NSN Cycling Teamのビニヤム・ギルマイは、バロワーズ・ベルギーツアー第1ステージで勝利。
有力ライダーを破っての勝利は、ツール・ド・フランスのスプリント争いにおける有力候補として浮上したと言ってもよい。
2024 ツール・ド・フランスでマイヨ・ベールを獲得したものの、2025年は未勝利という苦しいシーズンを過ごしたビニヤム・ギルマイ。
しかし、新天地NSN Cycling Teamに移籍してからはすでに3勝をあげており、再びトップレベルの走りを取り戻すまでには、新しいチームとの多くの時間とコミュニケーションが必要であった。
バロワーズ・ベルギーツアーでの勝利の意味
今回バロワーズ・ベルギーツアー第1ステージで破ったスプリンターは
- ティム・メルリエ Soudal – Quick Step
- ジャスパー・フィリップセン Alpecin-Premier Tech
- オラフ・コーイ Decathlon CMA CGM Team
- ジェンノ・ベルクモエス Lotto Intermarché
- ソーレン・ヴァーレンショルト Uno-X Mobility
- マックス・カンター XDS Astana Team
- サム・ベネット Pinarello Q36.5 Pro Cycling Team
- アーヴィッド・デクレイン Tudor Pro Cycling Team
ツール・ド・フランスでポイント賞争いするティム・メルリエとジャスパー・フィリップセンを破ったのが大きい。
そして、今回のパロワーズでは異なる勝利が生まれた。
- 第1ステージ ビニヤム・ギルマイ
- 第2ステージ ティム・メルリエ
- 第3ステージ アレクサンデル・アランブル クイーンステージ
- 第4ステージ オラフ・コーイ
- 第5ステージ ジャスパー・フィリップセン
ここが重要だろう。コースやコンデションにもよるけれど、圧倒的に差がある訳ではないのだ。
ツール・ド・フランスになるとベストなトレインでしのぎを削るけれども各チーム共に精鋭ぞろいとなる。実力伯仲しているが、なによりも直接対決でライバルを破って勝利したということに意味がある。
スペインでの拠点構築と確立されたリーダーシップ

2024 ツール・ド・フランスで3回のステージ優勝を飾り、エチオピアやアフリカ勢として歴史的なマイヨベール(ポイント賞)を獲得したギルマイだが、続く2025年シーズンは一転して未勝利という深いスランプを経験した。
そこからの復活を目指して今冬にスイスのNSN Cycling Teamへ移籍したものの、新しい環境での調整には時間を要した。
チームは彼の好むトレーニング環境、高地への適応、 wildernessやコーチ陣とのコミュニケーション方法などを一つひとつ探り当てていく必要があった。
その解決策のひとつとして、ギルマイはシーズン中に何度もエリトリアへ帰国する代わりに、スペインの居住許可を取得し、定期的にヨーロッパでトレーニングできる環境を整えている。
また、スポーツディレクターのサム・ビューリーはギルマイの精神的な成長とチームへの影響力についても触れている。
「ティム・メルリエと直接対決で勝つ こと以上に素晴らしいことはない。彼がチームを引っ張る姿には良い意味で驚かされている。彼はオープンマインドでありながら、自分の意見を共有し、バスの中で発言して皆を鼓舞することを恐れない。
内部ではそれを「ビニ」効果と呼んでいる。彼は強いリーダーであり、とても幸せそうに見える。それが成功の鍵かもしれない。」
2025年の不調を乗り越え、新天地NSN Cycling Teamで3勝を積み重ねて勢いに乗るギルマイは、最大の目標であるツール・ド・フランスに向けて、かつての輝きと確かな自信を取り戻しつつある。




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