2022 ティレーノ〜アドリアティコ第4ステージ 　登りゴールを制したライダーは?

ティレーノ〜アドリアティコの4日目はイタリアのアペニン山脈を越えていく。

獲得標高は、3,050mあり、総合勢が順位をあげてくるステージとなりそうだ。タデイ・ポガチャルとレムコ・エヴェネプールの直接対決が見られるかな。

 

第4ステージ　マルモレ～ベッランテ　202km

 

スタートは、ローマ帝国に由来する観光地マルモレの滝から。ここから海抜1,115メートルのValico Torre Fuscelloの頂上まで登る。

その後下るので、集団は再び再編成されるだろう。中間スプリントの後、20.5kmの周回を2周する。

ベランテの登りは3.8kmと短いが最大勾配は11%あり、フニッシュではタイム差がつくことが予想される。

フィリッポ・ガンナのリードは11秒しかない。ガンナが遅れた場合、誰が総合トップに立つだろうか。

 

1. 山岳　Valico Torre Fuscello　9.5km・3.7%
2. スプリントポイント  Ascoli Piceno
   
3. 山岳　ベランテ　3.8km・7.0%
4.  山岳　ベランテ　3.8km・7.0%
5. 山岳　ベランテ　3.8km・7.0%

 

スタート前

リーダージャージのフィリッポ・ガンナ。登りゴールでついていけるだろうか?

 

タデイ・ポガチャルは、どこから仕掛けるのか?

 

レムコ・エヴェネプールは、登りで真価が問われる。

 

ジュリアン・アラフィリップは、登りゴールでタデイ・ポガチャルに対抗するかな。後ろのマーク・カヴェンディシュは、今日は出番はない。

 

Trek-Segafredoのジュリオ・チッコーネは山岳でアタックを見せてくれるだろうか。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは音無しだけど、そろそろ動き出すのか。

 

4賞が先頭に。

 

イタリアも快晴の中スタート。気温は13℃。

 

10人の逃げ

 

リアルスタートからアタックがかかる。

 

山岳　Valico Torre Fuscello　9.5km・3.7%

トップは、クシン・シモンズが獲得。

1. クイン・シモンズ(Trek-Segafredo)　5ポイント
2. ディエゴ・ローザ (Eolo-Kometa)　3ポイント
3. ヨナタン・レストレポ (Drone Hopper-Androni Giocattoli)　2ポイント
4. クリス・ハミルトン (Team DSM)　1ポイント

 

10人が逃げている。

1. リリアン・カルメジャーヌ (AG2R Citroën)
2. ヤシャ・ズッタリン (Bahrain-Victorious)
3. ヨナタン・レストレポ (Drone Hopper-Androni Giocattoli)
4. ヨナタン・カイセド (EF Education-EasyPost)
5. ディエゴ・ローザ (Eolo-Kometa)
6. エイネルアウグスト・ルビオ (Movistar)
7. ワレン・バルギル(Arkéa-Samsic)
8. スガブ・グルマイ(BikeExchange-Jayco)
9. クリス・ハミルトン (Team DSM)
10. クイン・シモンズ(Trek-Segafredo)

 

 

集団はUAE Team Emiratesが引いている。当然タデイ・ポガチャルのためだ。

 

Lotto Soudalのミヒャエル・シュヴァルツマンがパンク。集団のペースが上がっている時に痛い。

 

先頭は残り57.9kmで2分56秒と縮まってきた。じわじわと言った感じか。

 

多くのチームが横一線で追い始めた。

 

EF Education-EasyPostのミケル・ヴァルグレンがラウンドアバウトで落車。右太ももの裏が破れたまま走りだした。

 

ここで先頭集団からクイン・シモンズがアタック!

 

すぐにクイン・シモンズは後続を引き離した。

 

メイン集団はQuick-Step Alpha Vinyl Teamが引く。

 

山岳　ベランテ　3.8km・7.0%

クイン・シモンズはゴールラインを単独で越えていく。1分47秒のタイム差がある。残り2周だ。

 

ジュリアン・アラフィリップ先頭で、フニッシュラインをメイン集団は越えていく。後ろにはレムコ、ガンナと続く。

 

クイン・シモンズは単独で走り続ける。

 

メイン集団からは、総合リーダーの4人が抜け出す。

1. タデイ・ポガチャル　UAE Team Emirates
2. レムコ・エヴェネプール　Quick-Step Alpha Vinyl Team
3. フィリッポ・ガンナ　INEOS Grenadiers
4. ジェイ・ヒンドレー　BORA – hansgrohe

 

4人は逃げから落ちた、スガブ・グルマイ(BikeExchange-Jayco)を吸収。集団は後ろにみえている。

 

クイン・シモンズは1分7秒のタイム差で逃げる。20歳の若者はストラーデビアンケで7位に入っており、成長著しい。

 

追走の4人はリリアン・カルメジャーヌも引き連れて前を追う。だが、この危険なメンバーはメイン集団に吸収された。

 

追走は3人となっている。

1. ヨナタン・レストレポ (Drone Hopper-Androni Giocattoli)
2. ディエゴ・ローザ (Eolo-Kometa)
3. ワレン・バルギル(Arkéa-Samsic)

 

メイン集団はJumbo-Vismaが引く。

 

山岳　ベランテ　3.8km・7.0%

クイン・シモンズは39秒差で、2回目のフニッシュライン通過。残り20.7kmだ。

 

ジュリアン・アラフィリップは集団の後方に。

 

クイン・シモンズの後ろに集団が見えてきた。

 

クイン・シモンズは残り12.6kmで捕まる。すぐにカウンターアタックがかかる。

 

TotalEnergiesのヴァランタン・フェロンが独走開始。

 

残り5kmのラインは越えそうだが、もうつかまりそうだ。

 

ヴァランタン・フェロンは集団に抜かれていく。あとはゴールに向けての位置取りだ。

 

残り3.8kmでアシストが一人ずつ引いて降りていく。

 

ロマン・バルデが少し仕掛けるが決定的にはならない。

 

Cofidisのベンジャミン・トーマスが先頭を引く。

 

次々とアタックがかかるが決まらない。

 

ここでレムコが前に出る。

 

だが、まだ本格的アタックはかけない。タデイ・ポガチャルは、常に前に位置してチェックしている。

 

リチャル・カラパスは遅れてしまった。

 

残り1.2kmでミゲルアンヘル・ロペスがアタック!

 

だが、これも決まらない。

 

ジュリアン・アラフィリップが集団から切れてしまった。

 

今度はリッチー・ポートが引く。残り1.1kmだ。

 

リーチー・ポート先頭でゴール前に。

 

Cofidisのヴィクトル・ラフェがアタック!

 

後ろからタデイ・ポガチャルがアタックをかける!

 

ヴィクトル・ラフェをかわしたタデイ・ポガチャルがスパート!

 

なんという加速だ!

あっと言う間に、ヴィクトル・ラフェを大きく引き離す。

 

後続は、かなり離れている。

 

タデイ・ポガチャルは最後に凄い足を見せて勝利!

これだけの足を見せられたら、ライバルは手の打ちようがない。2位にはヨナス・ヴィンゲゴーが入ったが2秒の差を付けられた。

更にライバルのレムコ・エヴェネプールは4位。しかし、総合順位は逆転。タデイ・ポガチャルは、レムコを9秒引き離して総合トップにたった。

これまで、少ないボーナスタイムをコツコツと全力で取り続けたのが効いている。ポガチャルには、疲れというものが感じられないので、ライバルはバットデイを待つしか手がないかもしれない。

これで、UAE Team Emiratesは、パリ～ニースのブランドン・マクナリティの独走勝利に続いて一日で2勝をあげた。今年のUAE Team Emiratesは強いと言わざるを得ない。

 

 

リザルト

第4ステージ　リザルト

タデイ・ポガチャルのコメント

私たちは一日中先頭に立った。決勝で私は思った。今チームのために行かなければならない。そうでなければ、それはチームにとって悪い日になる。

今日は本当にすべてをやり遂げたが、それで最後の勝利には十分であることがわかった。

まだまだ厳しい日がある。明日も同様の乗り物がメニューにある。次に、クイーンステージが始まる。その後、コースは最終段階になる。様子を見よう。

 

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞