2024 シュヘルデプライス　　非公式スプリンター世界選手権の覇者は?

112回目の開催となるシュヘルデプライスは、フランダースクラシックが主催する最も古いクラシックで1907年から始まっている。Scheldeprijs(1.Pro)

ロンド・ファン・フラーンデレンは1913年、ヘント〜ウェヴェルヘムは1934年から開催。その他のフランダースクラシックが主催するレースは第2次世界大戦以降に始まっている。

スプリンターの非公式世界選手権とも言われており、クラシックの中でもスプリンターが勝利を狙うコースとなる。

 

過去の優勝者は

• 2023  ジャスパー・フィリップセン
• 2022 アレクサンダー・クリストフ
  
• 2021 ジャスパー・フィリップセン
• 2020  カレブ・ユアン
• 2019　ファビオ・ヤコブセン
• 2018　ファビオ・ヤコブセン
• 2017　マンセル・キッテル
• 2016　マンセル・キッテル
• 2015　アレクサンダー・クリストフ
• 2014　マンセル・キッテル
• 2013　マンセル・キッテル
• 2012　マンセル・キッテル

 

テルネーゼン～スコーテン　205.3km

 

スタート地点は、オランダ南西部のゼーラント州、ゼーウス・フラーンデレン地域の中部に位置するテルネーゼンから。

74km後、アントワープのカペッレンにあるベルギーとの国境に到着。プッテ、ブラッススガート、ブレヒトの自治区を経由して、16.9kmのローカルサーキットに向かう。

オランダなので、全く高低差はない。だが、オランダなので風は強い。向かい風選手権というのがあるくらいだから。

 

ローカルサーキットでは、1,700メートルの長さの石畳が4回出てくる。この石畳はかなり綺麗なので、ここで差がつくことは考えにくい。

ゴールは、凹凸もなくなっており路面は綺麗なので安全にスプリント出来る。

 

注目のライダーは

• Alpecin – Deceuninck  ジャスパー・フィリップセン、カーデン・グローブス
• Soudal Quick-Step　ティム・メルリエ、ルーク・ランペルティ
• Intermarché – Wanty　ヘルベン・タイッセン
• Arkéa – B&B Hotels　ルーカ・モッツァート、イエンセ・ビエルマンス
• BORA – hansgrohe　サム・ウェルスフォード、ダニー・ファンポッペル
• Lidl – Trek　エドワード・トゥーンス
• Team dsm-firmenich PostNL
• Team Jayco AlUla　ディラン・フルーネウェーヘン
• UAE Team Emirates　フアン・モラノ
• Lotto Dstny
• Astana Qazaqstan Team　ケース・ボル
• Israel – Premier Tech　ユーゴ・オフステテール
• Uno-X Mobility　ソーレン・ヴァーレンショルト
• Q36.5 Pro Cycling Team　マッテオ・モスケッティ

 

レース序盤

レース序盤で落車。

 

放送スタート前にIntermarché – Wantyのヘルベン・タイッセンが落車してリタイヤ。救急車に乗った。

 

アンネ・マリットも立てない。二人はリタイヤしている。

 

5人の逃げ

5人が逃げている。

1. バティスト・プランカールト　Intermarché – Wanty
2. リアム・スロック　Lotto Dstny
3. ヴィンセント・ヴァン・ヘメレン　Team Flanders – Baloise
4. アクセル・ヒュンス　TDT – Unibet Cycling Team
5. Stijn Appel(BEAT Cycling Club )

 

残り79kmで2分4秒差に。

 

先頭は石畳に。

 

残り3周

先頭は周回コースに。

 

昨年優勝のジャスパー・フィリップセンは集団後方で、サポートカーに。

 

残り44km。集団は1分9秒差。

 

ジャスパー・フィリップセンは、また集団後方にいる。調子よくないのか。

 

Team Jayco AlUlaのディラン・フルーネウェーヘンも勝利が欲しいところだ。

 

残り2周

35秒差で先頭が通過。

 

集団は大集団のまま。

 

先頭からTDT – Unibet Cycling Teamのアクセル・ヒュンスがきれる。

 

先頭は二人となる。

1. バティスト・プランカールト　Intermarché – Wanty
2. リアム・スロック　Lotto Dstny

 

22秒差。集団は遠くに見える。こちらは先頭から切れた二人。

1. ヴィンセント・ヴァン・ヘメレン　Team Flanders – Baloise
2. Stijn Appel(BEAT Cycling Club )

 

先頭から千切れた二人が集団に捕まる。

 

残り1周

二人は残り1周に。

 

Soudal – Quick Stepのティム・メルリエがパンク。

 

バティスト・プランカールトが逃げをやめてしまった。

 

先頭はLotto Dstnyのリアム・スロック単独に。

 

残り8km。リアム・スロックの足が止まる。

 

リアム・スロックは集団に吸収される。

 

残り2.7km。Lidl – Trekが先頭。

 

残り2.1km。まだLidl – Trekが引いている。

 

集団で落車だ。

• SAJNOK Szymon (Q36.5 Pro Cycling Team) 

 

残り1.2km。Alpecin-Deceuninckが先頭に。

 

Soudal – Quick Stepのトレインも上がってくる。

 

さあ、ゴール前だ。

 

ゴール手前250m。横一線だ。

 

一番右からSoudal – Quick Stepのティム・メルリエがスプリント開始している。まだ200m以上あるぞ。

 

ティム・メルリエが発射だ。

 

ディラン・フルーネウェーヘンも前にいる。

 

ジャスパー・フィリップセンが、ようやくティム・メルリエの後ろに入っている。

 

これはティム・メルリエとジャスパー・フィリップセンの対決か。

 

ティム・メルリエは、後ろを確認する余裕がある。

 

ゴールライン手前からもう勝利を確信。

 

ティム・メルリエが超ロングスプリントを成功させた!

 

なんという加速と持続力。

 

ティム・メルリエが今シーズンの7勝目をあげた。

 

クラシックでのSoudal – Quick Stepの勝利だ。

 

リザルト

ティム・メルリエのコメント

ここまで座ること自体は予定外だったが、状況によるものだった。何人かのライダーは、お互いに倒れそうになっていた。でも、ベルト・ファンレルベルフベルトがまだ来ることは分かっていた。ベルトは何をすべきか完璧に知っているんだ。

ベルト・ファンレルベルフのリードアウトは?

しばらくの間、サインを見失ったけど、ブルージュ〜デ・パンヌクラシックでのスプリントから学んだよ。あの時、スプリントを始めるのが遅すぎた。だから今は遠くからスタートしている。とにかく時速70～75キロで走って、それから速くなるんだ。

慌ただしいスプリントだけでなく、レース序盤は風で大変でしたね。

風が強くて、とても慌ただしいスタートだった。狭い道を走っていたからね。風は不利だったけど、それでも緊張はあった。直立していてよかった。ある時点で、危険は少なくなるとわかっていたからね。

すでに7勝で、現在最高のスプリンターとして知られるフィリップセンとも決着をつけましたね。

でも、そんなことはどうでもいい。ただ、自分のスプリントに乗って、すべてのレースで勝つことが重要なんだ。ここで7勝目を挙げることができてうれしいよ。

次のレースは次の日曜日、パリ〜ルーベが予定されている。北の地獄に何を期待しているのだろうか？

ツアー・オブ・フランドルでは、すでに調子がいいと感じていた。努力の成果もあった。楽しみだよ。運が味方してくれることを願っている。

 

2位はジャスパー・フィリップセン(Alpecin-Deceuninck)

残り1.5キロで、スプリントトレインは所定の位置についた。でも、最後の最後で、お互いを見失ってしまったんだ。

最後の数メートルで追いついたが、結局メルリエには届かなかった。ミラノ〜サンレモの勝者は、この結果に満足できるのだろうか？

フィーリングには満足しているし、まっすぐ走れたことにも満足している。

日曜日を見据えた大きなスプリントをする気にはなれなかったけれど……。もう少しアグレッシブに走るべきだったかもしれない。何年後かには、必ずこのレースで勝つために戻ってくるよ。

 

3位はディラン・フルーネウェーヘン(Team Jayco AlUla)

ラインまであと1キロのところでチェーンに問題があった。リードアウトを失ったが、ラインまで500メートルほどで再びお互いを見つけた。それから彼について行った。でも結果的に、スプリントに入るのが早すぎた。メルリエは風を避け、僕にはない加速力を持っていた。フィリップセンに抜かれたが、これは表彰台に値すると思う。

左側はいつも少し引っかかってしまう。メリエはすでに少し前にいて、僕はスリップストリームをつかみたかった。それでも最後は素早く抜け出した。それがスプリントだ。

次の目標は？

1週間、少し休んでいる。それからツアー・オブ・ハンガリーに向けて調子を上げていく。火曜日にはスペインに出発して、そこで良いステージを終えて、ツール・ド・フランスを目指す。