ピレネー3連戦が終わって、休息日前に逃げ切りステージが用意されている。
まだ、勝利していないチームは、またも逃げにメンバーを送り込んでくるはず。今日は総合勢はお休みだ。
第15ステージ ミュレ~カルカッソンヌ 169.3 km

コースマップ photo letour.fr
スプリントポイントまでは、Lidl – Trekが頑張るはず。ジョナサン・ミランはポイントを稼いでおかないとタデイ・ポガチャルに抜かれてしまう。
フォンブリュノ峠には山岳ポイントがないが、頂上からゴールまでは約30km。逃げはスプリンターを追いつかせない作戦を取るだろう。

コースプロフィール photo letour.fr
- スプリントポイント サン・フェリックス・ローラテ
 - 3級山岳 サン・フエレオル峠 1.7km・7%
 - 3級山岳 ソレーズ峠 6.2km・5.5%
 - 2級山岳 パ・デュロサント 2.9km・10.2%
 
スタート

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
マチュー・ファンデルプールのコメント
最初の部分は非常に厳しい。どの選手と一緒に走るかによるね。クライマーと走った場合にはクラシックライダーは脱落するだろう。そう、私はこのステージに挑み、カーデン・グローブスとこのステージで何かを成し遂げるつもりだ。
風邪はなおりましたか?
あまりよくない。 それほど回復していない。 だから今日は疑問符がつく。努力はしているけれど、もし調子が悪ければ、自分をセーブしたい。 休養日とモン・ヴァントゥで、回復するのにあと2日ある。 そうすれば、また調子を取り戻せるだろう。
今週、虫刺されの被害に遭った。
オタカムでは目の横を刺された。 腫れて閉じたよ。体も毒と戦っている感じだった。 大丈夫だろうけど、エネルギーが必要だし、毎日ここでエネルギーが必要なんだ。
レムコのリタイヤについては?
とても残念だよ。自分もそういう状況に陥ったことがあるし、ツールでリタイアするのは最悪なことのひとつだ。でも、もう無理だと判断したのなら、そうすればいい。
金曜日に彼に続けるようにメッセージを送ったが、もう無理なら意味がない。次の目標に向かって、彼のことを知ってるから大丈夫だよ。

Tudor Pro Cycling Teamのジュリアン・アラフリップも狙ってくるか。

スタート時の4賞ジャージ着用者は
- 総合 タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates – XRG
 - ポイント賞 ジョナサン・ミラン Lidl – Trek
 - 山岳賞 レニー・マルティネス Bahrain Victorious
 - 新人賞 フローリアン・リポウィッツ Red Bull-BORA-hansgrohe
 
DNSは
- レナート・ヴァン・エトヴェルト Lotto 落車の影響
 

オフィシャルスタート。

マウロ・シュミット、Uno-X Mobilityのヨナス・アブラハムセンなどが攻撃。

逃げ切りに向けて激しい攻撃。

EF Education-EasyPostのニールソン・ポーレスが抜け出す。

46秒ひらいた所で、 INEOS Grenadiersのトビアス・フォスが追走に。

36秒差。誰も来ないので厳しい。

トビアス・フォスに二人がジョイン。
- トビアス・フォス INEOS Grenadiers
 - エフゲニー・フェドロフ XDS Astana Team
 - アレクセイ・ルツェンコ Israel – Premier Tech
 

あっと落車。

やばい。ジュリアン・アラフリップが肩を押さえている。

ジュリアン・アラフリップは、鎖骨骨折ではなく、なんとか走り出す。

Red Bull – BORA – hansgroheのフローリアン・リポウィッツも影響を受けており集団復帰中。

Team Visma | Lease a Bikeのティシュ・ベノートも落車。UAE Team Emirates – XRGのパヴェル・シヴァコフと共に復帰中。

ニールソン・ポーレスは追いつかれた。

Team Visma | Lease a Bikeは、落車で遅れた集団を引いている。ヨナス・ヴィンゲゴーもこの中に。

おっと、マチュー・ファンデルプールがアタック!

これは抜け出せるか。風邪ひいているんじゃあ。
- マチュー・ファンデルプール Alpecin-Deceuninck
 - マテイ・モホリッチ Bahrain Victorious
 - マテオ・ヴェルシェ TotalEnergies
 

さらに6人がジョイン。

先頭は20秒のリード。落車の影響を受けているTeam Visma | Lease a Bikeのヨナス・ヴィンゲゴー、Red Bull – BORA – hansgroheのフローリアン・リポウィッツは54秒遅れ。

タデイ・ポガチャルのいる第2集団は、それほど人数は多くない。先頭から25秒遅れ。

ヨナス・ヴィンゲゴーが必死で前を追っている。

先頭は15人に。
- ヴィクトール・カンペナールツ Team Visma | Lease a Bike
 - ワウト・ファンアールト Team Visma | Lease a Bike
 - マチュー・ファンデルプール Alpecin-Deceuninck
 - カーデン・グローブス Alpecin-Deceuninck
 - パスカル・エーンクホーン Soudal – Quick Step
 - ティム・ウェレンス UAE Team Emirates – XRG
 - ニールソン・ポーレス EF Education-EasyPost
 - アレクセイ・ルツェンコ Israel – Premier Tech
 - トビアス・ルンド・アンドレセン Uno-X Mobility
 - クレモン・ルッソ Groupama – FDJ
 - マテイ・モホリッチ Bahrain Victorious
 - ジェイク・スチュワート Israel – Premier Tech
 - アルノー・デリー Lotto
 - ジェラド・ドリズナー Lotto
 - マテオ・ヴェルシェ TotalEnergies
 

Team Visma | Lease a Bikeからヴィクトール・カンペナールツ、ワウト・ファンアールトが入っている。

3人が追走に。
- ビニヤム・ギルマイ Intermarché – Wanty
 - ロバート・スタナード Bahrain Victorious
 - ヨナス・アブラハムセン Uno-X Mobility
 

残り128.7km。スプリントポイントまで19.4km。落車で遅れていた集団が戻ってきたので、Lidl – Trekが追ってきそう。

集団は40秒差。これは逃げは捕まりそう。

逃げ切ればカーデン・グローブス、アルノー・デリー、ワウト・ファンアールトなどスプリンターが狙える。登りをこなせればだけど。

スプリントポイントまで1.5km。逃げ切った。

テイメン・アレンスマンが集団からアタック。
スプリントポイント サン・フェリックス・ローラテ

マチュー・ファンデルプールが先頭で通過。ゴールで1位ならジョナサン・ミランを抜いてトップに。

UAE Team Emirates – XRGのティム・ウェレンスはずっと最後尾。
3級山岳 サン・フエレオル峠 1.7km・7%

最初の山岳ポイントに。

ここはIsrael – Premier Techのアレクセイ・ルツェンコがトップ通過。
- アレクセイ・ルツェンコ Israel – Premier Tech 2ポイント
 - ニールソン・ポーレス EF Education-EasyPost 1ポイント
 

6秒差まで近づいた時に3人がジョイン。ジョナサン・ミランが遅れたのでLidl – Trekはステージ狙いに。
- クイン・シモンズ Lidl – Trek
 - マイケル・ストーラー Tudor Pro Cycling Team
 - ジャスパー・ストゥイヴェン Lidl – Trek
 
3級山岳 ソレーズ峠 6.2km・5.5%

3級山岳に。

登りで先頭が絞られる。
- ヴィクトール・カンペナールツ Team Visma | Lease a Bike
 - クイン・シモンズ Lidl – Trek
 - マイケル・ストーラー Tudor Pro Cycling Team
 - ティム・ウェレンス UAE Team Emirates – XRG
 - ニールソン・ポーレス EF Education-EasyPost
 - マテイ・モホリッチ Bahrain Victorious
 

マチュー・ファンデルプールとワウト・ファンアールトは大きな追走に飲み込まれている。

メイン集団はUAE Team Emirates – XRGが引き出した。

INEOS Grenadiersのカルロス・ロドリゲスが追走から抜け出している。総合10位だけど、22分57秒遅れ。

ヨナス・ヴィンゲゴーが集団復帰中。

落車したジュリアン・アラフリップは、追走集団最後尾に。

ヨナス・ヴィンゲゴーが集団復帰。

先頭はIsrael – Premier Techのアレクセイ・ルツェンコ。
- アレクセイ・ルツェンコ Israel – Premier Tech 2ポイント
 - ティム・ウェレンス UAE Team Emirates – XRG 1ポイント
 

タデイ・ポガチャルも復帰中。

追走は30人くらいいる。

メイン集団は3分6秒離れている。

先頭にUno-X Mobilityのアンドレアス・レックネスンが追いついた。

Red Bull-BORA-hansgroheのアレクサンドル・ウラソフとTeam Picnic PostNLのワレン・バルギルが追走から抜け出している。

ワレン・バルギルとアレクサンドル・ウラソフも先頭に追い付く。
2級山岳 パ・デュロサント 2.9km・10.2%

この上りでどれだけ抜け出せるか。

まずは、Tudor Pro Cycling Teamのマイケル・ストーラーとLidl – Trekのクイン・シモンズが抜け出す。

先頭にヴィクトール・カンペナールツ、ティム・ウェレンスが追いつき4人に。

マイケル・ストーラーが単独で抜け出す。

マイケル・ストーラーが単独で通過。まだ、フォンブリュノ峠頂上まで10km登らないといけない。
- マイケル・ストーラー Tudor Pro Cycling Team 5ポイント
 - クイン・シモンズ Lidl – Trek 3ポイント
 - ヴィクトール・カンペナールツ Team Visma | Lease a Bike 2ポイント
 - ティム・ウェレンス UAE Team Emirates – XRG 1ポイント
 

メイン集団先頭にUno-X MobilityとEF Education-EasyPostが上がってきた。トビアスハラン・ヨハンネンセンとベン・ヒーリーの総合順位をまもるためだ。 INEOS Grenadiersのカルロス・ロドリゲスに抜かれてしまう。

マチュー・ファンデルプールは、登りで大きく遅れている。5分1秒差。

ティム・ウェレンスがアタック!

残り43.5km。UAE Team Emirates – XRGのティム・ウェレンスが抜け出した。

ティム・ウェレンスは6秒のリード。

マチュー・ファンデルプールは、メイン集団に捕まる。

マテイ・モホリッチも集団に吸収される。

残り31.3km。ティム・ウェレンスのリードは50秒に。

これだけのメンバーがいて、回らずに突き放されるとは~。残り9.9kmで1分41秒差。

やや、下っているので理想的。60km/hでぶっ飛ばしている。

ワウト・ファンアールトとMovistar Teamのイバン・ロメオが猛烈な勢いで追ってきている。なんとか追いついて2位争いを盛り上げて貰いたい。

ワウトが追いつく前にヴィクトール・カンペナールツがアタック。

ティム・ウェレンスはカメラに向かって2度目のガッツポーズ。

ベルギー王者のティム・ウェレンスが独走勝利。

ジロ、ブエルタにつづいてツールでも勝利し三部作の完成となった。UAE Team Emirates – XRGは、タデイ・ポガチャル4勝に続いて5勝目。

Team Visma | Lease a Bikeのヴィクトール・カンペナールツが2位。

3位はTudor Pro Cycling Teamのジュリアン・アラフリップ、4位はTeam Visma | Lease a Bikeのワウト・ファンアールト、5位は INEOS Grenadiersのアクセル・ローランス。

ジュリアン・アラフリップは、自分が勝ったと思っていつもの派手なガッツポーズしてしまった。インタビューなしで車にのりこんでいた。
リザルト

優勝したUAE Team Emirates – XRGのティム・ウェレンス
ツール・ド・フランスは誰もが知っていると思う。誰もが走りたいと願うけれど、誰もが勝てるわけではない。でも、私は今、それを成し遂げた。本当に素晴らしい気分だ。
その日の早い時間に、チーム内でニルス・ポリッツと私が優勝を争うだろうと冗談を言っていた。最終的に、順位を上げることができた。
最終登りの頂上直前でチャンスを掴んだ。
今日の登りは爆発的な展開だったが、良い感触だった。ステージ優勝のチャンスを掴むにはソロで走らなければならないと分かっていたし、まさに絶好のタイミングでチャンスを掴むことができた。
これはあなたにとって何を意味するのか?
パリでタデイとイエロージャージを争うなら、ステージ優勝を即座に交換したい。もちろん、これで三部作は完了したので、祝うしかない。バイクを頭上に保つために、大きな差をつけてフィニッシュラインを通過したかったんだけど、忘れちゃった(笑

2位 Team Visma | Lease a Bikeのヴィクトール・カンペナールツ

4位 Team Visma | Lease a Bikeのワウト・ファンアールト(チーム公式サイトより)
正しいブレイクをするだけでも大変だった。 最終的には、ビクターが一緒にいてくれたことが良かった。 最初はフィーリングが良くなかったけど、終盤は良くなった。
チームには、今日はビクターがやるしかないと言ったんだ。 それでも追走グループに復帰できたのには驚いた。 2位と4位は堅実な結果だが、もちろん勝ちたかった。 今日は全力を尽くしたかったし、そうした。 最終週にはもっとチャンスがある。

7位 Lidl – Trekのジャスパー・ストゥイヴェン
序盤の落車は大混乱だった。あんな風にレースに復帰できるとは思っていなかった。
ティム・ウェレンスに匹敵する者は誰もいなかった。彼は圧倒的に強く、超ハイレベルのライディングをしていた。彼は昨日すでにそのことについて話していた。メカニカルトラブルの後、グルペットにいた。それが彼にとってプラスになったと思う。
第15ステージ リザルト

総合

ポイント賞
山岳賞
新人賞

  
  
  
  

コメント
三部作を完成させるツールのステージ優勝を、独走してナショナルチャンピオンジャージで成し遂げるなんてサイコーでしょうねー(*^^*)
逃げの中で脚をためるウェレンスの調子が良く、逃げに勝ちを譲るUAEの集団コントロールも計算され尽くしたものだったのかもしれませんね。
最高だけど、UAE Team Emirates – XRGは強すぎですね。
アタックのタイミングも良かったけれど、あれだけのメンバーでも力を合わせて追えないのがレースの不思議なところですね。
Team Visma | Lease a Bikeは、もう完全にステージ狙いに焦点を移している感じですが、中々勝てない。サイモン・イェーツの1勝だけでは寂しいですね。というか、他のチームにも勝たせてあげて欲しい。
第14ステージでツールマレーの序盤で少しだけ牽引してさっさと遅れていったのを見て「あれっ?」と思ったのですが(メカトラだったようですが)、実はこれを狙っていたのか…。
グルペットで走ったことで体力温存。逃げに入っても確定するまで先頭交代には出ず。クイン・シモンズも前に出ろよと盛んに言ってましたね。
ただ、後続は追いついて欲しかったかな。