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2022オーストラリア選手権ロードを制したのは、驚きの若者!

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Photo by Joey Csunyo on Unsplash
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オーストラリア選手権個人タイムトライヤルはローハン・デニスが4度目の勝利。

 

オーストラリアでは夏真っ盛りで、全国選手権ロード。ニュージーランドではクリテリウムナショナルチャンピオンシップが行われている。エリートにはBORAのシェーン・アーチボルトが出場。

ローハン・デニスはタイムトライヤルに続いて、ロードにも出場。Team Bike Exchange Jaycoとチーム対決も注目しておきたい。

 

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2022オーストラリア選手権ロード 185.6km

コースマップ photo roadnationals

 

11.6 kmのラップは、ブニンヨンの町でスタート。2.9kmの段階的なブニンヨン山への登りが待っている。

コースは起伏し、いくつかのひねりを経てブニンヨンに戻り、フェデレーション大学を通り抜ける。

過去4年間使用されていたコースと同じで、男子エリートはサーキットの16周を合計185.6km走る。

 

コース高低差 photo roadnationals

 

完全にクライムコースでもないし、スプリンターのためのコースでもない。3.5kmで5.1%の勾配をクリアーしていく。だが、何周もしていれば足がなくなるのは間違いない。

万能選手でないと勝てないコースとなっている。

 

昨年はTeam Bike Exchangeから7名が参加したが、今年はコロナのために里帰りしているライダーが少ないようで、ワールドツアーライダーの参加も少ない。

それでも、4人を揃えたTeam Bike Exchange Jaycoは地元で勝利が欲しいところだ。

  1. キャメロン・マイヤー(Team Bike Exchange Jayco)
  2. ニック・ホワイト(Team Bike Exchange Jayco)
  3. ルーク・ダブリッジ(Team Bike Exchange Jayco)
  4. カラム・スコットソン(Team Bike Exchange Jayco)
  5. クリス・ハーパー(Team Jumbo Visma)
  6. ローハン・デニス(Team Jumbo Visma)
  7. クリス・ハミルトン(Team DSM)
  8. ルーク・プラップ(INEOS GRENADIERS)

 

ルーク・プラップは、コロナの濃厚接触者となっていたので、タスマニアで立ち往生していたけど、ロードには間に合ったようだ。

 

Team UKYOからは、ベンジャミン・ダイボールとネイサン・イールが出場している。展開としては、昨年の優勝に続いてキャメロン・マイヤーが連覇出来るのか注目される。

 

二人の逃げ

Tiz-cyclingストリーミング スクリーンショット以下同様

スタートラインには、119名が並ぶ。

 

二人が早くから逃げている。

  1. 6 Jean-Pierre VAN DER MERWE (Team BridgeLane)
  2. 15 Kane RICHARDS (ARA Pro Racing Sunshine Coast)

 

追走は二人。

  1. 46 Brendon GREEN (Cycling Development Foundation)
  2. 55 Hugo THOMPSON (NCMG Criterion Racing)

 

6周目

集団に動きがあり追走グループを作りそうだ。先頭はクリス・ハーパー(Team Jumbo Visma)。

 

前で逃げていた二人を集団が捕まえる。これで、先頭の二人だけが逃げている状態に。

 

7周目

一人が追走をかける。先頭まで1分17秒。

  1.  8 Sam JENNER (Team BridgeLane)

 

集団から、クリス・ハーパーが飛び出す。その二人後ろは、これはルーク・プラップだ。

 

さらに、クリス・ハーパーは積極的に仕掛ける。番手は118番のルーク・ダーブリッジ。119番はクリス・ハミルトン(Team DSM)。

 

先頭は4人となったが、すぐに後ろから合流しそうだ。

 

クリス・ハーパーのグループは前を走る二人をまずは吸収。

 

そして、先頭の4人に合流した。

 

先頭は12人に膨らむ。残り80kmなので、これで勝ち逃げにしたいところだ。

 

あらら、登りで結構追いついてきた。これはまた振り出しだ。

 

集団から一人だけ飛び出している。これに何人かが合流したけど、後ろは掛け合いだ。

  1.  5 ジェームス・フェラン(Team BridgeLane)

 

集団には、ローハン・デニスも帰ってきた。これはクリス・ハーパーにとっては助かる。

 

4人が集団から抜け出して、先頭に追いつきそうだ。

 

先頭は5人となる。Team DSMのクリス・ハミルトンが入っている。ただ、リードは20秒ほどだ。

    1. 5 ジェームス・フェラン(Team BridgeLane)
    2. 8 Sam JENNER (Team BridgeLane)
    3. 49 Mark O’BRIEN (InForm TMX MAKE)
    4. 107 Brendan JOHNSTON
    5. 119 クリス・ハミルトン(Team DSM)

 

集団は少しまったりして、キャメロン・マイヤーが先頭を引いている。少しずつタイム差が開いて27秒に。残りは68km。

 

キャメロン・マイヤーは仕事終了だ。去年は優勝したのに今日はアシストでしたね。Team Bike Exchange Jaycoはルーク・ダーブリッジが残っているだけだ。

 

集団はローハン・デニスがクリス・ハーパーのために引く。タイム差は1分程度。この光景は2022ツール・ド・フランスでも見られそうだ。

 

12周目

ローハン・デニスが引き終わると、クリス・ハーパーが集団の前方に。登りで集団は11人まで絞られていく。

 

登りで先頭とは19秒までつめてきた。イネオスのルーク・プラップは一人なので集団後方でヒラヒラしている。

 

残り52kmで先頭は吸収される。また、振り出しに。

 

クリス・ハーパーが様子見のベースアップをするが誰も崩れず。

 

集団から飛び出すけど、追走が欲しいところだ。

 

13周目

1人が追いついて2人となる。16秒ほどのリード。

  1. 8 Sam JENNER (Team BridgeLane)
  2. 28 Lionel MAWDITT (St George Continental Cycling Team)

 

二人ならば、しばらくは逃げしてくれるかな。ただ、登りでは詰められるだろう。

 

登りではルーク・ダーブリッジとクリス・ハーパーが前に出る。Team Bike Exchange Jaycoはルーク・ダーブリッジしか残っていない。得意の独走に持ち込みたいところだ。

 

さあ、ルーク・ダーブリッジが仕掛けた。残りは36kmほどだが、逃げ切れるか。まずは、1分前の先頭二人に一人で追いつかないといけない。

昨年のサントス・サイクリングフェスティバルでは、驚きの独走を見せている。

14週

先頭は途中でおいついたジェームズ・ホールンが単独に。この時は、単なるコンチネタルの選手かと思っていたのだけど~。

  1. 5 ジェームス・フェラン(Team BridgeLane)

 

ルーク・ダーブリッジは先頭からちぎれた二人を吸収して走るが、後ろのクリス・ハーパーもあまり離れていない。これは無駄足となったか。

 

ルーク・ダーブリッジは結局捕まってしまう。

 

あっと、ここで後方待機していたルーク・プラップが右からアタックだ。独走力を生かしてどこまで逃げれるか。

 

ルーク・プラップは、完全に集団から抜け出した。先頭まで追いつくだろうか。おいつけば、後続には1分以上のタイム差があるので面白い展開になる。

 

15周目

タイム差が出ないが、先頭と集団とは1分40秒も離れた。これは先頭は逃げ切りそうだ。目測では300mほどの差のように見えるけど追いつくかな。

 

集団は、Team UKYOの、ベンジャミン・ダイボールが引いている。

 

ベンジャミン・ダイボールの横からアタックをかけた、Brendan JOHNSTONが単独3位で、1分25秒差で追っている。

 

1分50秒まで開いていた差は、残り18.3kmで1分29秒まで縮まった。ギリギリで捕まるかもしれない。

ジェームス・フェランは昨年までEF Education-Nippoで走っていた。コンチネンタルに落ちてしまったけど、初勝利に向けて爆走かも。

 

後ろのルーク・プラップは30秒離れており、まだ追いつく感じはない。バイクは、スぺシャライズドに乗ってますね。

 

16周目

ラスト1周だ。最後の登りに挑むジェームス・フェラン。

 

ルーク・プラップの肉眼では、前にジェームス・フェランの姿が直線では見えている。追いつくか?

 

おっと、上空からの映像では150mくらいまで迫ってきた。

 

さあ、前に見えたぞ。あと100mといったところか。

 

残り9kmで後ろに迫る!

 

さあ、追いついた。

 

ルーク・プラップは並ぶことなく、アタックをかける!

 

決まった。ジェームス・フェランは後ろを振り向いている。もう、これは追いつかない。

 

集団も詰めてきたが、時すでに遅しだ。

 

もう、ルーク・プラップはゴールまで爆走するだけだ。逃げ切れば、昨年のタイムトライヤルの優勝に続いて2勝目だ。

 

ジェームス・フェランは捕まった所も悪かった。もう少し頂上に近ければ追走してスプリントに持ち込めていたのに残念。

 

ルーク・プラップは勝利を確信。残り2kmでジャージのジッパーを上に引き上げた。ゴールの準備だ。

 

ルーク・プラップは、カメラに向かって左手を上げてガッツポーズ。フーッ、と気勢を上げる。

 

ルーク・プラップは残り150mからバンザイゴール!

イネオスの新しいユニフォームで最初の勝利をチームにプレゼントした。これでタイムトライヤルに出れなかった鬱憤を晴らしたと言って良いだろう。

もし、出ていたらローハン・デニスとの対決が面白かったのに残念だ。昨年の2021世界選手権U23タイムトライヤルでも2位となっており、その独走力を生かした勝利となった。

このパターンで何度か勝利を見せて貰いたいものだ。

 

2位には、昨年までワールドツアーで走っていたジェームス・フェランが入る。ルーク・プラップには45秒も差を付けられてゴール。

しかし、力はワルードツアーレべルだということを見せつけてくれた。

 

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リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1
 PLAPP Luke
INEOS Grenadiers 100 15 4:52:04
2
 WHELAN James
Team BridgeLane 75 10 0:45
3
 JOHNSTON Brendan
  60 7 1:50
4
 RICHARDS Kane
ACA Pro Racing Sunshine Coast 50 4 3:13
5
 MOREY Drew
Team BridgeLane 40 2 ,,
6
 CHRISTIE-JOHNSTON Alastair
Team BridgeLane 30 1 ,,
7
 DURBRIDGE Luke
Team BikeExchange Jayco 20   ,,
8
 O’BRIEN Mark
  10   ,,
9
 HARPER Chris
Team Jumbo-Visma 5   ,,
10
 DYBALL Benjamin
Team UKYO 3   3:19

ルーク・ダーブリッジは7位。クリス・ハーパーは9位。10位にベンジャミン・ダイボール。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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