Groupama – FDJのシュテファン・キュングはTTスペシャリスト。
だが、彼も何度も落車でケガを負っている。下記のXの投稿の写真は2023 ヨーロッパ選手権タイムトライヤルのものだ。
この時にはTTなので下を向いて走っていたために、フェンスにぶつかっている。
だが、シュテファン・キュングは落車で命を落とすよりも、安全についてもっと考えるべきだと言及している。
エアバックもあり
Den lynhurtige schweizer Stefan Küng mistede sin vielsesring under et voldsomt styrt sidste år. Her et år efter er den stadig ikke fundet trods ihærdige forsøg på at lokalisere den. #Feltetdk https://t.co/T77dTXX0UE
— Feltet.dk (@Feltetdk) December 16, 2024
シュテファン・キュングは、ロードレースのスピードは上がっており、もっと安全対策に力をいれるべきだと言っている。
特に、昨年のドワルス・ドール・フラーンデレンでおきたカナリエベルクでの落車。以前から、スピードがよく出るので危険だとは言われていた。
この落車では、ワウト・ファンアールトが鎖骨、胸骨、肋骨7本を骨折。手術となっている。
このカナリエベルクは来年からドワルス・ドール・フラーンデレンのコースから外れる。少しでも、対策で出来ることは実施したほうが良い。
シュテファン・キュングは以下のように安全について持論を展開する。
ある時、国際スキー連盟FISは、すべてのスキーヤーにエアバッグの着用を義務付けようとした。 だが、多くのスキーヤーがシステムの機能を懸念し、免除を求めたと私は読んだ。
彼らは、エアバッグが膨らんだときに首を負傷することを恐れたんだ。
エアバッグが本当に機能し、レースで義務化されれば、解決策になるかもしれない。 お金がかかるだろう。 でも、それで大怪我や死さえ防げるのなら、500ユーロなんてどうだろう?
以下のようにビブショーツにエアバックを埋め込むaerObagの試作品も出来ている。500ユーロ(約8万円)かかったとしても、これで命が助かるのならばシュテファン・キュングは導入するべきだと。
確かに、これだけで全てのケガが防げる訳ではないけれど、装備について安全対策を進める時に来ているのも確かだ。
コースの問題
それ以外に出来ることの提案はある?
いつかカナリエベルグで大転倒が起こり、大きな結果を招くのではないかと10年来恐れていた。
カナリエベルクとそこへの下り坂がドワルス・ドール・フラーンデレンから廃止されたのは良いことだ。
でも、ロンド・ファン・フラーンデレンのオウデクワレモントへの駆け上がりは、実はまったく同じなんだ。 時速80〜90kmで、高速で広い道路を飛んで、ダウンヒルするんだ。
もし2人のライダーがそこで車輪をぶつけ合ったら、30人のライダーがその衝撃で地面に叩きつけられることになる。 ロンセに向かう下り坂も同様だ。
他に可能性のあるルートがあるかどうか尋ねなければならない。 しかし、フランダース・アルデンヌの上りはハンカチのようなもので、代替ルートはあまりない。 難しいテーマだ。
下記のようにオウデクワレモントは、ロンド・ファン・フラーンデレンの勝負所。2021年にはマチュー・ファンデルプールがワウト・ファンアールトとカスパー・アスグリーンを置き去りにした。
登りがあれば、下りも当然ある。全ての下りを外すようにコース設計するのは不可能。シュテファン・キュングのいうように難しい問題だ。
だが、何度も事故が起こっている場所は検討すべきだと思う。
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