イタリアのプロチーム、Bardiani CSF 7 Saberが存続の危機に直面している。
2027年のジロ・デ・イタリアへの招待を逃したことで、チームマネージャーのブルーノ・レヴェルベリは、今後のチーム運営に厳しい見通しを示した。
1982年の創設以来、イタリアロードレース界で若手選手の育成を担ってきたチームに、消滅の可能性が浮上している。
ジロ・デ・イタリア招待落選がチームの将来を直撃
12° posto per Filippo Turconi al Giro del Veneto 🇮🇹 Il varesino chiude la corsa nel gruppo di testa, conquistando la dodicesima posizione nello sprint conclusivo. #bardianicsf7saber #Italianteam https://t.co/npsX9qDoQ5
— Bardiani-CSF 7 Saber (@Bardiani_CSF) October 14, 2026
Bardiani CSF 7 Saberは2026年シーズンのUCIチームランキングで31位に終わり、2027年のグランツールに出場するための条件を満たすことができなかった。
わずか1つ順位が届かなかったことで、チームは2027年のジロ・デ・イタリアへの出場機会を失うことになった。
1982年の創設以来、1大会を除いて毎年ジロ・デ・イタリアに出場してきたBardiani CSF 7 Saberにとって、今回の招待落選は大きな痛手となる。
チームマネージャーのブルーノ・レヴェルベリは、TriCicloポッドキャストの中で、チームの将来について厳しい発言をしている。
「我々の計画は活動をやめることだ。500万ユーロを費やしながら、特定のレースに出場できる保証すらないのに、どうしてチームを運営できるのか。未来はない。自転車ロードレースにも未来はない」
さらに、レヴェルベリは2シーズン後にチームを閉鎖することをすでに検討していると明かした。
2027年に向けて4人から5人の新しい選手を獲得したものの、契約期間はわずか1年にとどめている。
スポンサーから資金を集めることさえ難しくなっており、若手選手の育成を目的としたチームプロジェクトそのものが危機にさらされている。
若手育成の伝統とUCIポイント制度への不満
Bardiani CSF 7 Saberは、イタリアの若手選手を育成し、トップレベルへ送り出してきたチームとして知られている。
これまでにドメニコ・ポッツォヴィーヴォ、ソンニ・コルブレッリ、ジャンルーカ・ブランビッラ、ロレンツォ・ロタ、ジュリオ・チッコーネ、ジュリオ・ペリッツァーリらが同チームからプロ選手としてのキャリアをスタートさせた。
特に攻撃的なレーススタイルを持ち味としてきたが、レヴェルベリは現在のUCIポイント制度がチーム本来の走り方を変えてしまったと批判している。
「我々のレーススタイルは常に逃げに乗ることだった。しかし今では、そんなことを考える余裕すらない。やらなければならないのは、忌々しいUCIポイントを獲得するために10位争いのスプリントをすることだ」
UCIポイントの獲得がチーム運営に直結する現在のシステムでは、レースで積極的に攻撃するよりも、着実に順位を確保することが優先されてしまうという。
これはティム・デクレルクの弟、ベンジャミン・デクレルクも言っていた。UCIポイントのために走っている状態だったのだ。
レヴェルベリはUCIの運営能力にも疑問を呈し、トップレベルのロードレースが人気と資金を集める一方で、その下のカテゴリーではチームの存続が危うくなっていると指摘した。
Bardiani CSF 7 Saberは2027年もプロトンに残る予定だが、今回の発言は単なるジロ出場権の喪失にとどまらない問題を浮き彫りにしている。
若手選手を育て、グランツールへの出場を目指すというプロチームの役割そのものが、UCIポイントを中心とした競争の中で維持しにくくなっているのかもしれない。
1982年から続くイタリアの伝統あるチームは、このまま消滅へ向かうことになるのだろうか。




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