サイクリングプロレースを見ているファンもタデイ・ポガチャルは圧倒的に強いということを誰もが知っている。
だが、実際に走っているプロライダーは、更にその思いが強いようだ。
EF Education-EasyPostからXDS Astana Teamに移籍したアルベルト・ベッティオルもタデイ・ポガチャルは別次元にいると思っているようだ。
人として戦う
Alberto Bettiol: “Tadej Pogacar is both the beauty and the ugliness of modern-day cycling” #Cycling https://t.co/yScxZqyMpB
— CyclingUpToDate (@CyclingUpToDat3) March 6, 2025
タデイ・ポガチャルはストラーデビアンケのゴール前のカンポ広場に向かう最大勾配16%のサンタカテリーナ通りの石畳の登り坂を疾走している。
まず、こんなスピードでここを試走で上がってくる選手はいない。さらに動画を見ても息一つ切らしてないかのような走りだ。
アルベルト・ベッティオル、イタリア王者としてタデイ・ポガチャルと一緒に走りますが、彼についてはどう思っている?
彼はエディ・メルクスに匹敵するほどの実力を持ち、あらゆる記録を塗り替えている。
ポガチャルとのレースの “醜い “面は、彼に勝つことはほとんど不可能だとわかっていながらレースに臨むことだ。
では、ポガチャルのペースとパワーに匹敵するサイクリストはこのスポーツにはほとんどいないということなの?
正直なところ、ストラーデ・ビアンケのスタートリストには、彼についていけそうな選手はいない。
マチュー・ファンデルプールがベストの状態で彼に挑むのを見たかったが、彼はまだレースを始めたばかりで、ポガチャルに勝てる可能性が高い石畳クラシックのほうに集中している。
現実的になるしかない。 ポガチャルは努力を計算せずにレースができる。 ファンデルプールもそうだが、人間はレース中のすべての努力を注意深く考えなければならない。
UAEが残り100kmのサンマルティーノ・イン・グラーニア区間で皆を痛めつけた後、ポガチャルが土曜日の早い段階でアタックしてくれることを願っている。 そうすれば、物事がうまく運ぶだろう。
彼にとってはその方が安全だし、クラッシュも避けられる。 もし1分でもタイム差が出来れば、パンクに備えてチームカーを同行させることができる。
残りの選手にとっては、2位争いの後方で激しいバトルが繰り広げられることになる。 ポガチャルと並んで表彰台に上るチャンスはある。
それでも、誰もが誇りに思うべき結果だ。 ポガチャルに負けることは不名誉なことではない。
私たちが年老いて引退し、子供たちに自分のキャリアについて話したり、ポガチャルのキャリアがいかに優れたものであったかを理解したりしたときに、思い出し、大切にすべき “成功 “なのだ。
現役のイタリアチャンピオンでさえ、タデイ・ポガチャルに対して白旗を上げている。たしかに、今回優勝経験のあるワウト・ファンアールト、ジュリアン・アラフリップ、マチュー・ファンデルプールもいない。
Q36.5 Pro Cycling Teamのトム・ピドコックが、どこまで対抗できるのか見てみたいけれど、登りの力は断然タデイ・ポガチャルが上だ。
予想通りの結果となるのか、それはレースが始まってみないとわからない。
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