イタリアのロンバルディア州ミラノ県で行われるコッパ・ベルノッキ-GP BPM。ワンデイのプロシリーズカテゴリーのレース。
こちらも古くからあるレースで、今年で102回目の開催となる。
過去の優勝者は
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2019 フィル・バウハウス
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2018 ソンニ・コルブレッリ
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2017 ソンニ・コルブレッリ
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2016 ジャコモ・ニッツォーロ
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2015 ヴィンチェンツォ・ニバリ
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2014 エリア・ヴィヴィアーニ
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2013 サーシャ・モードロ
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2012 サーシャ・モードロ
ニバリを除いてほぼ、スプリンターが勝利している大会だ。
レニャーノ~レニャーノ 197.15km
レニャーノ広場からスタートし、途中、ピッコロステルヴィオの登りを6回登る17kmの周回コースを走る。
レニャーノでは、3周のシティサーキット5.8 Kmを走ってゴールとなる。
- スプリントポイント サンジョルジョスレニャーノ
- スプリントポイント パラビアーゴ
- スプリントポイント ネルヴィアーノ
- スプリントポイント サンヴィットーレオローナ
- スプリントポイント Busto Arsizio
- 山岳ポイント ピッコロステルヴィオ 1.5km・6.5%
注目されるライダーは
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INEOS Grenadiers イーサン・ヘイター、リッチー・ポート
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Astana – Premier Tech アレクセイ・ルチェンコ
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BORA – hansgrohe イーデ・シュリング
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Cofidis, Solutions Crédits エリア・ヴィヴィアーニ
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Deceuninck – Quick Step レムコ・エヴェネプール
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EF Education – Nippo ニールソン・ポーレス、ヒュー・カーシー
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Groupama – FDJ ティボー・ピノ、ダヴィ・ゴデュ
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Israel Start-Up Nation ダン・マーティン
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Movistar Team マルク・ソレル
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Team BikeExchange ダミアン・ホーゾン
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Team Qhubeka NextHash ジャコモ・ニッツォーロ
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Trek – Segafredo マッテオ・モスケッティ
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UAE-Team Emirates フアン・モラノ
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Team Arkéa Samsic ナイロ・キンタナ
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Team TotalEnergies ビェール・ラトゥール
スプリントとなると、イーサン・ヘイター、エリア・ヴィヴィアーニ、ジャコモ・ニッツォーロ、ファンモラノなどが有力か。
スタート前
レムコ・エヴェネプールは、イル・ロンバルディア前の調整レースとして出ている。まあ、逃げれることはないのでスプリントのアシストとなるだろう。
Team Qhubeka NextHashのジャコモ・ニッツォーロ。チームは財政難でNextHashが4年のいう契約だったのに、今シーズンでスボンサーを降りることになっている。
ジャコモ・ニッツォーロならば、移籍先があるだろうけど今からでは条件が悪くなる一方だ。
アルケア・サムシックのナイロ・キンタナも出場。キンタナもイル・ロンバルディアの調整として出場。今日の出番はないだろう。
エリア・ヴィヴアーニは2014年に優勝。今シーズンのこのレースで最後となりそう。コフィディスには居場所がないので、移籍となるだろうけど、まだ発表はない。
気温は17℃。なんと、イタリアも雨。雨だと寒いだろう。
200km雨の中を走るのはライダーには厳しい。
Team TotalEnergiesのアクシー・グジャールがファーストアタックを掛ける。
大雨の中、アタックはかかり続ける。
6人の逃げ
レムコ・エヴェネプールが逃げに参加。スタートから約50kmを過ぎてから出来上がっている。追走でマルク・ソレルも追っていたが追いつかなかった。
- サムエーレ・バティステッラ(Astana-Premier Tech)
- レムコ・エヴェネプール (Deceuninck-Quick Step)
- ファウスト・マスナダ(Deceuninck-Quick Step)
- ティボー・ピノ (Groupama-FDJ)
- プッピオ・アントニオ(Team Qhubeka NextHash)
- アレッサンドロ・コーヴィ(UAE Team Emirates)
雨だとカメラの映像が入ってこないのが一番の大敵だ。途中、ゴール地点ばかりが映される。
すでに17kmの周回コースの最後の山岳に入っている。残り44kmでタイム差は4分と変わらない。見たいけど、見られないのが一番困る~。
ウルフパックは、二人乗っているのが心強い。最後は、ファウスト・マスナダがアシストしてレムコ・エヴェネプールがアタックするかも。
たまに映像が入っても、すぐにカメラが映らなくなる。雨は嫌いだ。
先頭はBORAを中心に追っているけど、タイム差は広がるばかり。残り39kmで4分54秒まで広がる。これは逃げ切りかも。
でた~。レムコのアタックだ。なんと残り30km以上からの逃げだ。
最後の僅かな登りで仕掛けている。
なんと、スプリンターのためのステージで勝ってしまうのか?
すぐに19秒を稼ぎ出す。100人以上を相手にゴールまで逃げたら凄いことだ。
サポートカーからアドバイスを貰ってゴールを目指す。集団は5分以上後ろだ。集団に追いつかれることはない。
後ろの5人はファウスト・ナスナダが邪魔をしている。TTでレムコに叶う相手はいない。
残り23.8kmで集団に6分もの大差をつける。どれだけ凄いスピードで走っているのか。イル・ロンバルディアの事故から1年。完全に事故前の強さが戻っている。
直前のジロ・デッレミリアでは、ジョアン・アルメイダをアシスト。世界選手権ではベルギーチームのために走ったが、今回は自分のためだ。
前の二つのレースもレムコがエースだったら~。
後続はすでに1分5秒離れた。
ラスト3周
レムコはゴールラインを通過。ここからローカルラップ3周でゴールだ。
ファウスト・マスナダは引かないが、残りの4人で必死で回せば追いつくのが普通だけど~。
常識が通用しないのがレムコだ。
レムコは雨がひどくて、サングラスを外したりかけたり。
後続は1分50秒に開く。こうなると最後はファウスト・マスナダがアタックをかけて2位となるチャンスも生まれる。
ラスト2周
残り2周となりタイム差は2分近くになる。
集団が周回コースに入った。前には、独走するレムコが集団を抜くというレースもあったけど、今日もそうなるかもしれない。
レムコはもう確信しているだろう。勝利に向かって走っていることを。
ティボー・ピノは、久々の上位入賞となりそうだ。レムコの引きのおかげかな~。
ラスト1周
残り1周に追走がはいる。メイン集団からの逃げ切りは確実だ。
残り3.2kmでファウスト・マスナダがアタックをかける。2位を目指しての走りだ。
マスナダが見事に抜け出した。二人となった。
- ファウスト・マスナダ(Deceuninck-Quick Step)
- アレッサンドロ・コーヴィ(UAE Team Emirates)
残り1km。レムコは勝利を確信してカメラに向かって手を上げる。
200kmのレースをアベレージ44.4km/hという凄いベースで走り通した。しかも、丘もあり大雨のなかだ。
これほどの強さを持ったライダーはいない。今週末のイル・ロンバルディアもレムコの日となる可能性は高い。
レムコは
グループのすべての目を私に感じたので、それに応じて行動しなければならなかった。攻撃したとき、私は本能に従った。フィニッシュラインから非常に遠かったので少し危険を冒した。しかし私は他のみんなを目で見ていた。
彼らはフックにあった。これが私のチャンスだ。自分自身に言った。
今朝のスタートで、ファウストと私は雨が降ったことをとても嬉しく思った。水は私を怖がらせません、私はベルギーから来た。
子供の頃からこれらの気候条件に慣れていた。雨にとても満足している。このような場合、それは大きな助けになる。怖くなり、レースで特別な考えを持っていることに気付くライダーがたくさんいる。
私は認めなければならない。復讐を持っているので土曜日を待つことができない。一年前、ロンバルディアは私からすべてを奪った。
実質的にシーズン全体を失った。このレースで私はオープンアカウントを持っている。そして、ジュリアン・アラフィリップと一緒にいくつかの良いものを見せる。
そして、ベルガモの到着後、私は素敵な休日を楽しみ、ついに切断して他のことを考えることができるようになる。しかし、最初に私は確かにたくさんの戦いをする古典を持っている!
チームメイトのファウスト・マスナダも3位となりチームとしては大成功だ。しかし、スプリンターのためのレースを逃げて勝ってしまうとは。恐るべきライダーが完全復活だ。
リザルト
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
---|---|---|---|---|
1 |
EVENEPOEL Remco
|
Deceuninck – Quick Step | 200 | 4:26:13 |
2 |
COVI Alessandro
|
UAE-Team Emirates | 150 | 1:49 |
3 |
MASNADA Fausto
|
Deceuninck – Quick Step | 125 | 1:50 |
4 |
BATTISTELLA Samuele
|
Astana – Premier Tech | 100 | 2:25 |
5 |
PINOT Thibaut
|
Groupama – FDJ | 85 | 2:26 |
6 |
PUPPIO Antonio
|
Team Qhubeka NextHash | 70 | 2:55 |
7 |
MOLANO Juan Sebastián
|
UAE-Team Emirates | 60 | 10:57 |
8 |
FIORELLI Filippo
|
Bardiani-CSF-Faizanè | 50 | ,, |
9 |
BONIFAZIO Niccolò
|
Team TotalEnergies | 40 | ,, |
10 |
VIVIANI Elia
|
Cofidis, Solutions Crédits | 35 | ,, |
集団トップはUAEのフアン・モラノ。スプリンターの出番はなかった。
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