2024 ブエルタ・ア・エスパーニャ第12ステージ　まさかのゴールに!

第11ステージでは、プリモッシュ・ログリッチがアレクサンドル・ウラソフの驚異的なアシストを受けてアタック。

ベン・オコナーとのタイム差を37秒縮めて、3分16秒差となっている。この第12ステージでも、縮めてくるのだろうか。

 

第12ステージ　オウレンセ テルマル 〜 エスタシオン・デ・モンターニャ・デ・マンサネダ　133km

 

スタートはガリシア州オウレンセから。ほとんど平坦のない厳しいコース。ただ、距離は133kmと少し短い。

決戦はマンザネダのスキー場への登りとなる。

 

1級山岳　エスタシオン・デ・モンターニャ・デ・マンサネダ

 

最初は緩やかだけど、ゴール手前は12%勾配が続いている。間違いなくタイム差のついてくるゴールだ。

 

 

1. スプリントポイント　Sas de Penelas
2. 1級山岳　エスタシオン・デ・モンターニャ・デ・マンサネダ(15.9 km・4.7%)

 

スタート

腰に痛みがなければ、今日もプリモッシュ・ログリッチが攻撃するはず。

 

対抗するのはMovistar Teamのエンリク・マスか。

 

第12ステージのスタート時の4賞ジャージ着用者は

• 総合　ベン・オコナー　Decathlon AG2R La Mondiale Team
• ポイント賞　ワウト・ファンアールト　Team Visma | Lease a Bike
• 山岳賞　アダム・イェーツ　UAE Team Emirates
• 新人賞　カルロス・ロドリゲス　 INEOS Grenadiers

 

DNSは

• レナート・ヴァン・エトヴェルト　Lotto Dstny　呼吸困難

 

オフィシャルスタート。2番手はワウト・ファンアールトかな。今日も狙っているのか。

 

残り118km。9人が少し前に。

 

後ろに、ワウト・ファンアールトのグループが追ってきている。

 

もうすぐ、先頭に後続が追いつくか。

 

ワウト・ファンアールトは、先頭まで20秒差だ。

 

先頭にはUAE Team Emiratesのマルク・ソレルがいる。スイス王者のマウロ・シュミットも先頭を引く。

 

ワウト・ファンアールトは、集団に捕まった。まだ、23秒しか離れていない。

 

集団からは逃げを諦めないライダーのアタックが続く。

 

集団は棒状。15秒差に迫る。

 

残り96kmで先頭は捕まりそう。

 

マルク・ソレルやマウロ・シュミット、アロルド・テハダなど粘る。

 

あら、集団が容認モードとなったのか。

 

先頭にSoudal – Quick Stepのマウリ・ファンセヴェナントなどが追いつく。決まりか。

 

残り89.2kmで2分46秒と開く。

 

タイム差は順調に開いていく。

 

後方からIsrael – Premier Techのマイケル・ウッズとArkéa – B&B Hotelsのローレンス・ハイスが追っている。追いつけば、逃げのメンバーが完成だ。

 

あら～、マイケル・ウッズは追走をやめてしまった。

 

Decathlon AG2R La Mondiale Teamが集団を引いて、6分48秒差に。

 

逃げのメンバーは

1. マルク・ソレル　UAE Team Emirates
2. ヨナタン・ナルバエス　 INEOS Grenadiers
3. オスカル・ロドリゲス　 INEOS Grenadiers
4. マウリ・ファンセヴェナント　Soudal – Quick Step
5. カルロス・ベローナ　Lidl – Trek
6. マウロ・シュミット　Team Jayco AlUla
7. ルイス・メインチェス　Intermarché – Wanty
8. マックス・プール　Team dsm-firmenich PostNL
9. アロルド・テハダ　Astana Qazaqstan Team
10. パブロ・カスティーリョ　Equipo Kern Pharma

 

残り69.2kmで7分43秒差に。これは、最後の登りでも追いつかれないのでは。

 

ワウト・ファンアールトは、メディカルカーに。

 

左腕に絆創膏を貼っている。落車もしていないけど、なんだろうか。

 

先頭は残り53.3kmで9分40秒と大量のプレゼント。これは決まりだ。

 

アロルド・テハダは、補給と指示を。登りとなればソレルと争うことになるか。

 

スプリントポイント　Sas de Penelas

先頭はスプリントポイントを越えている。

1. マウリ・ファンセヴェナント　Soudal – Quick Step　20ポイント・6秒
2. カルロス・ベローナ　Lidl – Trek　17ポイント・4秒
3. アロルド・テハダ　Astana Qazaqstan Team　15ポイント・2秒
4. ルイス・メインチェス　Intermarché – Wanty　13ポイント
5. パブロ・カスティーリョ　Equipo Kern Pharma　10ポイント

 

集団もスプリントポイントを通過。

 

マルク・ソレルはずっと最後尾。多分ためているのでは。

 

残り21.2km。集団はRed Bull-BORA-hansgroheが引き出す。

 

1級山岳　エスタシオン・デ・モンターニャ・デ・マンサネダ(15.9 km・4.7%)

8分12秒差で最後の1級山岳に。

 

集団は横一線になってきた。

 

マウロ・シュミットはサポートカーと相談。

 

きた。マルク・ソレルが最後尾からアタックだ。

 

すぐに引き離すが。

 

皆のチェックがはいる。

 

逆に、Lidl – Trekのカルロス・ベローナがアタック。

 

カルロス・ベローナは捕まりかけるが、また攻撃。

 

マルク・ソレルは、また最後尾。

 

残り11.5km。カルロス・ベローナは15秒リード。

 

カルロス・ベローナは追いつかれてしまう。

 

牽制からEquipo Kern Pharmaのパブロ・カスティーリョがアタック。

 

一気に抜け出したので、後ろは見えない。

 

マルク・ソレルとオスカル・ロドリゲスが追走に。

 

マルク・ソレルは捕まり、マウロ・シュミットが追走に。

 

パブロ・カスティーリョは27秒差に。

 

マウロ・シュミットを挟んで、追走はオスカル・ロドリゲスが引く。

 

ヨナタン・ナルバエスとマックス・プールが3番手に。

 

マウロ・シュミットに二人が追いつく。

 

残り3.3kmまできた。

 

2位グループにマルク・ソレルが追いつく。

 

4人は追いつくのか。

 

残り2.1km。大金星が近づくか。

 

さあ、マルク・ソレルがアタック。

 

これはダメだ。追走は牽制に。

 

追走はまとまらない。

 

残り1.2km。まだ29秒ある。

 

マルク・ソレルは、ここまできて遅れるのか。

 

パブロ・カスティーリョは最後の力を振り絞る。

 

さあ、ゴールエリアに。

 

マックス・プールが迫ってくるが。

 

パブロ・カスティーリョは寄せ付けない。

 

パブロ・カスティーリョが上がってくる。

 

さあ、ゴールだ!

 

見事な大金星。

 

パブロ・カスティーリョは、これがプロ初勝利。プロ2年目の23歳のスペイン人だ。

 

Equipo Kern Pharmaにとっても、2クラスの優勝はあるけれど、ワールドツアーでは当然今シーズンの初勝利。ブエルタの勝利で超大金星だ。

パブロ・カスティーリョは、左腕に喪章を巻いている。Equipo Kern Pharmaの創設者マノロ・アズコーナ氏が前日に亡くなったためだ。是非、勝利が見たかったことだろう。

 

ゴール後に一斉にマイクが。

 

集団は大人しい。プリモッシュ・ログリッチは2番手いるけれど攻撃しないのか。

 

残り1km。プリモッシュ・ログリッチのアシストが外れる。

 

しかし、プリモッシュ・ログリッチは攻撃しない。

 

Lidl – Trekのマティアス・スケルモースイェンセンを先頭に集団ゴールとなった。ベン・オコナーの総合は守られている。

 

リザルト

ステージ優勝したEquipo Kern Pharmaのパブロ・カスティーリョ

チームの創設者マノロ・アズコーナの死から1日後、チームはこのレベルでの初勝利を記録しましたね。

信じられない。チームにとっても、スタッフにとっても、信じられない。ブエルタでステージ優勝したことが信じられない。昨日亡くなった特別な人のためにもね。今日は彼のことをたくさん考えたよ。

フィナーレでライバルを出し抜くことに成功しましたね。

他の選手たちもとても強かった。決勝はとても緊張したけど、平坦でアタックすることに決めたんだ。それが幸運にも勝利につながった。7～8キロでアタックしたかったんだけど、残り10キロで他の選手が躊躇していた。そこでアタックを決めたんだ。

 

2位　Team dsm-firmenich PostNLのマックス・プール

がっかりしたけど、今日も頑張った。まあ…がっかりだね。走ってすぐに、勝てなかったことを悔やむものだ。感情が少し落ち着いたら、この結果に満足できるかもしれない。この2日間、あと一歩のところまで来ていたからね。

終盤、ボールを持ったのはパブロ・カスティーリョでしたが。

 INEOS Grenadiersには2人が残っていたので、差を縮めるために彼らに期待するのは理にかなっている。実際、私はそれが彼らの責任だと思っていた。たとえそれが困難を伴うものであったとしても。

マウロ・シュミット、マルク・ソレル、ヨナタン・ナルバエスと最後は一緒でしたが。

シュミッドは明らかに先行していたから、それは理解できた。他の2人が何をしていたのかはわからない。結局、ゴールまで全速力で走った。もっと早くアタックすべきだったとは思わない。

 

3位　UAE Team Emiratesのマルク・ソレル

Equipo Kern Pharmaの創設者マノラ・アズコーナ氏は、プロになるのを手伝ってくれた人ですよね。

パブロ・カスティーリョを祝福できてよかった。特別な日だった。確かに、彼等にとっても、チームにとってもね。そして、彼が一番強かった。そして、彼は最強でもあった。

誰もが自分たちだけで逃げたいと思っていたので、多くの離合集散があった。でもカスティーリョの動きはとてもクレバーだった。彼はそれをスマートにやってのけたし、一番強かった。

このブエルタで何度もトライしてますが、まだゴールを狙ってますか?

我々は戦い続ける。

 

第12ステージ　リザルト

総合

ベン・オコナーのコメント

スタートは厳しかった。先頭集団が去ったとき、本当に激しくなった。その後、彼らを離してレースをコントロールした。最後の上りはテンポよく走った。かなり速い登りだったから、アグレッシブに走るには理想的じゃなかった。今日はかなりいい感じだった。

昨日のタイムロスの後、自信を取り戻したのか?

自信は失っていないよ(笑)。ただ、ちょっとイライラしていただけ。自分を信じられなくなったわけではない。明日は非常にタフなフィニッシュが待っている。このブエルタの重要なステージのひとつになるだろう。

 

ポイント賞

山岳賞

新人賞

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