サントス・ツアーダウンアンダーに先立っておこなわれた、シュワルベクラシック。
UCI公認レースではないが、シーズン開幕を告げる顔見せクリテリウムだ。
このレースで、昨年の最強スプリンターであるカレブ・ユアンが見事すぎる勝利を飾った。
Schwalbe Classic2020
51kmと距離がきっちりと決まった今回のシュワルベ・クラシック。
今シーズンからスポンサーとなったシュワルベはドイツのタイヤメーカーだ。軽量なチューブレスタイヤも発売しており注目のブランド。
シュアルベ・クラシックは、アデレード市中心部、ヴィクトリア・スクエア周辺での開催となっている。昨年までは1時間たったら、あと1周というわかりにくいコース設定だった。シクロクロスか?
だが、今回は1周1.7kmを30周と決まり、周回カウントも表示されて見る側にもわかりやすいレースとなった。
スタートからは、昨年サントス・ツアーダウンアンダーで総合優勝のダリル・インピーを大写ししてましたね。
今年のコースには、パラコームの登りが大会史上3度目の登場となっているのでダリル・インピーには不利かもしれない。クライマー有利となりそう。
ラスト3周で落車発生
残り3周でイネオスが先頭を固めて走っていた時に集団の中ほどで落車発生。
イネオスが集団を引き始めた頃から、カレブ・ユアンは集団後方から前方に移動。最後のスプリントに備える。
ラスト1周は、クリストファー・ハルヴォルセンのためにEF Pro Cyclingが先頭を固めて引きまくる。そりゃあ、待望の有望若手スプリンターが来たんですから張り切りますよね。
ラスト300mまでEF Pro Cyclingが先頭だったが、真後ろにはジャスパー・フィリップセン( UAE-Team Emirates)が待機。
後ろにはロジャー・クルーゲに引かれるカレブ・ユアンの姿もある。EF Pro Cyclingが一人ずつ先頭から離脱し、いよいよクリストファー・ハルヴォルセンが発射かと思っていたら….
なんと、コース右側からカレブ・ユアンがゴール手前200mからロングスプリントでもがき始める!
これは、早掛けで捲くられるかと思ったけれども、誰もポケットロケットの超低空姿勢スプリントについていけない。
まくるどころか、みんな離されてしまった!
2位争いは、エリア・ヴィヴィアーニの前をずっと引いていたシモーネ・コンソーニが渾身のスプリント。それをギリでかわしたエリア・ヴィヴィアーニが2位。
いや~、見ごたえありましたねえ~。前を引くリードライダーが肘で合図して抜けていく。いいですね~。レースが帰ってきた感じです。
それにしても、カレブ・ユアンのスプリントは凄かった! これだけのロングスプリントをかけられたら、ちょっと太刀打ちできないのでは。
今回はコース幅が広く、自由にラインを取れるのも良かったのかもしれないですね。
コメント