ゼネク・スティバルは、UCIシクロクロス世界選手権を2010・2011・2014年と3回勝利している。
現在のワウト・ファンアールトや、マチュー・ファンデルプールの先駆けとなったライダーだ。2013年からはシクロクロスから完全にロードに転身。
直前のツアー・オブ・ルーヴェン・メモリアル・ジェフ・シェーレンでヴィクトール・カンペナールツと逃げてスプリントで2位となっている。
ツール・ド・ポローニュ第4ステージでも、ゴール前まで逃げておしくも勝利を逃している。
勝利に近づいたレースについて
ツアー・オブ・ルーヴェン・メモリアル・ジェフ・シェーレンのゴールスプリントについてゼネク・スティバルは以下のようにコメント。
ヴィクトール・カンペナールツが無理やり僕を主役にしたことも、一役買っているのかもしれない。
風向きも悪く、本当に長い間待たされた。フィニッシュまで180mの地点で、スプリントを開始したが、おそらくギアが大きすぎたのだろう。
これだけタフなレースの後では、必ずしも速い者が勝つとは限らない。ツール・ド・ポローニュからの帰路もまだ脚に残っていた。
ポーランドからウィーンを経由してブリュッセルに飛ぶために、土曜日の朝5時に起きなければならなかった。かなり疲れる一日でしたね。
また、ツール・ド・ポローニュ第4ステージでゴール前に抜かれたことも話している。
1週間に2回も優勝争いができるなんて、うれしいよ。過去2シーズンは、病気、コロナ…と挫折の連続だった。
今年は、パリ・ニースの最初の3日間が良かったので、良い春を迎えられると思ったんだ。でも、その後、病気になってしまい、体調が戻らなくなってしまった。
それなら、まだ優勝争いに加われるということでいいじゃないですか。
そうそう、私は共同リーダーに指名されたんですよ。ジュリアン・アラフィリップが、レース中に私のために働いてくれるということで来てくれた。それを望む人がいるならば。
Quick-Step Alpha Vinyl Teamとの契約は
ゼネク・スティバルは、今シーズンでQuick-Step – Alpha Vinylとの契約が終了する。これについてゼネク・スティバルは、以下のように話している。
再契約はできないと言われましたしね。この2年間、僕は十分な力を発揮できなかったからだ。関心があるかどうか?
私の年齢や健康上の問題を考えると、それは疑問符がつく。その意味で、このルーヴェンでの2位は決して重要でないわけではない。
また、もっとレースをしたいのか?
最大40レース日でシーズンを終えるのは、少なすぎる。だから、来年の冬はもっとレースに出たいんだ。でも、まだ到達していない目標があるので、ロードが一番の目標となる。でも、後から来るチームがなければ、それはそれで仕方がない。
ゼネク・スティバルの病気というのは昨年見つかった心臓の問題だ。多くの選手が経験することではあるのだけど。
36歳となったゼネク・スティバル。3度のシクロクロスチャンピオンは、来シーズンも走ろうとするとQuick-Step Alpha Vinyl Team以外からのオファーを待たないといけない。
来年の去就がわかるまで残るレースを全力で走り結果を出さないといけないだろう。
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