イネオス・グレナディアスがツール・ド・フランスのメンバーを発表。
大体皆さんの想像通りのメンバーでしょうけれども、リーダーの指名はされてないですね。
イネオスの場合には、リーダー同士の仲が悪くてレースでうまくいかないということはないので問題ないでしょうけど。
ツールメンバー
A Tour de France like no other, ready to take the initiative.
Expect the unexpected.
Our #TDF2021 lineup. pic.twitter.com/D9wh4tzvJt
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) June 18, 2021
- ゲラント・トーマス 2018ツール優勝・2019ツール2位
- リチャル・カラパス 2019ジロ優勝
- テイオ・ゲイガンハート 2020ジロ優勝
- リッチー・ポート 2020ツール3位
- ミハウ・クフィアトコフスキ
- ルーク・ロウ
- ディラン・ファンバーレ
- ジョナタン・カストロビエホ
グランドツアー優勝者を3人揃えたメンバー構成。
ただ、メンバー入りする実力があると思われるローハン・デニスの名前はない。2020年ジロ・デ・イタリアでテイオ・ゲイガンハートの総合優勝を支えた影のMVPとも言える選手を出場させないなんて。
元世界TTチャンピオンであり、今年はボルタ・ア・カタルーニャの個人タイムトライヤルでも優勝しており、独走力は衰えていない。
だが、ローハン・デニスは移籍の噂がある、というか今シーズン限りでイネオスを去る。
最新の情報では、UAEではなくライバルチームのユンボ・ヴィズマに移籍が濃厚になったと報道されている。
一人で3人分の働きをする元世界TTチャンピオンのトニー・マルティンの後釜に据える予定だ。
Deceuninck-Quick-Stepなどは、移籍するサム・ベネットも問題なくツールに出場する。イネオスの場合には、昔ながらのやり方で、移籍する選手には活躍の場を与えないといった感じだ。
結局、ローハン・デニスはジロ、ツールに続いて、ブエルタにも出れないかもしれない。
リーダー指名はなしと言うけど
今回のメンバーにはグランドツアー優勝者が3人いる。
指名はしないと言っても、リーダーはコースによって決まってくるだろう。今年のツール・ド・フランスには個人タイムトライヤルが2回。
- 第5ステージ 27.2km
- 第20ステージ 30.8km
実に、計58kmもの距離を一人で走らないといけない。
仮に、リチャル・カラパスやテイオ・ゲイガンハートが第20ステージまでに、総合首位となるには、相当山岳でリードしないといけない。
しかし、今年のツールは往年のコース設定で、スプリンターステージが8回。山頂フニッシュは3回あるが、どう考えても山岳ステージが少なくクライマーが有利なコースではない。
個人タイムトライヤルの距離を考えると、イネオスが山岳でアシストしなければならないライダーはゲラント・トーマスだろう。
特に、TTではリッチー・ポートも早いので、総合上位には顔を出すはずだ。 クリテリウム・デュ・ドーフィネでは総合優勝したし。
ツールの総合争いは、UAE-Team Emirates、Team Jumbo-Visma、INEOS Grenadiersとなるだろうが、リーダーの力量としてはどうだろう。
いくらチーム力が強くても、少ないチャンスを物に出来るライダーは誰となるかは、なんとなく想像がつくだろう。
イネオスが2年振りの総合優勝出来るのかは、蓋を開けてみないとわからない。期待したいのは、アグレッシブなレースを展開して貰うことだ。
各ステージでアタックを見せて、予想外のレースを期待したい。
コメント