第2回UAEツアーは2月23日から始まる。
スプリンターステージ4ステージに丘陵ステージ1、山岳ステージ2ステージの計7ステージで争われる。
日本からは新城幸也がマーク・カヴェンディシュと共に出場するので是非ゴール前でトレインを見てみたいところ。
チームタイムトライヤルがなくなったことで、ほとんどスプリンターの祭典のようになってしまったが、注目される選手についてみてみよう。
チームイネオスのクリス・フルームについては以下で書いているので参考までに。
UAEツアーのコース紹介
道路工事のために昨年とはコースは変わっていて、ジェベル ハフィートへの山頂ゴールが2回出てくる。
第3ステージと第5ステージだが、ここで総合は決まるだろう。最後だけ登るので、逃げきられないように総合を狙うチームは全力で阻止するはずだ。
総合は第5ステージで決着がついているはずだ。
スプリンターステージが4ステージもあるので、総合勢は休んでいられるので助かるだろう。
ワールドツアーということで、各チーム共にスプリンターを揃えてきている所が多い。
ダデイ・ポカチャル
まず、総合での実力、前評判で最も注目されてる選手はタデイ・ポガチャル21歳。改めて1年目の昨年の成績を見てみる。
プロデビュー1年目で8勝。
ツアー・ダウンアンダーでプロデビューを飾り総合13位で滑り出し。そこから凄まじい活躍を見せ始め、ツアー・オブ・カリフォルニアでは総合優勝を決めてしまう。
そして、迎えた初めてのブエルタでステージ3勝。
そして、今年に入って1発目のレース。ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナの5日間のステージでは過去3回優勝しているアレハンドロ・バルベルデを追い落して総合優勝。
特に第4ステージの激坂では単独でアタックして逃げ切ってしまう。その時のパワーデータは以下の通りだが凄まじい。
UAEツアーの山岳ステージは、それほどきつい勾配ではないが彼のアタックについていけるライダーはいるだろうか?
ダディ・ポガチャルをアシストするのは、ダヴィデ・フォルモロにディエゴ・ウリッシ。後のUAEのメンバーは全てフェルナンド・ガビリアのためのスプリンターばかりだ。
UAEは上手くいけば、フェルナンド・ガビリアの勝利にタデイ・ポガチャルの総合優勝も決めてしまうかもしれない。
総合優勝を決めてしまうだけの力が今のダディ・ポガチャルには間違いなくあるだろう。
アレハンドロ・バルベルデ
40歳を目前に控えているアレハンドロ・バルベルデ。ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナの第2ステージではダデイ・ポガチャルにまくられてステージ優勝を奪われてしまう。
意地をみせるかと思われた第5ステージでは大きく遅れてしまい総合も10位で終わってしった。さすがのバルベルデも年齢の衰えがあるのだろうか?
昨年のUAEツアーでは、ジェベル ハフィートへの山頂ゴールのステージでタイム差なしだがプリモシュ・ログリッチを破っている。ただ、今回のモビスターのメンバーを見るとアシスト陣の層の薄さは気になる所。
大きくチーム力が落ちている中でどこまで上位に食い込めるのか、バルベルデの足にかかっている。
ジュリオ・チッコーネ
昨年のジロ・デ・イタリア山岳賞獲得にツール・ド・フランスでもマイヨジョーヌをまとった男。
そのアグレッシブな走りは、唯一タデイ・ポガチャルのアタックに反応出来る一人ではないだろうか?
狙いすましたアタックで一気に独走で勝てるとは思えないが、最後まで残ってくるライダーの一人となるだろう。
イタリアチームから出場した、トロフェオ・ライグエーリアでは見事なアタックでディエゴ・ローザを追い落している。
UAEツアーでは、彼の華麗なるアタックに期待しておきたい。
UAEと日本の時差は5時間と少ない。このため夜の8時頃から始まる予定だ。有料放送を契約してない方は、ストリーミングで観戦しよう!
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