ノースカロライナ州のサイクリストが、Rene Herse Cycles社が販売したチューブレスタイヤがフックレスリムから吹き飛び、事故の原因となったとして訴訟を起こしている。
サイクリストのアンソニー・ジャスティン・リトル(Anthony Justin Little)が起こした訴訟では、2019年3月に時速約37km/hで走行中、38mmのCompass Barlow Passチューブレスクリンチャーが、突然外れたと主張している。
タイヤはフックレスリムに装着されていた。
チューブレスタイヤの外れ
この事故により、サイクリストはハムストリングの断裂、打撲、擦り傷、永久的な傷跡、醜状、変色を負ったと訴えていている。
彼は経験豊富なサイクリストで、推奨タイヤ空気圧を維持するなど、「自転車のすべての構成部品がメーカー推奨仕様の範囲内で適切に使用されるよう細心の注意を払っていた」と述べている。
彼は、ブランドのウェブサイトでタイヤモデルを調査し、彼のリムに適切であると結論づけたと言う。
同社のウェブサイトやタイヤのパッケージには、このタイヤがフックなしリムでの使用に不適切であることを示唆するものはなかったという。
訴状によると、同社は、このタイヤモデルがフックレスリムから吹き飛ぶという他の消費者の苦情を知っていたと言う。
事故後、Rene Herseにタイヤを検査に出し、同社は返品を約束したにもかかわらず、後日、破損したタイヤを紛失したと告げたとのこと。
タイヤがなくなるなんてことは、通常考えられないけどなあ~。
この訴訟では、使用されたリムやその寸法は述べられていない。また、彼が自分でタイヤを取り付けたのか、他の人が取り付けたのかも書かれていない。
Rene Herseのウェブサイトには、同ブランドのタイヤをフックレスリムに装着する際の詳細な説明が掲載されている。
要するに、リムがリムサイドウォール高さとリムシート径のERTRO/ISO寸法規格を満たしていれば、フックレスリムでもOKとのことだ。
ただ、サイクリストの事故以前に、この情報がサイトに掲載されていたかどうかは定かではない。
「もし部品が規格に適合していなければ、すべてが台無しになってしまいます。偏差が小さければうまくいくかもしれませんが、保証はありません」
とサイトには書かれている。
2019年3月16日(偶然にも、この事故の約1週間後)、Enveは、Challenge、Specialized、Vittoriaの一部の軽量タイヤとEnveのカーボンフックレスリムの使用に関する警告を発表した。
Enveの発表では、Rene HerseやCompassのタイヤについては触れられていない。
2019年の事故であり、今ではタイヤとリムの関係について詳しく情報がある場合がほとんどだ。
これだけで、チューブレスが悪いとは全く言えない。けれど、推奨されたタイヤとリムを使うというのは重要だということになる。
走っていて、突然タイヤが外れるなんて通常あることではない。
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