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2021ジロ・デッレミリア サン・ルーカの5回の登りを制したのは激坂の王者!

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Photo credit: megathud on Visualhunt.com
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イタリアの、エミリア・ロマーニャ地方のボローニャ近郊で開催されるジロ・デッレミリア。

1909年から開催されており、今年で104回目となる。最後の40kmでサン・ルーカの登りを5回登る。

翌日の、パリ~ルーベに出場しない総合系のライダーが揃っている。来週の落ち葉のクラシック、イル・ロンバルディアを占う上でも上位に入るライダーの調子を見るのに良いレースだ。

 

これまでの優勝者は

  • 2020 アレクサンドル・ウロソフ
  • 2019  プリモッシュ・ログリッチ
  • 2018  アレッサンドロ・デマルキ
  • 2017  ジョヴァンニ・ヴィスコンティ
  • 2016  エスデバン・チャベス
  • 2015  ヤン・バークランツ
  • 2014  ダビデ・レベリン
  • 2013  ディエゴ・ウリッシ
  • 2012  ナイロ・キンタナ
  • 2011 カルロス・ベタンクール

アレクサンドル・ウラソフに続くのは誰だろう。

 

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カザレッキオディリノ~サン・ルーカ  195.3km

コースプロフィール photo gsemilia

 

序盤から、登っていくが、勝負の分かれ目はここではない。二つの山岳ポイントでは、集団の振るい落としが行われる。

 

  1. スプリントポイント  Zola Predosa
  2. スプリントポイント  ヴァルサモッジャ
  3. 山岳ポイント ブラサパス 3.5km・4.0%
  4. 山岳ポイント メデラナ城 7.8km・6.7%
  5. スプリントポイント  Parco deiCiliegi
  6. サン・ルーカ 2.1km・9.4%
  7. サン・ルーカ 2.1km・9.4%
  8. サン・ルーカ 2.1km・9.4%
  9. サン・ルーカ 2.1km・9.4%
  10. サン・ルーカ 2.1km・9.4%

 

フィニッシュから37.2kmで、ライダーは初めてサン・ルーカの麓に到着。ここからの5周回で勝者が決まる。

 

注目されるライダーは

  •  Astana – Premier Tech  アレクサンドル・ウラソフ、ルイスレオン・サンチェス
  •  AG2R Citroën Team ブノワ・コヌフロワ、ベン・オコナー
  •  BORA – hansgrohe フェリックス・グロスチャートナー
  •  Deceuninck – Quick Step レムコ・エヴェネプール、ジョアン・アルメイダ
  •  EF Education – Nippo ヒュー・カーシー、リゴベルト・ウラン
  •  Groupama – FDJ ティボー・ピノ、ダヴィ・ゴデュ
  •  INEOS Grenadiers アダム・イェーツ、テイオ・ゲイガンハート
  •  Israel Start-Up Nation マイケル・ウッズ
  •  Team Jumbo-Visma プリモッシュ・ログリッチ、セップ・クス、ヨナス・ヴィンゲゴー
  •  Lotto Soudal ティム・ウェレンス
  •  Team BikeExchange ダミアン・ホーゾン
  •  Team Qhubeka NextHash ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ
  •  Trek – Segafredo バウケ・モレマ
  •  UAE-Team Emirates タデイ・ポガチャル、ディエゴ・ウリッシ
  •  Team Arkéa Samsic ナイロ・キンタナ
  •  Team TotalEnergies ピエール・ラトゥール

 

ツール覇者のタデイ・ポガチャル、ブエルタ覇者のプリモッシュ・ログリッチ、それに世界選手権で良い走りをみせたレムコ・エヴェネプールと優勝候補は目白押しだ。

 

スタート前

レムコ・エヴェネプールは優勝候補の一人だ。

 

UAEもメンバーは揃っている。ダヴィデ・フォルモロ。

 

タデイ・ポガチャルも参戦。調子はどうだろう。

 

快晴の中、スタートラインに並ぶ。

 

スタート。

 

すぐにアタックがかかるが中々決まらない。

 

地元のイタリアチームが先頭で逃げだそうとする。

 

集団から9人が抜け出す。

  1. イーデ・シュリング(Bahrain Victorious)
  2. ナトナエル・テスファジオン (Androni Giocattoli)
  3. アンドレア・ガロシオ(Bardiani Csf Faizanè)
  4. ジョヴァンニ・カルボーニ (Bardiani Csf Faizanè)
  5. ダヴィ・デバイス (Eolo-Kometa)
  6. シュナイター・ヨアブ (Vini Zabù)
  7. ロレンゾ・ミレシ(Beltrami Tsa Tre Colli)
  8. マシュー・バセジオ (General Store)
  9. ポール・ライト (Mg.KVis Vpm)

 

先頭は、登りで人数を減らしながら、なんとか逃げている。

 

残り、53kmで逃げは6人。

  1. イーデ・シュリング(BORA-hansgrohe)
  2. アンドレア・ガロシオ(Bardiani Csf Faizanè)
  3. ジョヴァンニ・カルボーニ (Bardiani Csf Faizanè)
  4. ダヴィ・デバイス (Eolo-Kometa)
  5. シュナイター・ヨアブ (Vini Zabù)
  6. ロレンゾ・ミレシ(Beltrami Tsa Tre Colli)

 

レムコ・エヴェネプールはチームに守られて進む。決戦は、サン・ルーカの登りだ。

 

1回目 サン・ルーカ 2.1km・9.4%  

最初の登りで、先頭は3人となる。

  1. イーデ・シュリング(BORA-hansgrohe)
  2. アンドレア・ガロシオ(Bardiani Csf Faizanè)
  3. ジョヴァンニ・カルボーニ (Bardiani Csf Faizanè)

 

集団からアタックがかかる。マウリ・ファンセヴェナントだ。

 

なんと、BOROのイーデ・シュリングが蛇行して遅れてしまう。先頭は二人に。

  1. アンドレア・ガロシオ(Bardiani Csf Faizanè)
  2. ジョヴァンニ・カルボーニ (Bardiani Csf Faizanè)

 

 

マウリ・ファンセヴェナントは捕まってしまう。

 

集団から抜け出したメンバーが先頭二人に追いつく。

 

まだ、タイム差はないが7人が少しだけ抜けている。

  1. レムコ・エヴェネプール(Deceuninck-Quick-Step)
  2. ファウスト・マスナダ(Deceuninck-Quick-Step)
  3. アダム・イェーツ(INEOS Grenadiers)
  4. セップ・クス(Team Jumbo-Visma)
  5. プリモッシュ・ログリッチ(Team Jumbo-Visma)
  6. アンドレア・ガロシオ(Bardiani Csf Faizanè)
  7. ジョヴァンニ・カルボーニ (Bardiani Csf Faizanè)

 

2回目 サン・ルーカ 2.1km・9.4%  

アダム・イェーツ先頭で逃げるが、集団も後ろに見えている。

 

レムコ、ログリッチ、アダム・イェーツと続く。

 

セップ・クスが落ちて、マイケル・ウッズとクレモン・シェヴリエが追いつく。

 

さらに、追いついてきたジョアン・アルメイダと、ヨナス・ヴィンゲゴーがアタックをかける。

 

二人が少しだけ抜け出す。だが、下りで追いつかれてしまう。この山岳ポイントの通過順位は

  1. ヨナス・ヴィンゲゴー(Team Jumbo-Visma) 5ポイント
  2. ジョアン・アルメイダ(Deceuninck-Quick-Step) 3ポイント
  3. アダム・イェーツ(INEOS Grenadiers) 1ポイント

 

変わったメンバーは

  1. クレモン・シェヴリエ(AG2R Citroën Team)
  2. レムコ・エヴェネプール(Deceuninck-Quick-Step)
  3. ジョアン・アルメイダ(Deceuninck-Quick-Step)
  4. ダヴィ・ゴデュ(Groupama-FDJ)
  5. アダム・イェーツ(INEOS Grenadiers)
  6. マイケル・ウッズ(Israel Start-Up Nation)
  7. プリモッシュ・ログリッチ(Team Jumbo-Visma)
  8. ヨナス・ヴィンゲゴー(Team Jumbo-Visma)

 

3回目 サン・ルーカ 2.1km・9.4%  

今度は、プリモッシュ・ログリッチが先頭でベースを上げる。

 

ステフェン・クライスヴァイクが集団から、先頭にジョインしようとしている。

 

ジョアン・アルメイダがペースを上げる。

 

そして、レムコ・エヴェネプールがアタック!

 

レムコは後ろを確認しながら頂上を通過。

 

レムコのアタックで先頭は6人に。

  1. レムコ・エヴェネプール(Deceuninck-Quick-Step)
  2. ジョアン・アルメイダ(Deceuninck-Quick-Step)
  3. アダム・イェーツ(INEOS Grenadiers)
  4. マイケル・ウッズ(Israel Start-Up Nation)
  5. プリモッシュ・ログリッチ(Team Jumbo-Visma)
  6. ヨナス・ヴィンゲゴー(Team Jumbo-Visma)

 

4回目 サン・ルーカ 2.1km・9.4%  

強力な6人が4回目のサン・ルーカに突入。すでに30秒のタイム差を稼いでいる。

 

さあ、誰がアタックをかけるのか?

 

レムコがずっと引き続けている。

 

今度はジョアン・アルメイダがペースを上げる。レムコはアシストなのか?

 

レムコは追いつくと、すぐに先頭に立つ。

 

ジョアン・アルメイダがペースをまたも上げる。レムコとヴィンゲコーが切れたが下りで追いつく。

 

レムコは、下りで追いつくとそのまま先頭に出てアタック!

 

レムコの猛烈なスパートで先頭は4人となる。恐るべしレムコ。

  1. レムコ・エヴェネプール(Deceuninck-Quick-Step)
  2. アダム・イェーツ(INEOS Grenadiers)
  3. マイケル・ウッズ(Israel Start-Up Nation)
  4. プリモッシュ・ログリッチ(Team Jumbo-Visma)

 

5回目 サン・ルーカ 2.1km・9.4%  

アルメイダが登りだす前に戻ってきた。これで5人。勝負は、この5人で決まる。

 

レムコが先頭を引き続ける。アルメイダに託すのか?

 

レムコ先頭のままゴール手前1.5kmまできた。

 

残り1.1kmでジョアン・アルメイダがアタック!

 

これにプリモッシュ・ログリッチが反応する。

 

 

マイケル・・ウッズもアタックをかける。

 

レムコはもう追いつかないのか?

 

今度は、アダム・イェーツがアタックだ。

 

だが、この引きにも3人はついてくる。

 

牽制している後ろから、追いついたレムコ・エヴェネプールがアタックだ!

 

このままいけるか~。

 

だが、プリモッシュ・ログリッチにまくられる。レムコは、さすがに足がない。

 

プリモッシュ・ログリッチのスパートにアルメイダが諦めた。

 

プリモッシュ・ログリッチは、ジョアン・アルメイダを振り切った!

 

プリモッシュ・ログリッチは、4人を振り切ってゴールに駆け込んだ~!

最後に足を見せたのはプリモッシュ・ログリッチだった。これは、イル・ロンバルディアも期待できる。シーズン最後も決めてくるかも。

ログリッチは

この登山の良い思い出がたくさんある。今日、別の登山を追加できたことを嬉しく思う。

将来、再びここに戻って勝利を競うことができれば幸いだ。現在、焦点はミラノ〜トリノとロンバルディアにある。良い方法でシーズンを終える準備ができている。

メンバーも良かった。セップ・クスにヨナス・ヴィンゲゴー、ステフェン・クライスヴァイクとエース級が揃っていた。

 

しかし、ウルフパックの戦いには疑問が残る。最終局面で2人となったので、どちらかがアシストしないといけないが、最後はレムコに勝負させるべきだったのではないかな。

あれだけ、ちぎれても戻ってくる足があるのだから、守られていれば勝てる足が残せていたかもしれない。

 

こちらはラスト10kmからのフル動画

 

リザルト

Rnk Rider Team UCI Time
1
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma 200 4:54:26
2
 ALMEIDA João
Deceuninck – Quick Step 150 0:03
3
 WOODS Michael
Israel Start-Up Nation 125 0:05
4
 YATES Adam
INEOS Grenadiers 100 0:10
5
 EVENEPOEL Remco
Deceuninck – Quick Step 85 0:28
6
 MARTIN Dan
Israel Start-Up Nation 70 1:23
7
 MOLLEMA Bauke
Trek – Segafredo 60 1:45
8
 ULISSI Diego
UAE-Team Emirates 50 1:46
9
 HERMANS Ben
Israel Start-Up Nation 40 1:50
10
 QUINTANA Nairo
Team Arkéa Samsic 35 1:59
11
 DE MARCHI Alessandro
Israel Start-Up Nation 30 2:05
12
 VINGEGAARD Jonas
Team Jumbo-Visma 25 2:09
13
 SCARONI Cristian
Gazprom – RusVelo 20 ,,
14
 POZZOVIVO Domenico
Team Qhubeka NextHash 15 2:11
15
 KRUIJSWIJK Steven
Team Jumbo-Visma 10 2:15
16
 CRAS Steff
Lotto Soudal 5 2:23
17
 SIVAKOV Pavel
INEOS Grenadiers 5 2:46
18
 CHAMPOUSSIN Clément
AG2R Citroën Team 5 3:08
19
 ALEOTTI Giovanni
BORA – hansgrohe 5 3:59
20
 POWLESS Neilson
EF Education – Nippo 5 4:23

 

 

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