BMCの軽量Teammachineレースバイクは、10周年に向けて再び進化した。
2021の設計により、軽量化、剛性の向上、空気力学の改善が約束されている。
BMCでは10年の歳月をかけて更に進化した2021 BMC Teammachine SLRを発表。9%の軽量化、6%の空力削減、20%剛性アップを果たしている。
20%剛性があがったら、硬すぎるように感じるのですが実際はどうなんでしょうか?
2021 BMC Teammachine SLR
TeammachineはBMCで最も成功したロードバイクであり、軽量のレースマシンとして、グランドツアーや世界選手権での勝利を収めてきた。
フラッグシップのSLR 01フレームは、54cmフレームで820g。フォーク重量345g。
2021 Teammachine SLR 01のシステム重量は、前モデルの1,815gから1,655gに低下している。
フレーム断面のカムテール化
BMCが以前の第3世代のTeammachineを設計したとき、フレームとフォークの構造を最適化する方法として、ACE(Accelerated Composite Evolution)と呼ばれるスーパーコンピューターベースの設計ツールを導入している。
新しいバイクでBMCは、オリジナルの分析ツールを採用し、スーパーコンピュータの能力を向上させ、ACE +を作成。
これにより、チューブ形状とカーボンレイアップの最適な組み合わせを特定し、計算流体力学(CFD)を使用して設計の空気力学を分析できるようになった。
それらは、フレームの随所でKVF形状を採用することにつながっている。
ヘッドチューブをみても、新しいTeammachine(上図の赤の線)はカムテール形状となっていることがわかる。
ACE +最適化ツールにより、断面が伸ばされ、正面のプロファイルが以前よりもはるかに丸くなっている。
カムテール バーチャル フォイル(KVF)とは
尻尾の部分を切り取った独特なデザインで、は空力学的な抵抗を減らし、剛性を高め、重量を減らし、横風の中でも安定する。そして、上下方向へのしなりも増やしたことでライド時の快適性も向上する。
ヘッドチューブだけでなく、シートステイやフォークなどあらゆる部分がKVF形状となっているのだから、空力が改善するはずだ。
ボトルケージの部分が前モデルに比べて、かなりすっきりした。これは軽量化のため。
BMCによれば、ケージとボトルの間の隙間から発生する乱気流が排除され、ダウンチューブの先端が切り取られた翼の形状は、ケージで動作するように最適化されている。
下が新しいTeammachineのダウンチューブとボトルの隙間を表した風の動きだが、あくまで一体化することによって空気の流れが良くなるようだ。
ピナレロとかも、この部分に力をいれているけど、こちらのほうが空力的に良いのでしょうねえ~。
重量6.5kgとなった理由は?
不思議だったのは、フレーム重量が820gなのに全体の重量は6.5kgに収まっていること。
このためには、一体型ハンドルのICS Carbon Cockpitの重量が305gであることが貢献している。
さらに、コンポはSRAMの採用。そして、一番軽量化に貢献しているはホイールだった。
使用されているホイールはDT Swiss PRC 1100 DB Mon Chasseral。
DT Swissから2020年4月に発売された、チューブレス対応のカーボンクリンチャーディスクホイールセットで、ペアの重量は1,266gと非常に軽量。
ホイールが1,266gだと、変える必要ないですね。
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