2026 ジロ・デ・イタリアはブルガリアからスタートする。
しかし、このブルガリアスタートに疑問符がついている。現地での政治的混乱と、チームや関係者の移動費を誰が負担するかという金銭的な対立が、開催の足枷となりつつあるようだ。
移動距離

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ジロ・デ・イタリアの第1ステージから第3ステージまでは、ブルガリアの東の果ての黒海から、バルカン半島全体(ブルガリア、北マケドニア、アルバニア)を横断する。
さらにアドリア海・イオニア海を飛び越えて、イタリアの南の果てカラブリアへ移動するという、非常にスケールの大きい配置になっている。
スタート地点のネセバルと第4ステージのカタンザーロは1,000km以上離れており、レースはいったんブルガリアを東から西へ横断(約400km)した後、さらに飛行機でイタリア南端へ約800km飛ぶという、大掛かりな行程が組まれている。
問題は各チームのサービス拠点からの距離だ。例えば、Team Visma | Lease a Bikeの例でいうとブルガリアまで2,500kmも離れている。私なら運転できない距離だ(^^;
主催者のRCS Sportとブルガリアの現地組織委員会の間で、「チームやキャラバンの移動費用をどちらが負担するか」を巡って意見が対立しているという。
通常、国外スタートの際の移動費は開催地側が負担するケースが多いが、この合意形成が難航している。
もし両者の間で解決に至らない場合、UCI傘下のプロフェッショナル・サイクリング評議会(professional cycling council)が仲裁に入り、解決策を決定しなければならない事態に発展する可能性がある。
政権崩壊
The Giro d’Italia and the Giro d’Italia Women, together with their mascot Wolfie 🐺, brought smiles and moments of joy to young patients at San Paolo Hospital and the De Marchi Pediatric Clinic of the Policlinico di Milano, thanks to the collaboration with Associazione Veronica… pic.twitter.com/I2LflHMfSV
— Giro d’Italia (@giroditalia) December 18, 2025
さらに状況を悪化させているのが、ブルガリア国内の政治情勢だ。 汚職に対する抗議デモが激化し、今月に入ってブルガリア政府が総辞職。
新たな選挙は3月まで行われない見通しとなっており、国家的なバックアップが必要なグランデパールの運営体制に空白期間が生まれている。
政権が安定しない中、巨額の開催費用や前述の追加コスト(移動費)を誰が承認し、保証するのかという懸念が高まっている。
あと5ヶ月だけど、問題は解決するのだろうか。まずは移動費用について問題解決してくれないとチームは多くの資材を運ぶこともできなくなる。




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