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激動の昇格・降格!Uno-X Mobilityがワールドツアーへ、Cofidisはプロチームに降格

海外情報
UnsplashMyriam Jessierが撮影した写真
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長きにわたる激しいポイント争いが、ついに決着を迎えた。

2023年から2025年の3年サイクルが終了し、次期ワールドツアー(WT)ライセンスを巡るバトルに大きな動きがあった。

 

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ノルウェー初の快挙!Uno-X Mobilityがワールドツアー昇格

 

今回の最大の注目は、ノルウェーのプロチームであるUno-X Mobilityが、見事ワールドツアーの座を射止めたこと。

2025 シーズン当初には考えられなかったことだ。Uno-X Mobility、UCIチームランキングの下位グループで、フランスの古豪チームであるCofidisと熾烈なポイント争いを繰り広げてきた。

特にシーズン終盤にかけての追い上げは目覚ましく、土壇場での追加レース参戦など、チーム一丸となったポイントの取り方が功を奏した形だ。

この昇格は、ノルウェーのサイクリング史上、初のワールドツアーチーム誕生という歴史的な快挙となった。2026年からの3年間、彼らが世界のトップステージでどんな走りを見せてくれるのか、注目が集まる。

 

古豪Cofidis 痛恨のプロチーム降格

 

一方、長年ワールドツアーに名を連ねてきたフランスのチーム、Cofidisは、残念ながらプロチーム(ProTeam)への降格を免れることができなかった。

彼らは、ポイント獲得のためにシーズン終盤まで世界各地のレースに選手を送り込み、最後まで粘りを見せたが、ライセンス期間全体を通したポイントの蓄積でUno-X Mobilityに及ばず、無念の結果となった。

思うに、ギヨーム・マルタンの放出はグランツールでのポイント獲得でも大きな影響を受けている。

 

ワールドツアーチームにとって、降格は資金面やレース招待権に大きな影響を及ぼす。特に、グランツールへの自動招待権を失うことは大きな痛手となる。

しかし、プロチームとして今後どのように立て直しを図り、再び最高峰の舞台を目指すのか、その動向に注目が集まる。

 

【追記】

コメント欄にDragonMasterさんから、Cofidisのこれまでの現状と経営陣の考えについて詳しく解説してくれてます。フランスのチームなのでツール・ド・フランスに出れたらいうことなしで、プロチームとして活動は元に戻るだけのような感じですね。

 

LottoとIntermarché – Wanty

 

今回の昇格・降格劇は、実力主義のポイントシステムがもたらした必然の結果と言える。

伝統や実績に安住せず、常にポイント獲得のために戦略的に動くチームが生き残るという、現代ロードレース界の厳しさを改めて示している。

また、今回のライセンス争いは、Intermarché – WantyとLottoの合併という別の動きにも影響を受け、複雑な様相を呈している。

10月15日のライセンス提出では両チームが合併する形で出されている。噂ではLottoIntermarchéとなるとも。

詳しいことは、来週UCIから発表がある。

コメント

  1. DragonMaster より:

    CofidisはどちらかというとUCIプロチーム(現UCIワールドチーム)としてよりもUCIプロフェッショナルコンチネンタルチーム(現UCIプロチーム)しての活動期間の長いチームです。 今回の降格はどちらかというとあるべき場所に戻ったという感じですね。

    確かに1996年の結成(チームとしての活動開始は1997年)当初はトミー・ロミンゲル等のビックネームを揃えた現在でいう所(現在のワールドツアーは2005年開始のプロツアーが実質スタートでそれ以前のツアーやチームのカテゴライズ分別は一寸現在の分別には当て嵌め難い)のワールドチーム色の強いチームでした。
    ただスポンサーであるCofidis(フランスの消費者金融会社)が会社活動をしているのがほぼユーロ圏に限られていた事もあって他地域での宣伝効果にあまり意味が無くワールドワイドでの活動にあまり熱心じゃなかったんです。 一応2005年開始のUCIプロツアーに参加する為にUCIプロチームのライセンスを獲得したもののユーロ圏以外での活動には基本消極的でした。

    2010年のUCIプロフェッショナルコンチネンタルチーㇺへのライセンス降格もどちらかというと『ユーロ圏以外での活動にあまり意味を見出せない。 それよりはチーム保険料等が安いプロフェッショナルコンチネンタルで強豪チームとして活躍してツール等のビックレースには主催者招待枠で参加出来る様にした方が良い』という考えの元に進んで降格した面があるんです。 この考え方はほぼ的中、ツールに関して言えば現トタル・エネルギーと並んで主催者招待枠の常連となっていました。

    2020年の再編が決まった時にCofidisのチームビジョンにも変化があり再びUCIプロチーム(現UCIワールドチーム)への昇格を目指し、トップカテゴリーに返り咲いたもののスポンサーとしてのCofidis経営陣にはセカンドディヴィジョンで十分、そこで活躍して主催者招待枠を勝ち取れば良いという考えの重役が少なからずいて予算確保なんかはあまり上手くいってなかったみたいです。

    そういったチーム運営方針の不一致はチーム内の雰囲気や成績に大きく影響します。 その結果が今回の降格ですね。 
    Cofidisはスポンサーとチームの意思をしっかりと統一してチームを編成しないと昇格と降格を繰り返すチームになりそうですね。

    • ちゃん より:

      とても詳しい解説ありがとうございます。投稿に追記してコメントを読んでもらうように誘導してます。
      Cofidisは、2026年は27名と契約済み。主力で決まってないのはヘスス・エラダですが近年勝利もなく35歳。彼がいなくなるとどうなっていくのやら。2025年の勝利数は9勝。2025年のUCIポイントランキングは20位ですがLottoとIntermarché – Wantyが合併するとさらに落ちそう。

      まあ、もとのプロチームに戻ると言った感じですかね。

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