ジロにワイルドカードで初出場したAlpecin-Fenix。
マチュー・ファンデルプールは出ていなかったが、チームとして十分に足跡を残した。
ティム・メルリエが第2ステージでスプリント勝利。ルイス・フェルファークは第4ステージで4位となり、総合2位を2日間キープ。
ティム・メルリエは胃の問題と倦怠感でリタイヤしてしまったが、その後もAlpecin-Fenixは、逃げで何度も沸かしてくれた。
そして、ジロ・デ・イタリアの二つのポイント争いで、最も活躍したのがベルギーチャンピオンジャージのドリース・デポンドだ。
何度も逃げに乗ったドリース・デポンドは最終的に2つのポイント賞を獲得している。
ミラノの表彰台へ
この投稿をInstagramで見る
昨年は、世界一の逃げ屋トーマス・デヘントが最も戦闘的なライダーだった。だが、トーマス・デヘントは膝の問題で途中リタイヤ。
それを引き継いだのが、同じベルギー人のドリース・デポンド。
スプリンターのティム・メルリエがリタイヤしたあとには、自由に動くことが出来、ジロで大きな注目を集めた。
積極的な逃げで、第10ステージ6位、グラベルステージとなった第11ステージ4位。第12ステージ11位、第15ステージ15位と何度も表彰台に近づいている。
これらの逃げの中で、中間スプリントポイントを着々と加算していった。もっとも戦闘的で良く動いたライダーだと言っても良い。
エガン・ベルナルと争う
この投稿をInstagramで見る
ツール・ド・フランスでは陪審員が毎日受賞者を選び、パリの最終日に一般投票の結果に基づいて最終的な勝者が決定される。
ジロでは、逃げた距離とかは関係なく、スーパーコンバット(敢闘賞)は、フニッシュの順位と中間スプリントで順位を争う。
ドリース・デポンドは第20ステージまで、2つのクラスで優勝を争わなければならなかった。
ドリース・デポンドは事前に計算して、第20ステージの最初の中間スプリントポイントをBardiani-CSF-Faizanèのウンベルト・マレンゴについで2位で通過。
これで、エガン・ベルナルを2ポイント上回った。最終的にエガン・ベルナルはTTでも5位以内に入らなかったので、ポイントの加算はなくドリース・デポンドが敢闘賞で逃げ切ることになった。
多分、エガン・ベルナルはそんなことは全く気にしていなかっただろうけど。
ドリース・デポンドは
最後のステージまで前線で戦えたことを特に嬉しく思う。諦めようと思った瞬間は一度もなかった。それを誇りに思いたい。
トーマス・デヘントとフィリップ・ジルベールは先に行ったベルギー人だ。彼らの中に名前を並べられるのはとても光栄だ。
ただ、ドリース・デポンドにとって表彰台に立つことがジロの最高の瞬間ではなかったと言う。
それは第2ステージでのティム・メルリエとのステージ勝利だった。この日、8人のチームメイトが勝利に貢献したレースは、私の人生の中で一度もなかった。
ティムを完成させたこのリリースは一生忘れない。
チームメイトとの勝利が最高の瞬間であるというのはカッコいい。来年も是非、多くの逃げを見せて貰いたい。
最終リザルト
スーパーコンバット賞(敢闘賞)
- ドリース・デポンド (Alpecin-Fenix) 53ポイント
- エガン・ベルナル(INEOS Grenadiers) 51ポイント
- シモン・ペロー (Androni Giocattoli-Sidermec)39ポイント
中間スプリント賞
- ドリース・デポンド (Alpecin-Fenix) 70ポイント
- ウンベルト・マレンゴ(Bardiani-CSF-Faizanè) 64ポイント
- シモン・ペロー (Androni Giocattoli-Sidermec) 53ポイント
中間スプリント賞をベルギー人が獲得するのは2011年ヤン・バークランツ以来。
コメント