ジロ・デ・イタリア第15ステージで、 INEOS Grenadiersのエガン・ベルナルのアタックに追従したアイザック・デルトロ。
EF Education-EasyPostのリチャル・カラパス、 INEOS Grenadiersのテイメン・アレンスマンと4人が抜け出した。
だが、UAE Team Emirates – XRGはマリアローザグループを下りで猛追。あくまでフアン・アユソーがリーダーだと言わんばかりの戦術を展開。
逃げ切っていれば、ジロが決定したかもしれない。これについてチームが理由を話している。
集団の中の集団を維持
🤔6 days to glory: Isaac del Toro heads into the final week of the Giro as the undisputed leader of the race… And of UAE too? | Preview stages 16-21
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— 📩 Cycling Report (@CyclingReport) May 26, 2025
もし、仮にUAE Team Emirates – XRGが追わなかったら、他チームが足を使ってマリアローザグループを追ったはず。残り90kmからのアタックだったので、最後まで逃げ切るのは至難の業。
ただ、エガン・ベルナルとリチャル・カラパスは逃げきる気満々だったので、それこそフアン・アユソーの総合順位も危うかっただろう。
容認していたら、アイザック・デルトロはついていくだけで良いので、タイム差はさらに広がって十分なリードを築くことができたはずだ。
ファン・アユソーはこのジロ・デ・イタリアで調子が悪い。 少なくとも、100%ではない。 第1ステージのクラッシュから始まり、第9ステージでは膝を縫う怪我を負っている。
UAE Team Emirates – XRGの優柔不断はどこまで続くだろうか。
UAE Team Emirates – XRGのコメント
集団に残ることが目標だった。それが私たちが最も強い時だからだ。アユソーと一緒の集団にはまだ4人のライダーが残っていたので、集団を閉じることを選んだ。
集団に留まることで、私たちは最もコントロールでき、自分たちの強みを最大限に発揮できる。また、アイザックと一緒の集団には INEOS Grenadiersのライダーが2人いたし、リチャル・カラパスもゲオルク・シュタインハウザーと共に先頭を走っていた。
フィニッシュまであと70kmという距離だったので、これから何が起こるか分かっていた。 残り10キロでこのような状況になったら、『頑張れ、アイザック』と言うだろう。
しかし今回は違う決断をした。ピンクのジャージに執着するのではなく、最善の戦術的選択肢を選んでそれを守ったのだ。
フアンは当初から私たちのリーダーであり、私たちは今でも彼を信頼している。しかし、今はレースの状況が違う。アイザックがピンクのジャージを着て、しかもリーダーだ。
だが、動くものなら何にでも飛びつく経験不足で熱心すぎるデルトロと、すでに過酷な3週間のツアーのやり方を心得ている倹約家のアユソーを比べると、力学の違いもわかる。
これをモンテグラッパのレース状況に当てはめると、デルトロはすぐにベルナルに襲いかかるが、アユソーは強力なチームがその差を縮めてくれることを分かっている。 アイザックはまだ幼いので、私たちは彼を落ち着かせようと努めている。
そして、もう一度言うが、私たちは団結している時こそ最も強い。そして、最後に、私たちが正しかったかどうかがわかるだろう。
UAE Team Emirates – XRGは、あくまで慎重だ。第3週の山岳でアイザック・デルトロの調子が崩れることも考えられる。二重に保険をかけることで、チームとして選択枝を増やすということか。
フアン・アユソーの調子が戻れば可能だけど、果たしてどうなるだろうか。そろそろ決断する時だ。
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