エリート男子には、絶好調のワウト・ファンアールトの参加なし。
マチュー・ファンデルプールは、1週間前の状態でソファに座っているだけと父親が報告していた。世界選手権の日には、バイクに乗れるようになっているはずだから見ないのではと言っていたけど。
さらに、クイントン・ヘルマンスはコロナ陽性で出場出来ない。トップ選手の参加が出来ないことは寂しい限り。
過去優勝者
- 2020-2021:マチュー・ファンデルプール
- 2019-2020:マチュー・ファンデルプール
- 2018-2019:マチュー・ファンデルプール
- 2017-2018:ワウト・ファンアールト
- 2016-2017:ワウト・ファンアールト
- 2015-2016:ワウト・ファンアールト
- 2014-2015:マチュー・ファンデルプール
- 2013-2014:ゼネク・スティバル
- 2012-2013:スヴェン・ナイス
- 2011-2012:ニールス・アルベルト
男子エリート
シクロクロスらしいのは、38段の階段。シケインも洗濯板もない。ここまでのレースを見ていると快晴ならば、超高速コースだということ。
シクロクロスの技術よりは、ロードのスピードが求められるコースだと言える。
スタート
優勝候補ナンバーワンは英国のトム・ビドコック。
先頭にはベルギー勢が多数ならんでいる。ボイントリーダーのエリ・イーゼルビットは真ん中。トム・ビドコックは端からスタートだ。
トップにたったのはオランダのラース・ファンデルハール。
2番手は、ローレンス・ウィーク。
2位以下はベルギー勢がならび、トム・ビドコックは6番手。
ここでトーン・アールツがトップにたつ。
トム・ビドコックが2番手に上がって、10m先のトーン・アールツを追う。
まだ、差は少ない。
トーン・ヴァンデボッシュがトム・ビドコックの前に出る。
トーン・アールツのトップがどこまで続くのか。
ピドコックが再び2番手に上がって前のトーン・アールツを追う。
なんと、ベルギーのヴィンセント・べスタンスが落車。立ち上がれない。
しばらくして、ヴィンセント・べスタンスは走りだすが上位にはもう入れない。
トム・ビドコックがトーン・アールツの背中を捕らえる。
階段ではほとんど差がないことがわかる。
トーン・アールツが集団に飲み込まれる。
トーン・ヴァンデボッシュがトップにたつ。トム・ピドコックは6番手に後退。
ここで、フランスのジョシュア・デュバウがトップに。
2周目
1周のラップタイムは6分56秒。トップ通過はフランスのジョシュア・デュバウ。
- ジョシュア・デュバウ
- トーン・ヴァンデボッシュ
- トーン・アールツ
- トム・ピドコック
トップを走るジョシュア・デュバウはフランスチャンピンだ。
2番手にトーン・アールツ。3番手にトム・ビドコックが上がっている。
登りで追いついた。
ジョシュア・デュバウが飲み込まれる。
ビドコックが前に出るか?
インをついたトム・ビドコックがトップに立った。
開始10分でトップにたったピドコックは、ここからペースを上げるのか?
2番手には、マイケル・ファントーレンハウトがついている。
3番手はワールドカップリーダーのエリ・イーゼルビット。少し差が開いているぞ。
エリが前の二人に追いついた。
ピドコックは、わざとペースを落として、後ろのマイケル・ファントーレンハウトを前に出す。
3周目
マイケル・ファントーレンハウトがトップで3周目に。
- マイケル・ファントーレンハウト
- トム・ビドコック
- エリ・イーゼルビット
- ラース・ファンデルハール
- トーン・アールツ
再び、ピドコックが先頭に。エリが2番手で続く。
ここで、エリ・イーゼルビットがトップにたつ。
トム・ビドコックは後ろを確認しながら走っている。このコースでは戦術的にならないといけない。
ここで、フランスのクレマン・ヴァントゥリーニがトップに。
結構、先頭の人数が絞られてきたか。
クレマン・ヴァントゥリーニ、ローレンス・ウィーク、ピドコックと続いている。
3人が少しだけ抜けている。
ここで、ローレンス・ウィークがトップに出る。
すぐに、ピドコックが2位に上がって前を追う。
ピドコックは余裕を持って2番手で走っている。常に後ろを確認しており、スパートのタイミングをはかっているかのようだ。
4周目
ビドコックは、後ろを何度も確認しながら、2番手で通過。
- マイケル・ファントーレンハウト
- トム・ビドコック
- エリ・イーゼルビット
- ラース・ファンデルハール
- ローレンス・ウィーク
- トーン・アールツ
マイケル・ファントーレンハウトが登りでペースを上げる。
ロードレースのようなスピードなので先頭に立つほうが不利な感じだ。
マイケル・ファントーレンハウトが登りでペースを上げて振り切ろうとしたけど、距離が短いのですぐに追いつかれる。
3番手にいたエリ・イーゼルビットがこけてしまう。これは痛い。マイケル・ファントーレンハウトも足をついている。
ここでピドコックがトップに立つ。
ビドコックがペースを上げている。
ここで追いつかないといかれてしまうぞ。
階段を猛烈なスビードで駆け上がったピドコックがリードを広げる。
ギアが入ったビドコックは後続を引き離しにかかる。
5周目
ビドコックが単独でゴールラインを越えていく。すでに8秒のタイム差をつけた。
- トム・ビドコック
- エリ・イーゼルビット +8
- ローレンス・ウィーク +9
- マイケル・ファントーレンハウト +10
- クレマン・ヴァントゥリーニ +10
- ラース・ファンデルハール +10
- トーン・アールツ +10
ビドコックはリードを順調に広げていく。
エリ・イーゼルビットが単独2位で追っている。
長い直線では、まだ後ろが見えるけど、すでに20秒離れてしまった。
後続がしっかりと先頭交代して進めば、前のようにピドコックを捕らえることが出来そうだけど。
エリ・イーゼルビットが追いつかれて2位グループとなる。
2位グループは5人に絞られたか。
6周目
ビドコックは、もう追いつかれることはないだろう。
- トム・ビドコック
- エリ・イーゼルビット +22
- ローレンス・ウィーク +22
- クレマン・ヴァントゥリーニ +22
- マイケル・ファントーレンハウト +22
- ラース・ファンデルハール +22
2位争いが結構し烈。現在トップは、ラース・ファンデルハール。エリが続く。
7周目
後続のペースがあがらずピドコックのリードは広がる。すでに35秒のタイム差をつけた。
エリ・イーゼルビットが登りで抜け出そうとするが離れない。
わずかにローレンス・ウィークが遅れたか。
8周目
登りでは遅れていたローレンス・ウィークもパックに戻る。どうみても後続のペースは上がっていない。だれが先頭を走るかをためらっているようだ。
ピドコックは自分のペースで走り続ける。
集団後方に位置していた、ラース・ファンデルハールが登りでアタック!
ラース・ファンデルハールのアタックに追従できたのは、エリ・イーゼルビットのみ。
9周目
29秒差でラース・ファンデルハールが2位通過。2位争いは二人に絞られた。
ラース・ファンデルハールは猛烈なペースでエリを引き離そうと試みる。
登りでも決着はつかない。
時折下を向くエリ。少しずつ疲れが出てきたか。
階段で少し差をつめるエリ。
下りで追いついた。
10周目
残り1周にビドコックは単独ではいる。
タイム差は27秒まで縮まって二人が通過。最終周回で決着をつける。
ラース・ファンデルハールが前を引き続ける。
登りでスパートするラース・ファンデルハール。
直線で、エリが前に出て仕掛ける。最後のスバートだ。
スパートするが、振り切れない。
ビドコックはピットクルーに対して、優勝を確信してガッツボーズ。
トム・ビドコックはスーバーマンボーズでゴール。これは昔もしてましたね。
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2位争いはラース・ファンデルハールが勝利。3位はエリ・イーゼルビット。ベルギー勢の最高順位だ。
見事に世界チャンピオンとなったトム・ビドコック。
とてもタフなレースだった。まるで戦争のようだった。ワウトとマチューなしで世界チャンピオンになるのは難しいかもしれないと思う。
彼らがいないので、誰もが簡単になると期待しており、それが精神的に困難になった。私はすでに1週間アメリカにいた。それはストレスも上手く蓄積したことを意味する。
うまく扱えなかった。幸いなことに全てが無駄になっている訳ではない。2022年の残りの部分で何が待っているのか興味がある。
さらに、ゴール後の共同インタビューではオランダ語を披露。王者になったら、オランダ語でも話すと言っていた。
レース後は頭の中の血が少なくなったので、今ではオランダ語を話すのが難しくなっている。(笑い)。
この後は、友達と5日間ニューヨークに行き、その後ポルトガルで短期インターンシップをする。
これで、マウンテンバイクの東京オリンビック金メダルに続いて、シクロクロスの世界チャンピオンにもなった。
残るのはロードでの世界チャンピオンとなることだ。それが叶うのも、数年以内かもしれない。
リザルト
Rnk | Rider | Team | Time |
---|---|---|---|
1 |
トム・ビドコック
|
Great Britain | 1:00:36 |
2 |
ラース・ファンデルハール
|
Netherlands | 0:30 |
3 |
エリ・イーゼルビット
|
Belgium | 0:32 |
4 |
マイケル・ファントーレンハウト
|
Belgium | 0:52 |
5 |
クレマン・ヴァントゥリーニ
|
France | 0:57 |
6 |
トーン・アールツ
|
Belgium | 1:02 |
7 |
イェンス・アダムズ
|
Belgium | 1:06 |
8 |
ローレンス・ウィーク
|
Belgium | 1:16 |
9 |
ケビン・クーン
|
Switzerland | 1:36 |
10 |
SOETE Daan
|
Belgium | 1:44 |
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