イギリスのホイールメーカーHUNTの世界最速のアルミディスクホイール Hunt 34 Aero Wide Discの紹介。
すでに発売済みのホイールだがレビュー記事があったので合わせて紹介。手ごろな価格で、アルミホイールながら、エアロであるディスクホイールとなると中々ない。
Hunt 34 Aero Wide Discは、Hunt独自の風洞テストにより、28mmタイヤを装着した場合Zipp 202 NSWよりも速いという結果が出ている。
アルミホイールでありながら、市場の要求に答えたコストパフォーマンスの良いホイールとなっている。
Hunt 34 Aero Wide Disc
エアロの世界では、実際のタイヤ幅の105%のリムが必要とされている。タイヤ幅はどんどん広くなりリム幅も広がる。
カーボンであれば軽量に仕上がるが、アルミでは重量が重くなるのでリム幅は限られてくる。
HUNTはこの問題を6061-T6アルミと比較して、高い引張強度を提供するハイエンドの6069-T6アルミを使用することで、肉厚を薄くし、重量を軽くして解決。
最終的に導かれた形状は、リムハイト34mm、リム内部幅20mm、リム外部幅26mmとなった。
リム形状はエアロを念頭にして考えれており、幅24mmから26mmにテーパーを付けて空気の流れをガイドする丸みを帯びた「空力」リムプロファイルを開発。
これはカーボンホイールに見られる34.5mmよりは外れているが、それでもアルミリムとしては非常に幅が広い。
これまでアルミでは重量の問題があり、エアロは考えられてなかったとも言える。リム幅は25mmと28mmのタイヤを念頭に置いてエアロ最適化された。
25mm Schwalbe Pro Oneタイヤを装着した場合、Huntの34 Aero Wide Discホイールは、独自のテストによると、多くの一般的なアルミホイールよりも高速であると主張されている。
- Hunt 34 Aero Wide Disc —16.67w
- Zipp 30コース—17.48w
- DTスイスER1600スプライン32—18.53w
- Mavic Cosmic Elite USTディスク—19.29w
テストは、自転車ではなく車輪のみを考慮し、風洞プラットフォームを通常どおり45km / hで-20°から+ 20°に回転させてテストされた。
カーボンホイールとの比較
アルミホイールでは、リム幅を広げることが困難なので、比較対象としてカーボンホイールとも比較されている。
対象となったホイールはZipp 202 NSW。ZIPPのサイトでは定価425,000円となっているチューブレスレディのカーボンホイール。
タイヤはSchwalbe Pro One 25mmが装着されテストされた。
縦軸はホイールの抗力、横軸はヨー角を表している。
- Hunt 34 AWD —18.23w
- Zipp 202 NSW —19.41w
何故、Zipp 202 NSWと比較されたのかはわからない。発売時期が一緒だったからだろうが、これ以外の他社ホイールとの比較結果はない。
風洞実験の結果が全てではないが、アルミリムでカーボンと比較出来るということ自体凄いと思う。
詳しいデータは風洞試験レポート34 Aero Wideに記載されているので参考までに。
Hunt 34 Aero Wide Disc 仕様
ハブは、Sprint Disc straight-pull hubsが使われている。
結構音がするようで、比較のための動画があるので参考までに。
レビュー記事では下りでの速さを実感。ハイエンドのカーボンレースホイールセットと同じレベルの剛性がないことが指摘されている。
- リム :リムハイト34mm、リム内部幅20mm、リム外部幅26mm
- タイヤ:チューブレスレディで、クリンチャータイヤに対応
- ハブ :Fast engaging 7.5°Sprint Disc straight-pull hubs
- スポーク:Pillar Wing 20 spokes 翼型プロファイル
- 附属品:チューブレステープとバルブ、スペアスポーク、スポークキー、アクスルアダプター、6ボルトディスクアダプターのペア
- 重量:1548g
気になる価格だが、62,688円と公式サイトでも表示されている。
この価格で、エアロ性能もあるアルミディスクホイールはないだろう。コストパフォーマンスは最高に良い。
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