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元チームスカイライダーは、4年間ウイルスと戦い引退を決意

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Photo b_intxausti instagram
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元チームスカイライダーのベニャ・インチャウシュティ(Beñat Intxausti)は、過去4年間にわたりエプスタイン・バール・ウイルス(キス病)と戦った後に引退を決意した。

33歳の彼は、12年間でエウスカルテル・エウスカディ、モビスター、チームスカイ、最後はエウスカディ・ムリアスでキャリアを終える。

2013年にはジロ・デ・イタリア総合8位など将来を期待されてチームスカイに移籍したのだが、ウイルスとの戦いでほとんど走れることはなかった。

 

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ウイルス発症で苦しむ

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2016年にスカイでの最初の年に伝染性単核球症とも呼ばれるエプスタイン・バール・ウイルスに感染してしまう。

このウイルスにかかると困るのが、有効な治療法がないことだ。マーク・カヴェンディシュが2年間苦しみ、エスデバン・チャベスも2018年のジロ・デ・イタリアで発症して昨年復帰している。

 

治療として対処療法と自然治癒しかないというのが厄介。キス病と言われることもあり、母親が食べ物を口移しで幼児に与えることでも伝染してしまう。

ベニャ・インチャウシュティは、モビスターで数多くの印象的な結果を残したペダルストロークを回復することはなかった。

 

モビスターでの輝かしい走り

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2011年にモビスターに移籍してからの彼の活躍は凄まじかった。

2012年にはブエルタ・ア・エスバーニャでアレハンドロ・バルベルデの総合優勝をアシストしながら自らも総合10位に入る。

2013年、Giro d’Italiaの第16ステージで優勝。総合優勝したヴィンチェンツォ・ニバリから10分遅れで総合8位。

その年の後半、彼は北京ツアーでダン・マーティン(当時Garmin Sharp)を10秒も破り総合優勝を果たしている。

2015年にジロ・デ・イタリア第8ステージで、ミケル・ランダ(当時Astana Pro Team)を破ってステージ優勝。 クリテリウム・デュ・ドーフィネでは総合4位。

ここまでの活躍をすれば、当然スカイの目に止まり2016年チームスカイへの移籍となった。

 

チームスカイでの3年間

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2016年Volta a la Comunitat Valenciana (2.1)では、ワウト・ブルースの総合優勝をアシストしながらルイスレオン・サンチェスに続いて総合3位となる。

これから、彼の素晴らしい活躍が続くかと思われたが、この後キス病を発症。この年は15レースしか走れない。

2017年3レース。2018年5レース。3年間の合計で23レースしか走れなかった。結局彼は回復することなくチームを去ることになる。

2019年エウスカディ・ムリアスで38レース走ったが14回のDNF。彼の症状は回復することなく終わりを迎えるしかなくなった。

ベニャ・インチャウシュティは、1月20日月曜日、ビルバオで午後5時に中央セグロスビルバオビルに設置された部屋で記者会見を行う。

彼は、12年間のキャリアを静かに閉じることになる。将来の予定については話されていない。選手生命を奪ってしまうウイルスがいつの日か根治出来るように願いたい。

 

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