第7ステージは4年前にマチュー・ファンデルプールが初めてツール・ド・フランスでステージ優勝した記念すべき特別な場所だった。
マチュー・ファンデルプールの祖父レイモンド・プリドールは、ツールでの総合優勝はない。ツール・ド・フランスの表彰台は8回。1964ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝、1961ミラノ〜サンレモ、その他の多くの大レースで勝利を収めたが、一日もマイヨ・ジョーヌを着たことはなかった。
総合2位3回、総合3位5回という「万年2位」だった。祖父の夢を成し遂げた場所だったのだ。そして、4年たってマイヨジョーヌを着用してミュール=ド=ブルターニュの地にかえってきたのだ。
しかし、ブルターニュの壁はマチュー・ファンデルプールにとって厳しかった。
最高の足が必要
🇳🇱 Mathieu van der Poel on losing his yellow jersey and his off-day on Mûr-de-Bretagne:
🎙️ ‘I sometimes wonder how everyone else recovers so well’
📸 Harry Talbot pic.twitter.com/49Rds8bHJf
— Domestique (@Domestique___) July 11, 2025
今回のツール・ド・フランスでは、マチュー・ファンデルプールは総合勢に混じって登りもクリアーしている。
しかし、4年前と違って今回のブルターニュの壁は越えられなかった。間違いなく前日の逃げの疲れがあったのは間違いない。
1回目は越えられたが、すでに集団中ほどでクリアー。2回目にUAE Team Emiratesのティム・ウェレンスが攻撃開始した時には、すでに遅れていた。
マチュー・ファンデルプールのインタビュー
私は自転車競技に長く参加しており、自分の能力とチャンスを十分に理解している現実的な人間だ。
こういうフィニッシュでトップに並びたいなら、最高の脚力が必要だ。ジャージを維持するはほぼ不可能だとわかっていた。
どの時点で厳しいと思いましたか?
正直に言うとすぐだ。2回目の登りでは彼らがさらに激しく攻めてくることは分かっていた。
これは本当に大変な登りだと思った。4年前にはここで優勝した。さらに誇りに思うよ。
4年前と比べて何が違いましたか。昨日の足の疲労によるものだったのでしょうか?
そうだね。そう思う。前も2日目で、これらの選手についてく必要な極力、もしくは最高の脚力だったのですが、今日はそれがなかった。
第2週では何が期待できますか。
これから、何がおこるか全く考えていない。日々見て行こうと思っている。私にとってはすでに大成功のツールになっている。2週目、3週目でもステージ優勝を狙っていく。
タデイ・ポガチャルは、今回の最高の選手ですか?
はい、もちろん。最後まで保つ可能性もある。だから、私たちのチームにもそれができたことを誇りに思う。イエロージャージを獲得することは実際かなりの功績だ。
今週の序盤の奮闘で疲れが出てきてますか?
どうして他の選手はこんなに回復するのだろうと時々不思議に思うんだ(笑。 クラシックのほうに集中できてうれしいよ。 でも、イエロージャージの最終日はとても楽しかった。
たぶん、最初の数日間よりもね。 それにミュール・ド・ブルターニュに戻れるなんて……ここは僕にとって特別な場所なんだ。
マチュー・ファンデルプールがステージ優勝できそうなステージは、第2週・3週には少なくなる。
チームメイトのジャスパー・フィリップセンに毎日のようにグリーンを目指せと言われているそうだけど、実際そちらに注力してチームとしてグリーンを獲得したほうが良いように思う。
コメント