マーク・カヴェンデッシュがDeceuninck-Quick Stepと契約出来た本当の理由がわかってきた。ただ、単に彼の経験を若手に伝えるというだけではないようだ。
チームは、カブと契約する前にすでに来シーズンの契約ライダーは決定済みだったのだ。
パトリック・ルフェーヴルは、カブを追加するかどうか迷っているというニュースはあった。
かなり迷っていたが、それでも追加でカブと契約したのには本当の理由があった。
シュヘルデプライスの後に
マーク・カヴェンデッシュは来シーズンの契約がないままに、最後のシュヘルデプライスを走っていた。
この時には、レース開始から積極的に逃げに乗っていたが、レースフニッシュすることはなかった。
この時、Deceuninck-Quick StepのGM、パトリック・ルフェーヴルはマーク・カヴェンデッシュをレース後にホテルに招待している。
この時の会話で、カブは
私はこのように立ち止まりたくない。戻ってきたい。
と言ったそうだ。
だが、パトリック・ルフェーヴルはすでに2021年の契約を完了しており、すでに1ユーロも持っていないとカブに正直に話ししている。
カブは、契約金を支払う人を見つけることができればチームに乗ることができるのではないかと提案。
カブに投資してくれる人がDeceuninck-Quick Stepに契約金を支払ってくれれば良いと考えた訳だ。
パトリック・ルフェーヴルは難しいだろうと言っていたが、1週間後、カブに投資するスボンサーが見つかったと電話があった。
資金の問題が解決すれば、あとはGMの考えだけだ。これにより、Deceuninck-Quick Stepとの契約の話が進んだということだ。
これまでも、カブはパトリック・ルフェーヴルにチームに戻ってきたいと話しており、二人の関係は離れていても良好なままだった。
常に話をしていたから、今回のカブの頼みをGMが聞き入れたといった感じか。
追記
契約金を支払ったのは、スベシャライズドの創設者Mike Sinyardだった。10年以上前にマーク・カヴェンディシュが在籍していたTeam HTC – Columbiaに自転車を供給。その頃からカブのファンだった。
Mike Sinyardは、マーク・カヴェンディシュがチームに入り勝利した場合には、ボーナスを支払うのを手伝うとパトリック・ルフェーブルに約束している。
契約金もMike Sinyardが支払ったというのが真相のようだ。
GMの考え
パトリック・ルフェーヴルはカブの今後について次のように答えている。
わからない。彼がどのような状態にあるかを確認する必要がある。
彼はスペインに来て、いくつかのテストを行い、彼のレベルがどこにあるかを確認する。彼がチームを去ったときの数字はまだ残っている。私たちは彼をより良くするために私たちが何ができるかを考えるだろう。
私たちは彼に何も約束していない。彼をどこに置くことができるかを見なければいけない。
しかし、彼が勝つことができるかどうか今日私に尋ねないでくれ。3か月後に私に電話してください。私が教えてやろう。
カブがどれだけ走れるかは、彼次第だ。
ゴール手前5kmまで残っていれば、あとはチームがゴールに連れて行ってくれる。全力疾走のウルフパックについていけるのかが、問題となりそうだ。
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