ロードバイクの情報を発信しています!

2026 イン・フランダーズ・フィールズ・トゥ・ウェヴェルヘム:チーム勝利のためにマチュー・ファンデルプールは全開では走ってなかった?

海外情報
Image credit: chan
この記事は約4分で読めます。

レースは劇的な展開を見せた。

ワウト・ファンアールト(Team Visma | Lease a Bike)の鋭いアタックに対し、マチュー・ファンデルプール(Alpecin-Premier Tech)は即座に反応して逃げていた先頭集団を吸収。

さらに勝負所のケメルベルグの石畳の登りに入ると、今度はファンデルプール自身が強烈なアタックを仕掛け、ファンアールトと共に完全に集団から抜け出すことに成功する。

ここから世界最高峰の二人によるランデブーが始まり、そのまま逃げ切ってゴールまで届くかと思われた。しかし、ファンデルプールは自らの勝利を狙って全開で踏み続けるのではなかったようだ。

2日前にはE3 サクソクラシックで残り67km地点からアタックして残り42kmから独走した疲れは抜けてなかったのだ。それはレース前のインタビューでもマチューは語っていた。

そのためマチューの走りには戦術的な面も持ち合わせていたのだ。

 

スポンサーリンク

戦術的な走り

 

今大会でのマチュー・ファンデルプールの走りは、常に先頭でレースを支配する普段のスタイルとは異なっていた。

金曜日のE3 サクソバンククラシックでの疲労が抜けきっていないことを自覚していており、無理なアタックで体力を消耗するのではなく、極めて戦略的な走りに徹したのである。

さらにミラノ~サンレモの落車で痛めた指の怪我も完治していない状態。

ワウト・ファンアールトと共に抜け出した際も、先頭交代には加わりつつも余力を残し、集団が追いつく展開を想定してジャスパー・フィリップセンの勝機を待っていた。

 

 

マチュー、今日のレースについて教えていただけますか。

事前の話し合いで明確な約束をしていて、レース中も一日中うまくコミュニケーションが取れていた。E3から100%回復していないことは早くから伝えていたんだ。

調子は良かったけれど、今日は最後まで走り切れるという100%の確信がなかった。だから、集団に追わせ続けるために自分の役割を果たしたと思う。

ジャスパー・フィリップセンが勝負を決めるには理想的な展開だったし、彼がやり遂げてくれたのは本当に素晴らしいね。

 

ワウト・ファンアールトと一緒に抜け出した時は、全面的に協力して先頭交代をしていたのでしょうか。

全面的にというのは言い過ぎだね。全く引かない人間にはなりたくなかったけれど、もしスプリントになった時のために常に少し余力を残していた。

チームカーからはタイム差について常に明確な指示があったから、集団が後ろから追いついてくるのはわかっていたよ。

 

3回目のケンメルベルグの登りでは、フロリアン・フェルメルシュを含めてほぼ全員を振り落としましたね。

あれが今日唯一のアクションだった。それ以外はとてもディフェンシブに走って、ただついていくだけだった。

自分の本来のスタイルには反するけれど、今日はクレイジーな動きをする脚がないと感じていたからね。ロンド・ファン・フラーンデレンに向けて、少しディフェンシブに走ったんだ。

 

今日は少しエネルギーを節約するモードだったのでしょうか。

いや、そうではないよ。ただE3の後だったからね。2年前も全く同じ状況で、調子は良いけれどスーパーではなかった。でも最終的には、来週に向けて今日の自分の走りに満足しているよ。

 

ワウトと一緒に逃げていた時、勝利を信じていましたか。

後ろから集団が来るのはわかっていたけれど、もちろん必要ならスプリントをする準備はできていた。

2年前はマッズ・ピーダスンと一緒に激しく引きすぎるというミスをしてしまったけれど、今回は事前に言った通り、後ろにジャスパーという切り札が控えていたからね。

そこをうまく戦術として使えたと思う。

 

チームにとって素晴らしい3日間になりましたね。

間違いないね。チームとしてこのレースで勝ったことはなかったから、その歴史の一部になれたことを嬉しく思っているよ。

 

 

結果としてこの冷静な判断がチームに歴史的な勝利をもたらした。

さらに驚くべきことに、マチューはフィニッシュからわずか2時間後には、残るクラシック、そして早くも夏のツール・ド・フランスに向けた準備のために飛行機へ乗り込んでいる。

休む間もなく次の巨大な目標を見据えるその姿勢は、絶対王者の底知れぬ凄みを感じさせる。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました