私も今シーズンの活躍がなかったら知らなかったXDS Astana Teamのギジェルモ・トーマス・シルバ。
2026 ティレーノ〜アドリアティコ第6ステージでの逃げ、ツアー・オブ・ハイナンで総合優勝とかなかった知らなかった選手だ。
かつてビッグチームから契約を見送られた経験を持つ彼は、サッカーが圧倒的な人気を誇る母国ウルグアイにおいて、自転車競技で歴史的な偉業を成し遂げた。
元FCバルセロナのスター選手であるルイス・スアレスからも祝福のメッセージを受け取るなど、一躍時の人となっている。
同室のアージェン・リヴィンスが明かす、飾らない素顔
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ギジェルモ・トーマス・シルバにとって、今回が初めてのジロ・デ・イタリア出場であり、キャリア最大の勝利となった。
彼と同室で過ごすベルギー人のチームメイト、アージェン・リヴィンスは、インタビューでギジェルモ・トーマス・シルバの素顔について語っている。
アージェン・リヴィンスによれば、ギジェルモ・トーマス・シルバは非常にフレンドリーだが、極めて物静かな性格だという。
「彼はマリア・ローザを獲得したことに対して、ほとんど恥ずかしがっているようだった」とアージェン・リヴィンスは明かす。
獲得したピンク色のジャージも、特別に目立つ場所に飾るわけではなく、他の洗濯物と一緒に無造作に椅子に掛けられている。
El mensaje de Luis Suárez a Thomas Silva, el ciclista uruguayo que hace historia en el Giro de Italia https://t.co/2QAnW3qyju
— OVACIÓN (@ovacionuy) May 10, 2026
ウルグアイの国民的英雄であるサッカー選手、ルイス・スアレスから祝福のメッセージが届いた際も、ギジェルモ・トーマス・シルバはそれを自慢することはなかった。
アージェン・リヴィンスがメッセージを見せてほしいと頼んで初めて、静かに見せてくれたという。
現在彼には「戦車」というニックネームが付けられているが、アージェン・リヴィンスは「彼には戦車のような要素はまったくない」と語る。
En 2019 se daba esa imagen, el corredor Germán Darío Gómez pincha en el mundial junior, nadie lo ayuda, todos siguen.
Hasta que aparece un auto con Alvaro Silva, el padre de Thomas Silva🇺🇾, hoy ganador ganador de etapa y líder del Giro de Italia
En la vida todo vuelve, lo malo,… pic.twitter.com/QKvMM9klDT
— Osvaldo de Arrascaeta Ramos (@OdeArrascaeta) May 9, 2026
彼のこうした優しく控えめな人間性は、家族から受け継いだものかもしれない。彼の父親であるアルバロ・シルバは、2019年にイギリスのヨークシャーで開催された世界選手権で、世界中の自転車ファンの心を打つ行動をとっている。
ジュニア男子のロードレース中、コロンビア代表のヘルマン・ダリオ・ゴメスが機材トラブルに見舞われた。
しかし、サポートカーがなかなか到着せず、絶望したゴメスは沿道の草むらに座り込んで子供のように泣きじゃくってしまった。
その時、息子のギジェルモ・トーマス・シルバの応援していた父親のアルバロが、泣いているゴメスのもとに真っ先に駆け寄り、彼を励まして手助けをしたのである。
この国境を越えた思いやりに溢れる行動は当時大きな話題となった。ギジェルモ・トーマス・シルバの自転車競技に対する真摯で誠実な姿勢には、この父親の背中が強く影響している。
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2019年にウルグアイ選手権ジュニアで優勝。スペインに渡航。コロナで活躍の場を失ったけれど、2022 ウルグアイ選手権ロードを制覇。
trainee(研修生)を経て、Caja Rural – Seguros RGAで2024年からプロデビューしている。
トップ10フニッシュを繰り返し、2026年からXDS Astana Teamに移籍。すでにツアー・オブ・ハイナンでのステージ2勝に総合優勝。さらに今回のジロ・デ・イタリアでマリアローザを獲得という夢のような展開となっている。
ギジェルモ・トーマス・シルバの目標はできる限りマリアローザを着用し続けたいという控えめなもの。
現在山岳賞トップと新人賞ジャージを着用。最終的には山岳賞を狙ってくるかもしれない。どこまでマリアローザを着用できるのかも注目だ。




コメント
彼にまつわるエピソード、知らない事ばかりで面白いです。ゴメス君に声をかけたのがお父さんだったなんて。
アスタナがグランツールで集団をコントロールしたりするのはカベンディシュ以来?のような気もしますし、もっと前のコンタドール時代のような気もします。2024年ベルタで終盤までマイヨロホを着用したベンオコーナーよりもリードタイムは少ない気がしますが、何日マリアローザを着用できるか楽しみです。