シクロクロスワールドカップ2023-2024第11戦フルスト　今年最後の3強対決の結果は?

今年最後のシクロクロスレースがオランダのフルストで開催された。

男子エリートにはマチュー・ファンデルプール、ワウト・ファンアールト、トム・ピドコックの3強が対決することになる。絶好調のマチューに土をつけることが出来るか。

 

女子のランキング

1.  セイリン・アラマバード – 282ポイント
2.  ルシンダ・ブランド　212ポイント
3.  パック・ピーテルス　180ポイント
4. マノン・バッカー　177ポイント
5. ンゲ・ファンデルヘイデン – 169ポイント

 

男子ランキング

1. エリ・イーゼルビット– 275ポイント
2. ピム・ロンハール　216ポイント
3. ラース・ファンデルハール– 212ポイント
4. ヨリス・ニューウェンハイス　210ポイント
5. ニルス・ファンデプッテ　179ポイント

 

第11戦フルスト

 

コースは、要塞が美しい背景を提供するハルスタース市内中心部。

堤防はコースに必要な高低差を提供し、上り坂は厳しく、下り坂での高速性ととテクニックが必要となる。雨で路面状況は更に厳しくなっている。

 

女子エリート

女子のスタート。手前はマリン・シュライバー。

 

スタートで、フェム・ファンエンペルがペダルを外してしまう。

 

ファーストコーナーはマリン・シュライバーがいつものごとく速い。

 

スタートからフルール・ムーアが、チェーンが外れた。ピットまで走らないといけない。

 

マリン・シュライバーに続いて、パック・ピーテルス。

 

パック・ピーテルスがマリン・シュライバーを抜いた。

 

パック・ピーテルスの後ろは、ルシンダ・ブランドに。

 

フェム・ファンエンペルが、ようやく2位に上がってきたけれど、パック・ピーテルスは先に行っている。

 

パック・ピーテルスは快調に飛ばしている。

 

パック・ピーテルスの後ろに、フェム・ファンエンペルがいるのだけど、中々見えてこない。

 

フェム・ファンエンペルがルシンダ・ブランドをちぎって単独2位に。

 

残り5周

パック・ピーテルスがフェム・ファンエンペルを10秒引き離して通過。

 

スタートで遅れていたセイリン・アラマバードが4位に上がってきた。23秒離れている。

 

セイリン・アラマバードも追いついたが、14秒差で3人が追っている。

 

残り4周

完全にパック・ピーテルスが独走となった。3人は追いつくのか。

 

ルシンダ・ブランドが下りで内側に切り込んでしまった。これではフェム・ファンエンペルは走れない。

 

 

フェム・ファンエンペルは大きく落車。これは痛い。

 

フェム・ファンエンペルは2位グループと8秒差となってしまった。

 

セイリン・アラマバードとルシンダ・ブランドは、前のパック・ピーテルスに追いつかない。離されている。

 

下りで派手な落車。

 

残り3周

2位グループは21秒と引き離される。

 

パック・ピーテルスが完全に飛んでいる。

 

セイリン・アラマバードは、ルシンダ・ブランドから少し遅れている。

 

セイリン・アラマバードが、またルシンダ・ブランドに追いつく。

 

フェム・ファンエンペルは、前の二人に追いつかない。

 

残り2周

二人は15秒差。

 

あれ、パック・ピーテルスは9秒差と迫られてくる。

 

元世界王者の二人が追うが追いつかないか。

 

残り1周

パック・ピーテルスが単独でラスト1周に。

 

あきらかに二人の姿が大きくなってきたような。少し前に躓いてしまった。

 

セイリン・アラマバードがパック・ピーテルスに追いついた。

 

チーム内の争いとなった。

 

残りが少ない。このままか、スプリントか。

 

パック・ピーテルスが後ろを見て踏み込む。

 

セイリン・アラマバードは、バニーホップできない。1秒差だが引き離されている。

 

フェム・ファンエンペルがルシンダ・ブランドに追いついた。

 

パック・ピーテルスは、先にカーブを曲がってきた。

 

パック・ピーテルスが、先輩のセイリン・アラマバードに追いつかれたが、根性で引き離して勝利した。

 

セイリン・アラマバードは、スタートが悪かったのが最後に響いたか。追い上げばかりで足をつかわされている。

 

ルシンダ・ブランドがなんとかフェム・ファンエンペルをリードして表彰台に。

 

  

世界チャンピオンは、不運な落車で結局4位に終わってしまった。

 

リザルト

優勝したパック・ピーテルスのコメント

クロス全体を通して、10秒から20秒のリードを持っていた。最終ラップでルシンダとセイリンが激しく戦っているのが分かった。1ラウンドで15秒というのはそれほど長くない。

そして、それほど難しくない部分でミスをしてしまい、立ち止まってしまった。そこで自分のリードが消えていくのを見た。しかし、上り坂の急な部分を終えた後、ターンや少しのスプリントなどで自分の役割を果たしたので、そこでまだ先頭にいれば完走できるという自信があった。

難しいコースでしたか?

ここはいつもかなり厄介だ。途中も滑りやすかった。あとは自転車に乗ったままでいればいいだけです。私の後ろで彼らが何をしているのかはよくわからなかった。時折、あと何秒か聞こえるが、人が多くて難しかった。

したがって、それは感覚に基づいている必要があった。少し観察できる箇所では、その違いは常にある程度同じままであることがわかった。

ガーフェレ、ディーゲム、ハルストでは、スタート時には常に小さなリードを保っていた。一方で、独自のラインを駆動できるため、これは非常に優れている。しかしその一方で、常に背後からのプレッシャーにさらされている。

もちろん、彼らは決して遠くには行かなった。そのため、鋭さを保つことが難しくなる。最終ラップでもミスをしたけど、それは「ミスはできない」と思っているからなんです。

 

2位のセイリン・アラマバードのコメント

スタートでは何が起こった？

スタートはうまくいったと思うが、もう少し速く走ったライダーもいた。閉じ込められてしまった。出るのが大変だった。今日はそれがかなりの犠牲になったと思う。

最前線まで勝ち上がるという希望を持ってましたか?

戻ってきたら、すぐに引き継いだ。諦めたくなかった。ブランドとは今日は良い相棒だった。私たちはお互いに競争したが、パックに仕返しするために馬にも乗った。それによって私たちはどんどん近づいていった。

私もハンドルを握ったが、1周目で疲れてしまった。勝利する前から難しいことは分かっていたが、勝利のために戦い続けた。(…) 今日はとても大変だった。泥だらけだと大変ですよ。

しかし、このような状況では、それは非常に困難でもある。どこにも本当の回復はなく、続けなければならなかった。彼らの間での戦いもまた、さらに困難なものにした。私たちはすべてを捧げたが、最後には死んでしまった(笑)。

 

3位のルシンダ・ブランドのコメント

パックはとても良いスタートを切れたと思う。彼女は常に自分のラインに乗ることができ、マッドレーンでも非常に上手だった。

セイリンと私は本当にお互いを助けようと努めた。コース上では二人とも自分の強みを発揮できた。彼女は下りの最終ラップで私を少し驚かせた。パニックにはならなかったが、ぬかるみの部分でまた苦戦した。それが決め手だった。

パックもそこで苦戦したため、セイリンは勝つために全力を尽くした。それから私は3位を争わなければならなかった。本当に疲れているときは、ここで愚かな間違いを犯すからだ。

視界にはまだ二人が見えてましたが、勝つことは考えていませんでしたか?

その時点では、勝つことは重要ではない。なぜなら、このようなラウンドでは非常に優れた非常に強力なライダーがまだ2人いるからだ。私はまだパックを連れ戻すことができると信じていたが、それはレースに勝つことを意味するものではない。

本当に平和な瞬間はなかった。このスピードでは泥道を踏みしめるのとは疲労度が全く違う。それは常に新しいスプリントだ。すでに20分くらい終わっているのに、私はまだここに立って息を切らしている。

このコースでこれほど良いレースをして自分を驚かせるだろうか？

この爆発的なラップの乗り方には間違いなく満足できると思う。それは私がこの分野で新たな一歩を踏み出したことを証明している。

もちろん、もっと良くなる可能性は常にある。そして、私は密かにセイリンと最後まで競争できることを望んでいた。

 

 

男子エリート

マチュー・ファンデルプールのレース前コメント

少し疲労を感じている。特にディーゲムでの夕方のクロスは常に多少の影響を与える。でも、ここに来られて嬉しいよ。オランダでもそうだが、いつもとても混雑するシクロクロスだ。できることなら行きたい。

ハルストのコースはどうですか?

最終的にはここでもう少し泥が溜まることを期待していたが、そうなるともう少しテクニカルで難しくなるだろう。水沿いに非常に滑らかで滑りやすい部分が1か所ある。しかし、それ以外の部分では非常に速い。

コース上の攻撃したい地点は決まってますか?

そんなことはあまりしない。ディーゲムには違いを生むことができるサンドボックスがあるが、ここでは自分の力を発揮できる領域があまりない。

 

マチュー・ファンデルプールは2列目。さらに後ろの襟足が伸びている。

 

さあスタートからエリ・イーゼルビットが飛ばす。

 

あっと、トム・ピドコックが落車。ハンドルも曲がったか。

 

チェーンも外れている。

 

ピドコックはあきらめてピットまでランニング。

 

エリ・イーゼルビット、ライアン・カンプと続く。

 

エリ・イーゼルビットが依然トップ。

 

ピドコックはようやくバイク交換。

 

フェルペ・オルツが巻き込まれて落車。

 

マチュー・ファンデルプールは4番手。ワウトはまだ後ろにいる。

 

マチュー・ファンデルプールが少しバランスを崩して落車しそうに。

 

残り7周

ローレンス・スウィーク先頭で通過。

 

なんと、ワウトが落車してチェーンが外れてしまった。

 

ワウトはバイク交換に。

 

2番手にはティボール・デル・グロッソ、マチュー・ファンデルプールが3番手に上がっている。

 

ラース・ファンデルハールまでの4人のパックに。

 

ティボール・デル・グロッソは本物だなあ。でも、ここはマチューのために高速で引いている。

 

ピム・ロンハールも追いつく。

 

残り6周

さあ、マチュー・ファンデルプールが先頭に立つ。

 

ここからスパートか。

 

マチューがギアを上げている。

 

マチューの後ろは、ティボール・デル・グロッソ。ロードレースならば後ろについてマチューの逃げを助けるはずだけど。少しペースを落としているのかな。

 

マチューは疲れなんて関係ないようだ。

 

2番手はピム・ロンハール、ラース・ファンデルハールが続く。

 

残り5周

マチューは25秒引き離して通過。後ろは見えない。

 

2位争いは変わらない。

 

ピドコックが少しずつ前にきている。しかし、51位くらい。2分30秒遅れている。

 

ピム・ロンハールが少しラース・ファンデルハールをリード。

 

残り4周

ピム・ロンハールが23秒遅れで通過。

 

ヨリス・ニューウェンハイスが2位グループに追いつく。

 

ワウトは上がってこれず。まだ10位当たり。

 

残り3周

他の選手が困難な箇所もマチューは問題なくクリアーしていく。

 

ヨリス・ニューウェンハイスが2位グループのトップで走る。

 

マチューは少し足をつく区間があった。

 

ワウトも本来ならば、もっと前で走っているはず。

 

3人の2位パックは35秒差に。

 

残り2周

マチューは残り2周。

 

ピドコックは登りきれずに観客に押されている。

 

これは弱虫ペダルのユニフォームだから、織田聖だ。大落車をしている。

 

ラース・ファンデルハールがバイク交換。

 

ワウト・ファンアールトは8番手まで上がってきている。まだ、順位を上げそうだ。

 

下りで派手に落車。

 

残り1周

ヨリス・ニューウェンハイスが2番手でラスト1周に。

 

マチューはバイク交換をしていないような。タンタンとゴールを目指す。

 

ラース・ファンデルハールが少し引き離されている。

 

あらっ、マチューが観客にツバを吐きかけている。何があった?

 

マチューは最後のバイク交換。

 

マチューはジャージの泥を少し落としてゴールへ。

 

マチュー・ファンデルプールは、厳しいクリスマス期間のレースを全て制した。これで7戦7勝と勝率100%だ。

 

2位にはヨリス・ニューウェンハイスが3人パックから抜け出して入った。

 

ラース・ファンデルハールは、3位でゴールした。

 

ワウト・ファンアールトは追い上げて5位でゴール。チェーン落ちがなければ、もっと前でゴールしていたはず。

 

リザルト

 

優勝したマチュー・ファンデルプールのコメント

ラスト周回で観客につばを吐いてましたが。

何もない。彼らは単なる野次の集団だ。ブーイングを全て受けた。もう終わりだ。今日はウォームアップ中もずっとブーイングが起こっていたよ。

それなら家にいたほうがいい。ブーイングはもうたくさんだ。

彼らが何を叫んだのか？

自分で聞いたほうがいい。繰り返しはしない。誰にとっても、それは確かにスポーツには当てはまらない。しばらくすると、私にとってもそれで十分でした。

12月16日にフィールドに復帰して以来7連勝となった。最も困難な勝利は何でしたか? 

ガーフェレでは、コースがとても厳しかったので。しかし、勝つのは決して簡単ではない。クロスでは常に1時間フルスロットルだ。

私はハンドルを握っていたが、正しいラインが見えなかったため、あまりにも多くのミスを犯し続けた。自分のペースで走るために前に出た。厳しい部分の連続だ。特に登​​りの部分で足が痛くなった。

 

2位のヨリス・ニューウェンハイスのコメント

交代地点でパンクしたんだ。だからレースに入るまで少し時間がかかった。でも、すぐにいい脚があると感じたよ。ライアン・カンプとスウィークに追いつき、ピムとラースが前にいるのが見えた。

そのとき、差を縮めに行けるかどうか、少し迷った。でもすぐに、ライアンを巻き込むことなく、差を縮められると感じたんだ。それからは僕らのペースだった。最後はトリッキーなところでトライして、そのまま逃げ切った。

クロスの最中、3人は会話していたんですか?

シーズン前に話し合ったんだ。特にレース終盤、チームメイトが何人か集まったときにね。そうすればお互いに競い合うことができる。そういう状況では、各自が自分のために戦うことになる。

仮に私が10位だとしたら、私が誰かを助けられるかどうか、一度試してみることができる。でも、僕たちはかなり近いし、ワールドカップもまだたくさんある。

 

3位のラース・ファンデルハールのコメント

第3ラウンドではマチュー・ファンデルプールに続いてましたね。

ついていけると思っていたけど、技術もすごくいい。彼がストレートでもプレッシャーをかけてくると、ついて行くのは大変だ。できるだけ長く試してみた。それからピムがやって来た。彼は素晴らしいラップを見せ、我々を後続から引き離した。ヨリスも戻ってきてくれて良かったと思う。

エリ・イーゼルビットがリタイヤしましたが、このことについては?

エリは、基本的に長い間そのランキングを勝ち取ってきた。私たちがその分類を勝ち取る可能性は非常に小さい。私たちはただ素晴らしい大会にし、自分自身とお互いのために表彰台を獲得しようと努めた。