2024 パリ～ニース第7ステージ クイーンステージで爆発!

第7ステージは雪のために、短縮となった。

短くなった、クイーンステージで、レースは激しくなるのか。レムコ・エヴェネプール、プリモッシュ・ログリッチの逆襲が期待される。

 

第7ステージ   ニース～マドン・デュテル　104km

 

最後のマドン・デュテルの登りは15.3kmと長いけど平均勾配5.7%と決定打となるかはわからない。爆発的なスピードで飛び出さないと、リードを奪うのは難しいかも。

 

1. 2級山岳　Côte de Gattières　4.6km・4.7%
2. スプリントポイント　Utelle
3. 1級山岳　マドン・デュテル 15.3km・5.7%

 

スタート前

レムコ・エヴェネプールのレース前コメント

昨日はむしろ大胆ではなかったような気がした。それは自分の原則に完全に反している。いい感じだったので、行ってみたいと思っていた。何が私に降りかかったのか分からない。

今日は時間を取り戻す必要があるだろう。必ずではないが、推奨されている。ある戦術を使うのは難しいだろう。とにかく最後の登りに全てを集中していく。

他のチームもペースを上げることに興味を持つだろうと思う。たとえば、 INEOS Grenadiersについては、昨日も同じことをしたと思う。

あとは、今度は戦術的なミスをするかもしれない(笑)。その差がもっと縮まることを願っている。ステージ優勝すればボーナスタイムが稼げる。

マティアス・スケルモースイェンセンと一緒なら、最高のファイナルショットが撮れると思う。もし解散しないなら、我々はそれに賭けなければならないだろう。

 

第7ステージのスタート時の4賞着用選手は

• 総合　ブランドン・マクナリティ　UAE Team Emirates
• ポイント賞　マッズ・ピーダスン　Lidl – Trek
• 山岳賞　マチュー・ブルゴドー　TotalEnergies
• 新人賞　マッテオ・ヨルゲルソン　Team Visma | Lease a Bike

 

2人の逃げ

二人が逃げている。

1. ヨハン・ヤコブス　Movistar Team
2. バンジャマン・トマ　Cofidis

 

2級山岳　Côte de Gattières　4.6km・4.7%

ポイント獲得順位は

1. バンジャマン・トマ　Cofidis　5ポイント
2. ヨハン・ヤコブス　Movistar Team　3ポイント
3. マーティン・トゥスフェルト　Team dsm-firmenich PostNL　2ポイント
4. ハイム・レームライズ　Team dsm-firmenich PostNL　1ポイント

 

これは山岳賞ジャージのマチュー・ブルゴドーが集団から遅れている。かなり慎重に走っている。雨がひどくなってきた。

 

残り61km。タイム差は1分23秒。

 

Alpecin-Deceuninckのジェイソン・オズボーンも遅れている。元々、ボート競技のオリンピックメダリストだし、eスポーツチャンピオンからプロとなっているので、雨の下りとか経験は少ないだろう。

 

TotalEnergiesのドリス・ファンゲステルも遅れ気味。TotalEnergiesは、すでにピエール・ラトゥール、アントニー・テュルジスも雨でリタイヤしている。主力の二人がいないのは厳しい。

 

先頭の二人は残り50.4kmで1分3秒差。

 

Astana Qazaqstan Teamのアロルド・テハダがフロントタイヤのパンク。この下りで追いつくのは厳しくなる。

 

アロルド・テハダが集団復帰中。現在、総合9位なので、なんとしても戻らないと。

 

残り42.2km。Soudal – Quick Stepがタイム差を50秒とする。

 

レムコの嫌いな寒い雨だけど、足は温存できているだろうか。

 

先頭は、Movistar Teamのヨハン・ヤコブス単独に。残り36.9kmで35秒しかない。

 

Soudal – Quick Stepのジャンニ・モスコンは、仕事終了している。

 

先頭から切れた、バンジャマン・トマに集団が迫る。この後捕まってしまう。

 

残り28.5kmで23秒差。

 

エガン・ベルナルが集団復帰中。

 

ヨハン・ヤコブスは、レインジャケットを脱いだ。残り20.9kmで28秒差。

 

残り17.9kmで34秒差とヨハン・ヤコブスは粘っている。

 

残り16.1kmで33秒差。集団は位置取り争いとなってきた。

 

Lidl – Trekのマッズ・ピーダスンが先頭で飛ばす。

 

1級山岳　マドン・デュテル 15.3km・5.7%

さあ1級山岳が始まる。

 

残り14.7km。18秒差に。 INEOS Grenadiersのジョナタン・カストロビエホが引く。

 

ヨハン・ヤコブスの足が止まった。

 

残り14.2kmでヨハン・ヤコブスが捕まる。

 

 INEOS Grenadiersのジョナタン・カストロビエホが仕事終了。

 

Soudal – Quick Stepがレムコをセットアップ。

 

捕まったヨハン・ヤコブスは、カメラに切られちゃったとポーズ。

 

残り10.9km。先頭は ルイス・フェルファーク、イラン・ファンワイルダー、レムコと続く。

 

プリモッシュ・ログリッチは、Lidl – Trekのマティアス・スケルモースイェンセンの後ろにいる。

 

 INEOS Grenadiersのローレンス・デプルスが先頭にたつ。Soudal – Quick Stepの ルイス・フェルファークは切れていった。

 

残り7.3km。ローレンス・デプルスが引き終わったら、エガン・ベルナルがアタックをかけるのだろうか。まだ、前にでるべきではないと思うけど。

 

スプリントポイント　Utelle

 INEOS Grenadiersの作戦はこれか。エガン・ベルナルがスプリントポイントとボーナスタイム6秒を獲得。

1. エガン・ベルナル　 INEOS Grenadiers　10ポイント・6秒
2. イラン・ファンワイルダー　Soudal – Quick Step　6ポイント・4秒
3. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step　4ポイント・2秒

 

ローレンス・デプルスが切れて、エガン・ベルナルが少し前にでたけど、すぐにイラン・ファンワイルダーが先頭にでる。

 

残り4.3kmでレムコ・エヴェネプールがアタック!

 

だが、勾配が緩くみんながついてくる。

 

マッテオ・ヨルゲルソン、ブランドン・マクナリティ、マティアス・スケルモースイェンセンと続く。

 

残り4kmでアレクサンドル・ウラソフがアタック!

 

BORA – hansgroheのアレクサンドル・ウラソフに誰も反応しない。

 

残り2.7km。アレクサンドル・ウラソフは14秒のタイムを得る。

 

残り2.1km。19秒差となる。

 

ウィルコ・ケルデルマンの引きでは遅いと思ったのか、レムコ・エヴェネプールがアタック。

 

レムコ・エヴェネプールが先頭を引き続ける。

 

一気に、ブランドン・マクナリティを引き離す。

 

ブランドン・マクナリティはついていけない。

 

残り1.5km。レムコにサンティアゴ・ブイトラゴ、マッテオ・ヨルゲルソンがついている。

 

ブランドン・マクナリティは、大きく遅れると総合トップから脱落となる。

 

残り1.2kmで12秒差だが、このままレムコが引き続けると不利だ。

 

残り1.1kmで13秒差。後ろにはプリモッシュ・ログリッチがおりBORA – hansgroheは万全の体制だ。

 

レムコは、このまま引き続けるのか。

 

ブランドン・マクナリティからは、前の集団は見えなくなった。沿道には雪が残っている。

 

アレクサンドル・ウラソフはゴールまで300mを切った。20秒も離れたので勝利は確定だ。

 

アレクサンドル・ウラソフの後ろにライダーは見えない。

 

アレクサンドル・ウラソフが見事な逃げり勝利。今回は、プリモッシュ・ログリッチのアシストとして出場しており、ステージ優勝できたのは嬉しい誤算だろう。アレクサンドル・ウラソフは、今シーズンの初勝利となった。

 

レムコ・エヴェネプールがプリモッシュ・ログリッチとマティアス・スケルモースイェンセンを押さえて2位でゴール。

 

ブランドン・マクナリティは27秒遅れの、7位。総合2位のマッテオ・ヨルゲルソンに4秒差。ギリギリで、総合トップの座を守っている。

明日も丘陵ステージが残っており、まだ総合優勝は確定していない。

 

リザルト

アレクサンドル・ウラソフのコメント

ワールドツアーのステージレースであり、最も重要なレースのひとつだ。特別なのは、私のトレーニングエリアであること。この道はよく知っている。勝てて本当に嬉しい。

ロシア人がラ・マドン・デュテルで優勝したのは今回が初めてではない。同胞イルヌル・ザカリンは2016年、パリ〜ニースでもこの上りで優勝してますね。

彼が勝ったことは知っていた。ラッキーな山だよ。

ステージ前、あなたはGCのトップではなく総合15位スタートでしたね。

だからアタックを選択する自由があったんだ。プリモッシュと一緒にスプリントするか、アタックについて行くか。でも、いいタイミングを見つけて、スペースがあったから行くことに決めたんだ。ただ行ったんだ。

今日のステージを振り返っては?

雨が降っていて寒かった。最後の2キロは凍りそうだった。特に腕がとても冷たかった。幸い、服装はしっかりしていたので、それほど悪くはなかった。コースもかなりトリッキーだった。

 

2位のレムコ・エヴェネプールのコメント

 ルイス・フェルファークは麓からかなりハイペースで走っていた。イラン・ファンワイルダーに交代し、私はフィニッシュまで4〜5キロの地点で加速をかけた。数人の選手が反応した。

その後、ウラソフがアタックし、残りは彼を行かせた。ラスト2キロで再びアタックし、その後は全開でゴールを目指した。残り180メートルでスプリントをリードした後、2位でゴールした。

いい一日だった。レースはまだ終わっていない。パリ～ニースの最終ステージは、土曜日のステージのような上り坂はないが、アップダウンは絶え間なく続く。

 

第7ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞