまま勝負させるような流れで進んでいた。総合首位のポガチャルにとっても、ここで自ら大きく動く必要はなかった。

ところが終盤、フェリックス・ガルを擁するDecathlon CMA CGM Teamがトレインを組み、一気にペースを上げ始めた。

総合勢は次々に分断され、静かにゴールへ向かうはずだった展開が、一転して激しい総合争いへと変わった。

マスは、こうした状況もポガチャルの攻撃につながったのではないかと考えている。つまり、前日に自分に追いつかれたことへの悔しさだけではない。

「このまま逃げを行かせるつもりだったのに、Decathlonがレースを動かしてきた」

そのことへの苛立ちが、ポガチャルをさらに前へ向かわせたのではないか――。

マスには、そんな印象があったようだ。そして実際、ポガチャルはDecathlonのペースに反応した後、そのまま自ら前へ出てタイム差を作った。

結果的にマスもポガチャルについていったものの、再びタイムを失うことになった。

こうして見ると、第7ステージのポガチャルの攻撃は、単純に「また勝負したかったから」というだけではない。

前日の出来事、そして予想外にレースを激しくしたDecathlonの動き。その二つが重なった結果だったのかもしれない。

 

タデイ・ポガチャルは「怒っていない」

 

しかし、当のポガチャルはマスの見方を否定した。

本人によれば、怒っていたわけではなく、Decathlonが非常に速いペースで上ったため、それに反応していただけだという。

ポガチャルとしては、むしろUAE Team Emirates-XRGのチームメートが作るペースで登り続けたかった。

 

 

ところがDecathlonが集団を激しく引き伸ばし、フェリックス・ガルがさらに前へ出た。

フェリックス・ガルがペースを緩めたところでポガチャルはそのまま前進し、後続がついて来られないことを確認すると、さらにペースを上げた。

つまり本人にとっては、「怒って攻撃した」というより、レースの流れの中で自然に前へ出ただけだった。

実際、この日のポガチャルのタイム差は第4ステージのような破壊的なものではない。

フェリックス・ガルに6秒差、エンリク・マスに16秒差をつけただけで、ポガチャル自身も大きな勝負を仕掛けた感覚ではなかったと説明している。

それでも総合では、マスとの差をさらに広げた。

第7ステージ終了時点でポガチャルはマスに3分50秒差。ログリッチはマスから1分遅れ、ポガチャルからは4分50秒差となった。

マスはポガチャルに追いつけないまでも、総合2位をしっかり守った。

 

「怒っていた」のか、それとも単純に強かったのか

 

今回のやり取りで面白いのは、両者の見方がまったく違うことだ。マスからすれば、前日に自分がポガチャルを追いつき、追い抜いた。

その翌日に、あれほど大きなタイム差を持つレースリーダーが、さらに攻撃してきた。

だからこそ、「少し感情が入っていたのでは」と感じたのだろう。一方のポガチャルは、Decathlonがレースを激しくした以上、それに対応しただけだと考えている。

そして結果として、またタイムを奪った。どちらが正しいのかは本人にしか分からない。

ただ一つ言えるのは、ポガチャルにとっては、前日のマスの追撃があったからといって怯むどころか、翌日もまたライバルを突き放したということだ。

第4ステージでは50km独走。

 

第6ステージではマスに追いつかれながらも勝利。そして第7ステージでは、必要以上のリスクを取らずに、それでもライバルから16秒を奪った。

ポガチャルのマイヨ・ロホは、ますます盤石になっている。

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