スペインのグランカナリア島議会は、2026 ブエルタ・ア・エスパーニャのステージ開催を辞退した。
その背景には、Israel – Premier Techの参加に対する強い拒否姿勢があり、たとえチームが名称や所属国を変更したとしても、その姿勢は変わらないことが明らかになっている。
開催拒否の理由
🇮🇨 Canary Islands refuse to host 2026 🇪🇸 Vuelta finale if rebranded 🇮🇱 Israel-Premier Tech participate
📸 Cor Vos pic.twitter.com/88WqHKN6IE
— Domestique (@Domestique___) November 19, 2025
Israel – Premier Techは、Premier Techがタイトルスポンサーから撤退。Premier Techは、フランスのSt Michel – Preference Home – Auber93のスポンサーとなっている。


Israel – Premier Techは、イスラエル国籍ではなくなる。さらにチーム名からイスラエルの文字も消える発表をしていおり、今は新しいチーム名待ちの状態だ。
それでもカナリア諸島がブエルタ開催を拒否した理由は以下のものだ。
多くは書けないが、今でも空爆は続いておりイスラエルとガザの情勢は不安定。2025 ブエルタ・ア・エスパーニャはコース短縮、閉会式も出来ない状態だった。
チームは、2026年シーズンはワールドチームに復帰する。そのため、UCIの規定により参加義務のあるチームであるため、ブエルタの主催者は、参加を拒否する権限がない。開催地側が政治的な理由で誘致を拒否するという異例の事態となっている。
チームオーナーのシルヴァン・アダムス氏は、2026年シーズンに向けて日常的なチーム運営への関与から一歩退き、チームを代表して発言しないことを明らかにしている。
今後は世界ユダヤ人会議イスラエル支部の議長としての役割に注力するとのことだが、依然としてオーナーであることに変わりはない。
また、チームが名称を変えたとしても、シルヴァン・アダムスはオーナーとして残っており、依然として同じチームであるという認識であり、開催拒否の立場を崩すには至っていない。
グランカナリア島議会の開催拒否を受け、共催を予定していたテネリフェ島議会も単独での巨額の費用負担(約650万ユーロ)は不可能と判断。
カナリア諸島でのステージ開催計画は完全に白紙となってしまった。ブエルタがカナリア諸島を訪れるのは1988年以来の予定だったが、この政治的な問題により、その実現は棚上げされることとなっている。
つまり、ブエルタ主催者はあらたにステージ候補地を探さないといけない。
なお、チームの今後のスポンサーとしてはVisit Rwandaやスイスの銀行の名前が挙がっているが、この報道を受けてどうでるのか。チームの将来は依然として不透明と言っても良いかもしれない。



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