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2026 パリ~ルーベ タデイ・ポガチャルはColnago Y1RSを石畳仕様にして適応

機材情報
Image credit: chan
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今年のパリ〜ルーベにおいて、最も注目を集める話題の一つがタデイ・ポガチャル(UAE Team Emirates – XRG)の参戦だ。

グランツールを制覇し、純粋なクライマーとして名を馳せた彼が、なぜ体重の重い選手たちが支配する北の地獄で優勝候補に挙げられるのか。

また、過酷な石畳の衝撃に耐えうるよう彼が用意した最先端の機材には、どのような秘密が隠されているのか。彼のルーベに対する適応と、細部にまでこだわったバイクの全貌を紐解く。

 

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総額500万円以上 Colnago Y1RS

 

タデイ・ポガチャルは、大柄でパワーのある典型的な石畳系のライダーではない。

グランツールの山岳を飛ぶように駆け上がる彼が、荒々しいパリ〜ルーベの石畳に適応できるとは、かつて考えられていなかった。

しかし、昨年のルーベでのデビュー戦で2位に入ったことで、その常識は覆された。

彼の武器は、持ち前のパワーだけではない。テクニカルなコーナーでのライン取りや、バイクを自在に操る類まれなハンドリングスキル、そして激しいアタックを繰り返す能力が、平坦なセクターでも彼を最前線にとどめているのだ。

そして、彼をルーベの勝利へと導くために用意された最大の武器が、細部まで徹底的にカスタマイズされたレースバイクColnago Y1RSだ。

チームは30万ユーロとも言われる機材開発の細かな課題をついに解決したという。

一見すると彼が普段乗っている最高峰のエアロロードバイクと変わらないように見えるが、その内部や周辺パーツには石畳専用の目に見えない工夫が凝らされている。

 

こちらで詳細がわかる

 

タデイ・ポガチャルのパリ〜ルーベにおけるもう一つの驚きは、その極端な機材の選択にある。

荒れた石畳を制するために、フロントには公称35mm幅のContinental製タイヤを装着しているが、内幅25mmのENVE製ホイールに装着された状態での実測幅はほぼ38mm(37.9mm)に達する。

これはパリ〜ルーベを走るタイヤの中でも最大級の太さだ。一方、リアには32mm(実測約35mm)と、フロントよりも少し細めの設定を選んでいる。

さらに特筆すべきは、フロント変速機を排除したフロントシングル(1x)の採用。56Tという巨大なCarbon-Ti製チェーンリングを装備し、石畳でのチェーン落ちを防ぐためにK-Edgeのチェーンキャッチャーを追加している。

Shimanoのロード用コンポーネントにはフロントシングル専用のクラッチ機能がないため、このような工夫が凝らされている。

彼がロードレースでフロントシングルを採用するのは、ミラノ〜サンレモでの勝利に続きこれが2回目となる。

また、他の多くの選手が採用しているチューブレスタイヤのインサート(クッション材)は、ホイールメーカーが推奨していないため今回は使用していない。

 

 

機材スペック詳細
フレーム : Colnago Y1RS Dark Edition
フロントギア : Carbon-Ti 56T (フロントシングル)
クランク : Shimano Dura-Ace R9200 (165mm)
フロントタイヤ : Continental GP 5000 S TR 35mm (実測37.9mm)
リアタイヤ : Continental GP 5000 S TR 32mm (実測約35mm)
ホイール : ENVE SES (フロント: 6.7 60mmハイト / リア: 4.5 56mmハイト) ※チューブレスインサート非装着
ディレイラーハンガー : Carbon-Ti ダイレクトマウント
チェーンキャッチャー : K-Edge

 

タデイ・ポガチャルは、クライマーとしての軽量さを生かした鋭い加速と、細かな課題をクリアした完璧なエアロダイナミクス、そして石畳の振動をいなす補強されたバイク。

これらが融合することで、ポガチャルはマチュー・ファンデルプールをはじめとする体重のあるスペシャリストたちと互角以上に渡り合うことができる。

4月12日、彼が5つ目のモニュメントを手にした場合、自転車ロードレースの歴史は間違いなく新たなページを迎えることになる。

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