INEOS Grenadiersのエガン・ベルナルも今回のジロでは落車に泣かされている。個人タイムトライヤルでの落車。さらに第14ステージでも落車。
落車によりタイムロスしたエガン・ベルナルだが、この第15ステージでは再び攻撃的なエガン・ベルナルのアタックが見られた。
第11ステージの時には、ヘリコプターからの映像だったのでイマイチわからなかったけれど、今回はトレインからの発射で見ごたえのある攻撃に。
プリモッシュ・ログリッチを落とす走り
A blistering attack from Bernal 🔥
Egan lit up Stage 15 of the Giro d’Italia with this acceleration on Monte Grappa.
⏱️ Time: 1’56”
💨 Avg speed: 27.7km/h
🌪️ Max speed. 36.3km/h
💥 Avg power: 420w
⚡️Max power: 820w
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🇮🇹 #GirodItalia pic.twitter.com/lciWAEiMOD— Velon CC (@VelonCC) May 25, 2025
上記のVelonCCのパワーデータをみても、エガン・ベルナルの登りの力が戻っているのが良くわかる。一気に追いつけたのは、アイザック・デルトロだけだ。
この1回目の攻撃は下りで消滅。
2回目はクリス・ハミルトン、ジョナタン・カストロピエホの引きで、Red Bull KM手前でエガン・ベルナルがアタック。これもアイザック・デルトロに止められている。
テイメン・アレンスマンが引きつごうとしたけれど、UAE Team Emirates – XRGに止められてしまった。
そして、今度はEF Education-EasyPostヨナタン・カイセドが引き倒し、リチャル・カラパスがアタック。これでプリモッシュ・ログリッチは完全に切れてしまう。
INEOS Grenadiersの攻撃精神で、エガン・ベルナルとテイメン・アレンスマンはそれぞれ総合8位と9位にジャンプアップしている。
総合上位への道は険しいが、この調子と攻撃性を維持できれば第3週の山岳ステージでさらにタイムアップできる可能性は高い。というよりも、攻撃的なエガン・ベルナルが見たい。
エガン・ベルナルを支持するメンバー
Egan Bernal in 2022 vs 2025 😮
The Colombian suffered a potentially career-ending crash three years ago, but has shown immense determination to get back to his top form 😍
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🇮🇹 #GirodItalia pic.twitter.com/S5pYRtDSNq— Velon CC (@VelonCC) May 19, 2025
上記の動画のように2022年1月の事故では生死をさまよった。脊椎損傷で寝たきりになると言われていたひとだ。
それが4年振りにコロンビアで勝利し、今回のジロでは以前のようなエガン・ベルナルの攻撃がみられる。これは本当に奇跡に近い素晴らしいカムバックだ。
エガン・ベルナルのコメント
朝はあまり調子がよくなかったし、スタートしたとき、今日はダメだと思った。 最初のパートが平坦だったのは良かった。 モンテグラッパの最初の登りでは、もう少し保守的なアプローチをとった。 すでに何度か言ったように、失うものは何もない。 楽しくて超ハードな1日だった。
僕のアタック? モンテグラッパをフルアクセルで駆け上がろうとしたんだ。 テイメン・アレンスマンはすごく良かったし、リチャル・カラパスは一緒に登れる素晴らしい選手だった。
僕たちは協力したけど、他のグループもすごくハードに走っていた。 下りで、僕は超高速で走っているように感じたけど、それでも追いつかれてしまった。
ログリッチ? 何が起こったのかわからない。 最後の上りは超急ではなかったけど、一度落とされると大きくタイムロスするような道だった。 よく頑張った。 我々はチームINEOSグレナディアーズであり、常に何かを試みなければならない。

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット
ベン・ターナーのコメント
厳しい年がさらなるモチベーションを与えてくれる。モンテ・グラッパの登りの途中でペースを上げるという課題を与えられたんだ。
ベルナルのペースアップと攻撃は予定外だったが、エガンは調子が良かったので攻めたかった。それで私たちは『なぜダメなんだ?』と考えた。
彼は、登りのグループはまだ大きすぎ、ペースも遅すぎると言ったので、私たちは挑戦したんだ。
ジョナタン・カストロピエホのコメント
今日は本当に厳しい一日だった。220キロ走って、しかも週の最終日。明日は休息日。
そして、最後にはタイヤが外れてしまったから、それをうまく利用しなければならなかったんだ。
エガン・ベルナルは本当に良い時期にあると思う。とても自信に満ちていて、何よりもジロを愛している。結局のところ、ここ3年間は彼にとって本当に厳しい時期だった。だが、それが彼に更なるモチベーションを与えていると思う。
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